卓球が上達するには、「何を・どの順番で練習するか」が何より大切です。ただ球を打ち続けるだけでは、なかなか伸びません。
この記事では、初心者が最初に身につけるべき基礎練習から、中級者向けの応用メニュー、自宅や一人でできる練習法まで、レベル別・場面別にわかりやすく解説します。
読み終わる頃には「今日から何を練習すればいいか」が具体的にイメージできるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

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卓球の練習で最初に身につけるべき基本技術
「何から練習すればいいかわからない」という初心者の方へ、まず身につけるべき技術を整理して紹介します。フォアハンド・バックハンド・サーブ・守備技術の順に解説するので、迷わず練習を始められます。
フォアハンドの基本打ち方とコツ
フォアハンドは卓球で最初に習う攻撃技術です。腕だけで打つ「手打ち」になると安定しないため、腰のひねりと体重移動を連動させることが上達の核心になります。
正しい構えと姿勢
足は肩幅より少し広めに開き、膝を軽く曲げて重心を低く保ちます。利き腕側の足をほんの少し(靴半個分程度)前に出すのがポイントです。
ラケットは胸の高さあたりに構え、利き腕側に引く準備をします。右利きなら右足→左足への体重移動が、フォアハンドの威力を生み出します。
スイングのポイント
バックスイングは大きくしすぎず、右腰横あたりにコンパクトに引きます。手首は固定し、肘からラケットをほぼ一直線に保った状態でスイングしましょう。
打球のタイミングはボールのバウンド頂点を狙うとコントロールしやすくなります。打ち終わったらすぐに基本姿勢に戻る習慣も大切です。
- 足は肩幅より広め・膝を曲げて重心を低く
- バックスイングはコンパクト(右腰横あたり)
- 腰のひねり+体重移動で「手打ち」を防ぐ
- バウンドの頂点で打球する
バックハンドの基本打ち方とコツ
バックハンドはボールを体の正面(おへその前)で捉えるため、フォアより左右の調節がしやすい技術です。肘を支点にしたコンパクトなスイングが安定の鍵です。
正しい構えと姿勢
現代卓球では足をほぼ平行に揃える「スクエアスタンス」が主流です。フォアとの素早い切り替えがしやすくなります。
ラケットはおへその前(胸の正面)に置き、卓球台と前腕を平行にするイメージで構えます。膝を5cm程度曲げ、上体を15度ほど前傾させましょう。
スイングのポイント
「肘を支点にしてラケットを前に押し出す」動きが基本です。テイクバックはお腹側に軽く引く程度で、フォアより小さいスイング幅で十分です。
ボールの斜め上を「押し出す・運ぶ」イメージで打球します。叩き下ろすような動きになるとネットミスが増えるので注意しましょう。
サーブの基礎:回転をかける感覚のつかみ方
サーブは一人でできる「1球目攻撃の練習」です。正しいルールを守りながら、下回転を切る感覚を早めに身につけることで、試合での武器になります。
まずサーブの基本ルールを確認しておきましょう。トスはボールを手のひらに乗せた状態で、ほぼ垂直に16cm以上投げ上げる必要があります(目安:ネットの高さ15.25cmより高く上げればほぼクリア)。ボールが頂点から落ちてくるタイミングで打ちます。
(出典: 日本卓球協会(JTTA)競技規則ページ)
- 上昇中にボールを打つ「ぶっつけサーブ」は反則
- ボールや打球点を体で隠すことも反則
- 手のひらを閉じた状態でトスするのもルール違反
回転の感覚をつかむには、まずフォアサーブの上回転から練習します。慣れてきたら、ラケットでボールの下を「切る(擦る)」下回転の練習へ進みましょう。
床やカーテンに向かってボールを切る練習をすると、回転がかかっているかどうかを曲がり方・跳ね返り方で確認できます。コースと回転の目標を決めて反復練習するのが上達の近道です。

ツッツキ・ブロックなど守備技術の基本
攻撃技術と並んで、守備技術の習得も欠かせません。まずは「ラリーをつなぐ」ことを最優先に、ツッツキとブロックで相手コートへ返球する成功体験を積みましょう。
- ツッツキ:相手の下回転をラケットを斜め下に向けてボールの下をこすり返す技術。台の上で処理する「台上技術」の基本
- ブロック:相手のドライブやスマッシュをラケット面をボールに被せるように当てて返球する技術。大きなスイングは不要
中級者になると「攻められたときにどう守るか」が重要になります。フォア・バックともにブロック練習を取り入れていきましょう。
守備技術は「3球目攻撃」の練習(自サーブ→相手ツッツキ→自フォアドライブ)と組み合わせると、実戦に近い感覚で鍛えられます。
- フォアハンド:腰のひねりと体重移動を連動させたスイング
- バックハンド:肘を支点にしたコンパクトなスイング
- サーブ:ルールを守りながら回転をかける感覚を習得
- ツッツキ・ブロック:まずはラリーをつなぐ守備技術
【レベル別】卓球の練習メニュー一覧
「何を練習すればいいかわからない」という悩みを解消するために、初心者・中級者・上級者の3段階でメニューを整理しました。目標を明確にしてからメニューを組むことが、上達の最短ルートです。
まずは自分のレベルを確認してみましょう。ラリーがなかなか続かない方は初心者、基本技術は身についていて試合経験もある方は中級者、大会上位を目指して取り組んでいる方は上級者が目安です。
初心者向け:基礎を固める練習メニュー
初心者の段階では「正しいフォームで打てる体を作ること」が最優先です。いきなり試合をこなすより、地味に見える基礎練習を丁寧に積み重ねることが、後の成長スピードを大きく変えます。
ボールリフティング(球つき)
ラケット面を上に向けてボールを弾き、100回連続で安定してバウンドさせることを目標にしましょう。ラケットの中心(スウィートスポット)に当てることを意識すると、面のどこに当たったかが感触で分かるようになります。
高さの目安は20cm程度。回数を友人と競うゲーム感覚で取り組むと、楽しく継続しやすくなります。
素振りでフォームを確認
素振りの目的は「フォームの確認」と「スイングスピードの向上」の2つです。ボールを使う練習では返球することに意識が向いてしまい、フォームを細かく確認しにくくなります。
鏡の前で行い、腕だけでなく腰・体重移動・膝の動きまで全身をチェックしましょう。フォアとバックそれぞれのフォームを確認してから、ラリー練習へ移行するのが理想の流れです。
ワンコースでのフォア・バック連打
まずはフォアクロス(フォア対フォア)から取り組み、ラリーが安定するまで反復しましょう。以下の順番で段階的にコースを広げていくのがおすすめです。
- フォアクロス
- フォアストレート
- バッククロス
- バックストレート
- ツッツキ(フォア・バック)
バック対バックのワンコースラリーは100球連続を目安に行い、安定性とリズムを身につけましょう。ラリーが続かない場合は、まず優しいタッチで打つことから始めてください。
サーブ練習100本
得意なサーブだけでなく、苦手なサーブも練習することが大切です。「フォア前・短い下回転・回転量を増やす」など、細かい設定を決めてから取り組むと上達が早まります。
コースを狙う際は、ラケットや割れたボールなどを台に置いて的にすると効果的です。サーブは一人でできる練習なので、台さえあれば毎回のメニューにぜひ組み込みましょう。
中級者向け:試合で勝つための練習メニュー
基本技術が身についてきたら、次は「試合で使える技術」に切り替えるタイミングです。単純な打ち合いから、動きや戦術を組み込んだ練習へとステップアップしていきましょう。
フォア・バック切り替え練習
練習相手にフォアサイドとバックサイドへ交互に返球してもらい、両ハンドで打ち返すシンプルなメニューです。1球打つごとに基本の構えに戻ることがポイントで、最初はゆっくりのテンポで動作を確かめ、慣れたら徐々にテンポを上げていきます。
現代卓球ではプラスチックボール・ノングルー(接着剤を使わないラバーの貼り方)の普及によりラリーが続きやすくなっており、両ハンドの切り替え能力が勝敗を左右する重要技術になっています。
3球目攻撃のパターン練習
「自分のサーブ→相手のレシーブ(ツッツキ)→フォアドライブで攻撃」という流れを体に覚えさせる練習です。例として「下回転サーブ→相手のツッツキ→フォアドライブ」のパターンを繰り返します。
単調にならないよう複数パターンをローテーションするのがおすすめです。試合で自分のパターンから得点できるようになれば、練習の成果が出ているサインです。
課題練習とランダム練習
2種類の練習を組み合わせるのが効果的です。
- 課題練習:試合で見えた弱点(例:バックへの回転系ボールへの対応)を集中的に反復する
- ランダム練習:決まったコースのフットワーク練習に、タイミングをずらしたコース変更を加えて実戦的な対応力を磨く
具体的なパターン例として「チキータでバックへ→バッククロスに来た返球をバックドライブでフォアストレートへ」のような連続技を練習すると、より実戦に近い感覚を養えます。
フットワーク強化(ファルケンベリ・3点)
代表的なフットワーク練習は以下の通りです。
| 名称 | 動き | 目安 |
|---|---|---|
| 2点フットワーク(2本2本) | フォアとバックを交互に打つ | 1分間継続 |
| ファルケンベリ(2本1本) | バックハンド→回り込みフォア→飛びつきフォアの繰り返し | リズムよく継続 |
| 3点フットワーク | フォア・ミドル・バックの3点を打ち分ける | 3分間継続 |
多球練習(コーチや上級者が連続してボールを出す練習法)との相性が非常によく、球出ししてもらえる環境があれば積極的に活用しましょう。
上級者向け:さらなる上達を目指す練習メニュー
上級者に必要なのは「速さ・戦術・再現性」の3つです。技術の引き出しをさらに増やしつつ、試合で確実に発揮できる練習を積み重ねましょう。
高速ラリー・カウンター練習
前陣(台の近く)での高速展開を想定した練習です。お互いが前陣に構え、ピッチの速いラリーを続けることで反応速度を鍛えます。前陣で20往復以上ラリーを継続できれば、十分なレベルの目安です。
速さを求めるあまりフォームが崩れないよう注意しましょう。崩れたフォームで反復すると、悪い癖がつく原因になります。
戦術的パターン練習
例として「相手のフォアサイドにハーフロング(台の端ギリギリに落ちるボール)のツッツキ→相手のクロスドライブ→カウンターまたはブロック」のような実戦を想定した連続パターンを繰り返します。
次の試合相手の特徴を研究して対策練習に取り組むと効果的です。バックハンドが弱い相手にはバック攻めを重点的に練習するなど、個別対策を意識しましょう。
条件付き実戦形式練習
通常の試合形式に制限ルールを加えて行う練習です。以下のような制限を設けると、特定の技術を集中的に鍛えられます。
- 「バックハンドのみで得点する」
- 「特定のコースにしか打てない」
- 多球練習でコーンや紙コップを的にしてゲーム性を加える
- サーブは狙ったコースに9割以上入れることを目標にする
制限を設けることで集中力が高まり、通常の乱打では気づきにくい技術的な課題も浮き彫りになります。
- 初心者:球つき・素振り・ワンコースラリー・サーブ100本で基礎を固める
- 中級者:両ハンド切り替え・3球目攻撃・フットワークで試合力を高める
- 上級者:高速ラリー・戦術パターン・条件付き実戦で再現性と対応力を磨く
- どのレベルでも「目標を決めてからメニューを組む」ことが上達の前提

多球練習と対人練習の効果的な使い分け
卓球の練習形式は大きく「多球練習」と「対人練習(1球練習)」の2種類に分かれます。どちらかが優れているわけではなく、目的に合った使い分けこそが上達の近道です。「多球と対人、どちらをメインにすればいいの?」という疑問をもとに、それぞれのメリットと適した場面を整理していきましょう。
多球練習のメリットと適した練習場面
多球練習とは、1人が球出しに徹し、もう1人がボールを連続で打ち続ける練習法です。ミスをしてもラリーが途切れないため、対人練習と比べて打球時間が大幅に長くなります。
対人練習では実質20秒/分ほどしか打てないのに対し、多球ではほぼ1分間打ち続けることができます。練習効率の高さが最大の強みです。
また、同じコース・球種を連続して打てるため、フォームの癖を発見・修正しやすい点も大きなメリット。初心者のフォーム習得から上級者のパターン練習まで、あらゆるレベルに対応できます。
さらに相手のレベルを問わないのも特徴です。球出し役に高い技術は必要ないため、レベル差があるペアでも問題なく取り組めます。
多球練習が特に効果的な場面はこちらです。
- フォームが定まっていない初心者の基本動作習得
- 下回転に対するドライブなど、対人では球数が少なくなりやすい技術の反復
- フットワーク強化(きつい動きを集中して繰り返す)
- 下回転打ち→ブロックなど、対人ではなかなか練習しにくい展開の反復
- 決まったコース・回転のため、実戦での対応力は身につきにくい
- 多くのボールや防球ネットなど、準備と後片付けに手間がかかる
- 球出し役の技術・質によって練習効果が左右される
- 試合直前はサーブ・レシーブや3球目・4球目の実戦練習を優先すること

対人練習のメリットと適した練習場面
対人練習(1球練習)とは、1つのボールを互いに打ち合う通常のラリー形式の練習です。相手の変化球や予測外のボールへの反応力が自然と養われます。
また、サーブ→レシーブ→3球目(または4球目)という試合に近い展開を通じて、実戦的な対応力が磨かれます。相手とコミュニケーションをとりながら戦術的な思考も育まれるのが、対人練習ならではの強みです。
対人練習が特に効果的な場面はこちらです。
- ラリーの安定感を上げたいとき
- サーブ→3球目攻撃など、試合を意識した流れのある練習
- 実戦経験を積む段階(大会前など)
多球・対人を組み合わせたスケジュール例
2つの練習形式はセットで組み合わせると効果が高まります。以下は部活動を想定した90分の練習例です。
| 時間 | 内容 | 形式 |
|---|---|---|
| 10分 | ウォーミングアップ | 対人 |
| 30分 | 基本練習(ワンコースラリー) | 対人 |
| 30分 | フットワーク・課題強化 | 多球 |
| 20分 | 実戦形式・パターン練習 | 対人 |
| 10分 | クールダウン・振り返り | — |
強豪クラブや強豪校の指導者からは「多球練習を毎日30分ほどメニューに組み込んでいる」という声が多く聞かれます。反復量の確保が、着実な上達につながっています。
- 「今日は何を目的に練習するか」を先に決めてから、多球か対人かを選ぶ
- フォーム修正・反復強化は多球、実戦対応・戦術磨きは対人が向いている
- 週単位で両方をバランスよく組み込み、計画的に練習を進める
一人でできる卓球の練習方法
練習相手がいなくても、フォームと球感の土台は十分に作れます。素振り・壁打ち・マシン・サーブ練習など、道具や場所の制限を問わず取り組める手段を幅広く紹介します。
一人練習は「繰り返す量と集中度」をコントロールしやすい点が強み。目的を明確にして取り組めば、対人練習と同等かそれ以上の効果が出ることもあります。
素振り・イメージトレーニングの進め方
素振りの目的は主に2つ。①フォームの確認と②スイングスピードの向上です。1球1球を丁寧にイメージしながら行うことで、質の高い反復練習になります。
鏡の前で行うのが基本です。頭の中のイメージと実際の体の動きのズレを目で確認しながら進めましょう。腕だけでなく、腰の回転・足の踏み込みも意識することが大切です。
慣れてきたらフットワークと組み合わせた素振りに発展させると、体全体の動きを確認できます。コーンをフォア・ミドル・バックの3か所に置き、移動しながら素振りするのもおすすめです。
イメージトレーニングとして、YouTubeの試合動画をスローモーション再生で見るのも有効です。サーブのフォーム・コース・回転を分析する目が養われます。
壁打ちでボールコントロールを鍛える方法
壁打ちには主に2つのパターンがあります。
- 壁→バウンド→打球:床でワンバウンドしてから打つオーソドックスな方法
- 床→壁→打球:床に落としてから壁に当てて打つ方法
壁との距離を変えることで、練習の質が変わります。近距離では速い打点の処理、遠距離では下がってのつなぎを練習できます。
最初はフォアのみで安定させ、次にバックのみ、さらに切り替え+フットワークと段階的に難しくしていきましょう。
- 打球音・落下音が出るため、集合住宅では時間帯と防音対策に配慮する
- セパレート式の卓球台(片面を立てて使う)があれば、実際の台の高さで打てるためよりラリーに近い感覚で練習できる
卓球マシンを使った一人練習の活用法
卓球マシンとは、自動でボールを送り出す練習機器のこと。球種(上・下・横回転)・ピッチ・コースを自由に設定でき、1人でも多球練習(コーチが次々とボールを出す練習形式)に近い質の高い練習が可能です。
特に効果が高い使い方は以下の3つです。
- ワンコース練習(フォア・バック等1技術に絞る):フォームを固めるのに最適
- 首振り機能を活用したフォア・バック切り替え:より実戦的なフットワーク練習になる
- 回転設定を使ったドライブ練習:相手の回転に対する対応力が養える
マシン練習は、フォームが定まっていない選手・フットワークを強化したい選手・難しい技術(下回転に対するドライブなど)を習得したい選手に特に向いています。

サーブ練習は一人でも上達できる
サーブは卓球で唯一、1人で完結できる技術です。台さえあれば毎回の練習にぜひ組み込みましょう。
おすすめは、目標を分けて100本連続で打つ練習です。
- 下回転サーブ:30本
- 横回転サーブ:30本
- ロングサーブ:40本
紙コップなどを台上に置いて「的」にすると、コース精度が上がります。また、下回転サーブは打つと自分の方にボールが戻ってくるため、拾う手間が省けて練習効率が良いです。
フォームの一貫性も意識してみてください。バックスイングとフォロースルーを統一しながら、ボールに当たる瞬間だけ変える練習を続けると、相手がサーブの回転を読みにくくなります。
家でできる練習
「卓球台がないと練習できない」と思っていませんか?実は数畳のスペースがあれば、自宅でも効果的なトレーニングができます。ここでは家という環境ならではの準備と練習法を、具体的に紹介します。
家練習を始める前に用意するもの
最低限必要なのはラケットとボールの2つだけです。これだけで球つき・素振り・サーブ感覚の練習が可能になります。
あると便利なものは以下の通りです。
- 鏡:フォームを自分でチェックできる
- 防振マット・厚手のヨガマット:フットワーク時の騒音・振動を吸収。集合住宅では特に重要
スペースの目安は2〜3畳程度。素振り・球つき・シャドーフットワークはこれで十分です。
自宅でできる基礎練習
家練習の定番は球つき(ボールリフティング)です。ラケットの中心でボールを弾き、まずは100回連続を目標にしましょう。面の角度を安定させる感覚が自然と身につきます。
鏡の前での素振りも効果的です。フォアとバックのフォームを1球1球確認しながら行います。回数より「正しいフォームを体に刷り込む質」を重視してください。
慣れてきたらフォア・バック2点のシャドーフットワーク+素振りを取り入れましょう。30秒全力→30秒休憩を5セット繰り返すと、動きながらのフォームも鍛えられます。
回転感覚を磨くドライブ・サーブの自宅練習
回転の感覚は、自宅でも十分に養えます。まずはサーブ練習から始めましょう。
床やカーテンに向かって下回転・横回転をかけると、ボールの曲がり方や戻り方で自分の回転量を確認できます。
バウンドドライブ練習も効果的です。頭の高さからボールを落とし、バウンドした瞬間をこすり上げるようにスイング。「シュルシュル」という音が聞こえれば、回転がかかっている証拠です。
ボールなしのフォアサーブ素振りで、スイング軌道を固めておくのも有効です。下回転の感覚が身につくと、ラケット角度を少し変えるだけで順横・逆横回転も出しやすくなります。
- 回転をかけたボールを爪の上でキャッチし、何秒回り続けるか計測する
- 回転量が多いほど長く回転が続く
- 回転の強さを数値感覚でつかめる高難度練習
フットワークを鍛える自宅トレーニング
卓球の上達にはフットワークの強化が欠かせません。自宅でできるメニューを組み合わせましょう。
- シャドーフットワーク:ボールなしでフォア・バックの切り替えをリズムよく繰り返す。実際の試合の動きを想定して行うのがポイント
- スクワット:フットワークの土台となる下半身を総合的に鍛える。正しいフォームで1日30回×3セットを目安に、体力に合わせて調整する
- プランク(体幹トレーニング):肘を肩の真下に置き、体を一直線に保つ。最初は10〜30秒から始め、徐々に時間を延ばしていく
- 反復横跳び:廊下など少しスペースがあれば実施可能。フットワーク感覚の維持に役立つ
腕立て伏せ・腹筋・背筋も体幹強化に有効です。特に背筋はトップ選手が発達している部位で、スイングの安定性に直結します。
- 素振りは鏡の前で行い、フォームとスイングを確認する
- 壁打ちは距離・切り替え・フットワークと段階的に発展させる
- マシンはフォーム固め・フットワーク・回転対応に活用する
- サーブは目標を分けて100本連続で練習し、正確性を高める
- ラケット+ボールだけで球つき・素振り・サーブ感覚が練習できる
- 2〜3畳のスペースでフットワーク・シャドーも実施可能
- 防振マットで騒音・振動対策を行い、練習時間は午前10時〜午後8時を目安に
- 回転感覚はバウンドドライブやサーブ素振りで自宅でも磨ける
- 体幹・下半身トレーニングを日課にしてフットワークの土台を作る

卓球が上達しない人に共通する練習の落とし穴
「毎日練習しているのに、なかなか上達しない…」と感じていませんか?その原因はセンスや運動神経ではなく、練習方法や考え方のクセにあることがほとんどです。
このセクションでは「落とし穴(原因)+改善策」をセットで解説します。まずは自分の練習を振り返ってみましょう。
ミスを繰り返さないための内省と修正の習慣
ミスをしたとき、「次は頑張ろう」で終わっていませんか?それが上達を止める最大の落とし穴です。
原因①:ミスの「表面的な理由」しか見ていない
「入らなかった」で終わらず、「なぜ入らなかったのか」を深掘りする習慣が必要です。例えば、「3球目ドライブが入らない→下回転への角度が悪い→テイクバックが高すぎる」というように、根本原因まで掘り下げましょう。
原因②:基本フォームができていないまま応用を急ぐ
まずは相手コートに返球できること、次に体全体を使った最小限の動作で打てることを目指してください。手打ち(腕だけで打つこと)は悪癖の温床です。
フォームの癖は一度ついてしまうと修正に時間がかかります。特にフォアハンドは初期段階で丁寧に習得することが重要です。定期的に指導者や上級者にフォームを確認してもらうと、自分では気づきにくい癖を早期に発見できます。
練習の難易度とボールの質を少しずつ上げる意識
同じメニューを同じ感覚でこなし続けていると、練習量が増えても実力は伸び止まりになります。
原因:練習の強度・難易度が上がっていない
ワンコース練習(一定のコースに球を出す練習)に慣れたら切り替え練習へ、対人練習に慣れたらランダム配球へと、段階的に負荷を上げることが大切です。
多球練習では、球出し側の回転・スピード・コースの精度が低いと練習効果が大きく落ちます。球を受ける側だけでなく、出す側のスキル向上も意識しましょう。
- ラリーを「◯回続ける」など目標を数値化して達成度を把握する
- 特定コースに「◯割入れる」など精度目標を設ける
- 「試合で使えるか?」を常に問い直しながら練習する
- ミスを「なぜ?」と深掘りせずに流してしまう
- 基本フォームが固まる前に応用技術を習おうとする
- 同じ難易度の練習をなんとなく繰り返している
- 客観的なフィードバックを受けられる環境にいない
練習効果を最大化する独自のアプローチ
技術を磨くだけが練習ではありません。「記録・継続・フィジカル」という3つの視点を加えることで、同じ練習時間でも得られる成果が大きく変わります。初心者から中上級者まで取り入れやすい方法を紹介します。
練習ノートで課題を可視化する
強豪校の多くは、練習ノートを使って戦略的に上達を管理しています。感覚だけに頼らず、課題を文字にして可視化することで、次の練習の方向性がぐっと明確になります。
書く内容はシンプルでOKです。以下を目安にしてみましょう。
- その日の練習メニュー
- 気づいた課題・改善点
- 試合での得点・失点パターン
- 翌日の目標
試合練習では、勝ち負けより「どの技術でミスが多かったか」に着目しましょう。1試合ごとにミスが多かった場面を書き出すと、自分に本当に必要な練習が見えてきます。
スマホで自分のスイングを撮影し、ノートと合わせて振り返るのも効果的です。客観的に自分のフォームを確認することで、感覚だけでは気づけない問題点が見つかります。
スクール・コーチ指導を活用する
「適切なフィードバックが得られない環境」も、上達を妨げる大きな要因のひとつです。自分のレベルに合った練習相手がいない、ミスを指摘してもらえない、という状況が続くと、癖が固定化してしまいます。
コーチや指導員のレッスンを受けると、上達スピードが一気に加速したという経験者の声は多くあります。強豪校ほど毎日の練習メニューに多球練習を組み込み、指導者による質の高い球出しが行われている傾向があります。
- 変な癖がついたフォームを修正したいとき
- 自分と釣り合う練習相手が見つからないとき
- 独学では課題が見えにくくなってきたとき
楽しく続けるためのゲーム形式練習
楽しさがなければモチベーションは続きません。長期的な上達には、練習の質と楽しさのバランスを取ることが大切です。レベル別に取り入れやすいアイデアを紹介します。
初心者向けの楽しい練習
技術向上とゲーム性を両立できるメニューが有効です。
- スマッシュ的当て:台の端に的を置き、狙って打つ練習。集中力と精度が同時に上がります。
- 王様ゲーム:点数制で行うゲーム形式の練習。勝敗があるだけで集中力が変わります。
- 球拾いゲーム化:時間内に何球拾えるか競うなど、単調な作業もゲームに変換できます。
中級者以上向けの工夫
多球練習(コーチや仲間に球を出してもらう練習方法)に的当て要素を追加するだけで、集中力と面白さが大きく変わります。チーム戦にするとさらに盛り上がります。
また、「サーブを狙ったコースに9割入ったら次のレベルへ」のように数値目標を設定すると達成感が生まれ、継続しやすくなります。燃え尽き感を感じたときは、勝ち負けを目的としないゲーム感覚の練習を積極的に取り入れてみてください。
体幹・フィジカルトレーニングを組み合わせる
卓球は全身を使うスポーツです。体幹が弱いと、球が軽くなる・手打ちになる・動きがぎこちなくなるといった問題が起こりやすくなります。技術練習と並行してフィジカルも鍛えましょう。
フィジカルトレーニングは練習時間外に自主的に行うのがポイントです。台を使った練習時間を圧迫せずに体を鍛えられます。
代表的なメニューは以下のとおりです。
| 部位 | メニュー | 目安・コツ |
|---|---|---|
| 体幹 | プランク | 肩の真下に肘を置き体を一直線に保つ。10〜30秒から始め徐々に延ばす |
| 上半身 | 腕立て伏せ・腹筋・背筋 | 毎日少しずつ継続することが重要 |
| 下半身 | スクワット | 歯磨き中に行うなど、生活習慣に組み込むと続けやすい |
| 持久力 | ランニング | 2km程度を軽く走れる体力が一つの目安 |
- 練習ノートに課題・得失点パターンを記録し、次の練習の方向性を明確にする
- スクール・コーチ指導で客観的なフィードバックを得ると上達が加速する
- ゲーム形式や数値目標を取り入れることで楽しさと継続性が上がる
- 体幹・下半身トレーニングは練習時間外に行い、台練習と両立させる

よくある質問
卓球が上手くなるには1日どのくらい練習すればいい?
週1回の長時間練習よりも、毎日10〜20分の短時間練習を積み重ねるほうが、フォームの定着という点で効果的です。頻度が高いほど、体が動きを記憶しやすくなります。
部活生であれば、毎日3〜4時間の部活練習に加えて、家での素振り・サーブ練習・体幹トレーニングを組み合わせると上達が加速します。
ただし「量より質」が大切です。なんとなくこなすだけでは効果が薄くなります。「今日はこの技術を安定させる」など、目的を明確にして練習時間を設計しましょう。最適な練習時間は個人差・レベル差があるため、あくまで目安として参考にしてください。
初心者が最初に練習すべき技術は何ですか?
まずは「ボールをラケットに当てて相手コートに返す」感覚を身につけることが最優先です。技術の習得よりも、ボールとラケットの感覚を体に染み込ませることから始めましょう。
おすすめの練習順序は以下のとおりです。
- 球つき(ボール感覚を養う)
- 素振り(フォームを体に覚えさせる)
- フォアハンドのワンコースラリー
- バックハンドのワンコースラリー
- サーブ練習
バックハンドはスイング幅が小さく癖がつきにくいため、フォアと並行して早めに習得するのも有効です。
一人・自宅でもしっかり上達できますか?
結論、上達できます。フォームの安定・サーブの回転とコース・フットワークの土台は、相手がいない時間のほうが集中して作り込めます。
自宅でできる練習を組み合わせると、全方位的に鍛えられます。
- 球つき・素振り(フォームの定着)
- 壁打ち(ラリー感覚のキープ)
- シャドーフットワーク(足の動きを鍛える)
- 体幹トレーニング(安定した打球姿勢の土台づくり)
相手とのラリーは「固めた土台を実戦で確認する場」と位置づけると、練習全体の効率が高まります。
中学生が部活で効率よく上達するコツは?
「試合で課題を見つける→課題練習で弱点を補強→ノートに記録して振り返る」というサイクルを回すことが基本です。ただこなすだけの練習より、圧倒的に上達が早くなります。
基本練習は最小限に絞りつつ、多球練習(コーチや上手な選手が球を連続して出す練習)を毎日のメニューに取り入れると効率が高まります。部活後の素振りやフィジカルトレーニングを加えることで、他の選手との差をつけられます。
また、競技ルールを正しく理解することも重要です。特にサーブのトスは「16cm以上・ほぼ垂直に上げる」というルールがあります。試合で不必要なフォルトを避けるためにも、ルールを確認しておきましょう。
(出典: 日本卓球協会「競技規則」)
まとめ:卓球練習を継続して上達するために
この記事で紹介した練習法を、レベル別に整理します。「何から始めればいいかわからない」という方も、今日から動けるアクションを確認してみてください。
レベル別・今日からやること
自分のレベルに合った練習を選ぶことが、上達への近道です。まずは下の表で「次のアクション」を確認しましょう。
| レベル | 優先すべき練習 | 今日からできるアクション |
|---|---|---|
| 初心者 | 球つき・素振り・ワンコースラリー・サーブ | まず球つきを100回やってみる |
| 中級者 | 多球練習・フォアバック切り替え・3球目攻撃・ファルケンベリ | 多球練習をメニューに1種類追加する |
| 上級者 | 高速ラリー・条件付き実戦・戦術的パターン練習 | 試合を想定した条件付きゲームを試す |
継続するための3つのコツ
- 継続すること:短時間でも毎日触れる習慣が土台になる
- 目的を明確にした練習:「なんとなく打つ」より「このミスを減らす」練習の方が伸びる
- 記録と振り返り:練習ノートで課題を見える化し、改善サイクルを回す
まずは今日、球つきを100回やってみてください。小さな一歩が、確かな上達につながります。

T-timesは、全日本選手権出場経験を持つコーチから「勝てる卓球」を学べる卓球教室です。東京・神奈川・埼玉・千葉の幅広いエリアで、入会費・年会費完全無料、1時間6,500円からレッスンを受けられます。
T-times卓球教室の特徴は以下の通りです。
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レベル別の練習メニューを調べても、自分が今どのメニューに取り組むべきか判断が難しいもの。T-timesのコーチがあなたの現在の実力を直接確認し、最適な練習内容を一緒に組み立てます。
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