ツッツキは、卓球の守備と攻撃をつなぐ最重要技術のひとつです。正しいフォームを身につければ、相手の下回転ボールを安定して返せるようになり、試合での粘り強さが格段に上がります。
この記事では、ツッツキの基本動作から正しい打ち方の手順、初心者がやりがちなミスとその解決策、さらに上達を早める練習方法まで、一連の流れで丁寧に解説します。
「ネットに引っかかる」「浮いてしまう」といった悩みを持つ方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

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卓球のツッツキとは
ツッツキとは、下回転(バックスピン)がかかったボールに対して、ラケットの面を上向きにしてボールの下側を擦るように返球する技術です。返球したボールにも下回転がかかるため、相手は強打しにくくなります。
打球フォームがボールを「つっついている」ように見えることが、名前の由来とされています。シンプルな動作に見えますが、卓球の試合で欠かせない最重要基本技術のひとつです。
なぜ面を上に向ける必要があるの?
下回転のボールをそのまま普通に打ち返そうとすると、ボールがネットに引っかかってしまいます。これは下回転の力がボールを下方向へ引き込むためです。
そこでラケットの面を上向きにして、ボールの底を薄く擦るように打つことで、回転に逆らわずに返球できます。「回転に合わせて面の角度を調整する」という感覚が、ツッツキの核心です。
- 下回転ボールに対してラケット面を上向きにしてボールの底を擦る技術
- そのまま打ち返すとネットにかかるため、面の角度調整が必須
- サーブレシーブ・台上処理・ラリーなど全場面で使われる
- 守備だけでなく、次球への布石になる攻撃的な役割もある
- 試合のラリーの約40〜50%を占める最重要基本技術
ツッツキが使われる場面
ツッツキは特定の場面だけで使う技術ではありません。試合のあらゆる局面で登場します。
- サーブレシーブ:相手の下回転サーブを安全に返す
- 台上処理:台の上に短く落ちたボールをさばく
- ラリー中のつなぎ:強打できない場面でミスなく返球する
試合のラリーの約40〜50%をツッツキが占めるとも言われており、習得の優先度は非常に高い技術です。
守備だけでない役割を持つツッツキ
ツッツキは「守りの技術」というイメージが強いかもしれません。しかし実際は攻撃的な側面も持っています。
- 守備的な役割:下回転で返すことで相手にドライブ(強い上回転)を打たせにくくする
- 攻撃的な役割:相手の返球コースを限定し、次の一手を準備しやすくする


初心者がツッツキを覚えないとどうなる?
相手が下回転サーブを出してきたとき、ツッツキを使えないとボールがネットに連続してかかってしまいます。試合で「サーブを返せなくて負けた」という経験は、多くの初心者が通る道です。
ツッツキを身につけることは、試合に出るための最初のステップといっても過言ではありません。まずこの技術を安定させることで、試合での返球ミスが大幅に減ります。
ツッツキの正しい打ち方|5つのステップ
ツッツキを安定させるには、グリップ→構え→足の動き→スイング→フォロースルーの順に基礎を積み上げることが大切です。
各ステップで「何を・なぜ・どのように」意識するかをセットで解説するので、一つひとつ確認しながら取り組んでみてください。
ステップ①:グリップ(握り方)を確認する
ツッツキはラケット角度の精度が命です。まず「力みのない握り」を身につけることが、すべての土台になります。
シェークハンドの場合
人差し指をラケットのフォア面に軽く添え、親指は裏面に添えます。握り方のイメージは「卵を握るような」やわらかい力加減です。
力みすぎると手首が固まり、スイング時に角度がブレる原因になります。
ペンホルダーの場合
親指と人差し指でラケット面をしっかり挟み、残りの3本の指は裏面に軽く添えます。シェークと同様、必要以上に握り込まないことが重要です。
どちらのグリップでも、以下のようなNGな握り方には注意しましょう。
- ギュッと握り込む:手首が固まり、ラケット角度を細かく調整できない
- 指をすべてフォア面に乗せる:スイング中に面の向きがブレやすくなる
ステップ②:構えとレディーポジション
正しい構えは「素早く動ける状態を常に作っておくこと」です。構えが崩れているとスイング前から不安定になります。
- 足幅:腰幅〜肩幅程度に開く
- 膝:軽く曲げて重心を低く保つ
- ラケット:体の前・正面に置いておく
- 上体:前傾姿勢をとり、ラケットに顔を近づけるイメージ
ステップ③:足を出してボールの落下地点に入る
ツッツキで最も大切なのは、足を動かしてボールの落下地点に体を運ぶことです。腕が伸び切った状態で打つとコントロールは一気に失われます。
「足→手」の順番を守り、「イチ・ニ」のリズムで動くと手打ちを防げます。
バックツッツキの場合(右利き)
右足を台の下に踏み込むように出し、体の正面にボールが来るようにポジションを取ります。
フォアツッツキの場合(右利き)
右足を大きく前方に踏み出し、体の斜め45°前にボールが来るように入ります。踏み込みすぎると体が詰まるので、距離感の調整も意識しましょう。
足を止めたまま腕だけ伸ばす「手打ち」は、浮いたチャンスボールを生む最大の原因です。ミスが多い人はまず足が止まっていないか確認しましょう。
ステップ④:ラケット角度(30〜45°)と肘を起点にしたスイング
ラケット面を上向き(30〜45°が基本目安)にして、ボールの下側を「当てる」ではなく「薄く擦る」ように打ちます。この感覚の違いがツッツキ習得の鍵です。
肘を支点にコンパクトに振ることで、角度が安定して振り遅れを防げます。初心者のうちは手首をあまり使わず、前腕全体でスイングするほうが安定します。スイング方向は「前方やや下」です。真っすぐ押すだけでなく、前+下方向への動きを意識してください。
打球タイミングは以下の3つから選べます。
- バウンド直後(上がりばな):相手にテンポを与えず攻撃的に使える(難易度高め)
- 頂点直前〜頂点:最も安定して打ちやすいタイミング。初心者はここを狙う
- 頂点後(落ち際):回転をじっくり見極められるが、遅れすぎると体勢が詰まって浮く危険あり
また、ラケット角度は固定ではありません。相手の下回転が強い場合はより上向きに、弱い場合(ナックル系)はやや立てて調整します。「ラケット角度は常に〇〇°」という固定思考は対応力を損ないます。
ステップ⑤:フォロースルーと打球後の戻り
フォロースルーはラケットを「前方やや下」方向にコンパクトに振り抜くだけでOKです。大きく振りすぎると次の動作が遅れます。
打った瞬間にスイングを「キュっ」と止める意識を持つと、回転がより強くかかり、戻りもスムーズになります。
ツッツキ後に素早く構え直せるかどうかが、試合での得点力に直結します。戻りが遅れる主な原因は次の3つです。
- 大振り:腕が流れて次球への反応が遅れる
- 重心が後ろに残る:前傾姿勢が崩れてその場で固まってしまう
- 足が動いていない:打ち終わった位置から動けずに連続失点につながる
- グリップは「卵を握る」感覚でリラックス。力みはスイングの大敵
- 構えは前傾・低重心でいつでも動ける状態を作る
- 「足→手」の順番を守り、手打ちを防ぐ
- ラケット面は30〜45°上向きにして、ボールの下を「擦る」感覚で打つ
- フォロースルーはコンパクトに。打ったらすぐ構え直す
フォアツッツキとバックツッツキの打ち方の違い
前のセクションでは、ツッツキに共通する5つの基本動作をお伝えしました。しかし、フォアとバックではフォームや足の動かし方が大きく異なります。
この2つを両方マスターすることで、台上処理の幅が格段に広がり、試合でのミスを大幅に減らすことができます。
フォアツッツキの打ち方
フォアツッツキは、自分の右側(フォア側)に来た下回転ボールに使う技術です。バック側より体から遠い位置でボールを処理するため、足の使い方が特に重要になります。
フォア側のボールは体から遠い位置に来るため、右足を大きく前方に踏み出して体をボールに近づける必要があります。踏み込んだつま先が台のエンドライン真下あたりに来るくらいが目安です。右足を出すことでボールが体の斜め45°前に来るようになり、腕が伸び切らない適切なインパクトゾーンを確保できます。台の外から振り下ろすフォームになると力加減が強くなり、ボールが浮く原因になるので注意しましょう。
スイングはラケットをフォア面に構え、肘を支点に前方やや下に振ります。「前から前に振る」イメージを持つと安定しやすいです。
なお、フォアツッツキはバックより習得が難しい技術です。まずバックツッツキを安定させてからフォアに移行するのが一般的な練習順序になります。
バックツッツキの打ち方
バックツッツキは、自分の左側〜正面(バック側)に来た下回転ボールに使う技術です。体の正面で打てる構造上、フォアより安定しやすく、初心者が最初に練習すべき技術です。
右足を台の下に踏み込むように出し、体の正面にボールが来るようにポジションを取ります。体が自然と「壁」になり、台の中に手が収まりやすくなるため、フォアよりも安定した打球が生まれやすいです。バックハンドでは肘の角度を65〜75°程度に曲げて構えることが多いですが、指導者によって多少差があります。まずは「肘をやや曲げた状態で胸の前にラケットを置く」感覚をつかみましょう。
バック面を上向きにして胸の前に構え、ボールの斜め下を擦るように前方にスムーズに振り出します。手首は固定気味に保ち、前腕を支点に動かすと角度がブレにくいです。
- フォアツッツキは右足を大きく踏み込み、斜め45°前でインパクトする
- バックツッツキは体の正面で打てるため安定しやすく、初心者の入口に最適
- どちらも「前から前に振る」コンパクトなスイングが基本

ツッツキで回転を切るコツ
ただ返すだけのツッツキと、しっかり切れたツッツキでは、相手への影響がまったく異なります。回転の多いツッツキは相手のドライブミスを誘いやすく、守備から攻撃への転換もしやすくなります。
ここでは「より切れたツッツキ」を打つための質的なコツに絞って解説します。
コツ①:ボールの底面をこすり抜くイメージを持つ
ツッツキで回転をかける最大のポイントは、「当てる」ではなく「擦る(こする)」意識です。ラケット面でボールの下部を前方にこするイメージ、いわゆる「ボールを切る」感覚が重要です。
理想の接触感は「擦り7:当て3」。ボールとラケットの接触を薄く、長くするイメージで打ちましょう。厚く当ててしまうと下回転がかからず、相手に簡単にドライブで打ち込まれてしまいます。
コツ②:手首を固定して前腕を起点に振る
打つ瞬間は手首をほとんど使わず、前腕全体をスイングの軸にすると角度がブレにくく、回転量が安定します。手首を使いすぎるとラケット面がばらつき、ミスの原因になります。
より強い回転をかけたい場合は、インパクトの瞬間だけラケットをギュッと握り、そのままスイングをキュッと止める動作が効果的です。スイングを止めた反動でラケットが自分の方に戻ってくる動きを利用して、元の体勢に戻りましょう。
コツ③:打点を早くしてボールの回転に負けない
打点を早める(バウンド直後〜頂点で捉える)と、ボールの弾道が低くなり相手への返球スピードも上がります。また、相手の時間的余裕を奪えるという攻撃的なメリットもあります。
打点が遅れると(ボールが落ち際)、相手の強い下回転に負けてネットミスしやすくなります。早い打点はミス防止にも有効です。
ただし、早い打点を実現するには足を先に動かしてボールを正面に呼び込むことが前提です。まずは安定して返球することを優先し、慣れてきてから打点を早めるステップアップをおすすめします。
コツ④:相手の回転量に合わせてラケット角度を調整する
ツッツキのラケット角度は、相手のボールの回転量によって変える必要があります。
- 相手の下回転が強い場合:ラケット面をより上向きに(寝かせ気味に)してボールの下を深く捉える
- 相手の下回転が弱い・ナックル系の場合:ラケット面をやや立てて打つ(寝かせすぎるとオーバーミスになる)
「ラケット角度は常に〇〇°」という固定思考は対応力を損ないます。相手のボールの回転量を常に観察し、インパクト直前に微調整する習慣を持つことが重要です。
- 「当てる」ではなく「擦る」意識で、接触は薄く長く
- 手首は固定し、インパクトの瞬間だけ力を集中する
- 打点はバウンド直後〜頂点を意識し、足を先に動かす
- ラケット角度は固定せず、相手の回転量に合わせて微調整する
ツッツキのよくあるミスを直す方法
ツッツキのミスは、「ラケット角度の誤り」「足の止まり」「スイングの大振り」の3要素に集約されます。
この3つが絡み合ってネットやオーバー、浮き球につながるケースがほとんどです。事象ごとに原因と解決策をセットで確認していきましょう。
ミス①:ネットにかかる
ネットミスは初心者に最も多いパターンです。原因を正しく把握しないと、感覚だけで修正しようとしてなかなか改善しません。主な原因は次の2つです。
- ラケット面が立ちすぎている:面が前を向きすぎた状態(立った状態)で打つと、下回転の影響でボールが下に引っ張られ、ネットに直行してしまいます。ツッツキで面を立てるのはNGです。
- 打球点が遅すぎる:ボールが落ち際まで落ちてから打つと、下回転がより強く効いた状態でインパクトを迎えます。その分ボールは下に沈みやすく、ネットにかかりやすくなります。
ラケット面を30〜45°上向きに開き(寝かせ気味)、前方向に送り出すイメージでスイングしましょう。打球点はバウンド直後〜頂点付近を意識すると、下回転の影響を最小限に抑えられます。
ミス②:ボールが浮いて打ち込まれる
ボールが浮くと相手に攻撃の機会を与えてしまいます。原因は「面の寝かせすぎ」「厚当たり」「大振り」の3つが代表的です。
- ラケット面を上に向けすぎている:相手のボールが弱回転・ナックル系のときに面を寝かせすぎると、反発で上に飛んでしまいます。相手の回転量に合わせて角度を変えることが重要です。
- ボールを厚く当てている(押している):擦らずに押すように打つと下回転がかからず、棒球(無回転に近い球)になって浮きます。「当てる」ではなく「擦る」感覚が大切です。
- スイングを大振りしすぎている:力が入りすぎるとオーバーミスにつながります。ツッツキはコンパクトなスイングが基本です。
ボールの底面を薄く擦る感覚を最優先にしましょう。相手の回転量に応じてラケット角度を微調整し、スイングはできるだけコンパクトにまとめることがポイントです。
ミス③:コントロールが安定しない
入ったり入らなかったりするムラは、3つの原因が重なって起きていることが多いです。一つずつ潰していきましょう。
- 毎回同じ角度でラケットを出している:相手ボールの回転量は毎球変わります。それを無視して同じ角度で打ち続けると、当然コントロールはバラつきます。
- 体の遠くで打球している:ボールに体が寄り切れていないと、腕だけの不安定な打球になります。腕が伸び切った状態では、スイングの方向もブレやすくなります。
- ボールの長短を見極めていない:台内か・エンドライン近くかを見極めずに打つと、詰まったりお尻が引けた状態になります。ボールの長さへの対応も意識してください。
相手の打球をよく観察し、回転量に応じてラケット角度を調整する習慣をつけましょう。足を動かして体の正面でボールを捉えることが、安定したコントロールの土台になります。
ミス④:足が動かず体の遠くで打ってしまう
「へっぴり腰」と呼ばれる腕が伸び切った状態での打球は、パワーもコントロールも失います。足の動きはツッツキの安定に直結します。
ボールを確認してから足を動かすのでは遅すぎます。相手が打った瞬間にバウンドポイントを予測し、先に動き出す習慣が必要です。「足→手」の順番を意識し、まず落下地点に体を運ぶことを最優先にしましょう。フォア前など遠い場所へのツッツキは、特に意識的に足を出す練習を繰り返すことが大切です。
- ネットにかかる:面を寝かせ、打点を早めにとる
- ボールが浮く:薄く擦る感覚を優先し、スイングはコンパクトに
- コントロールが安定しない:回転量を読んで角度を調整し、体の正面で打つ
- 足が動かない:「足→手」の順番を意識し、早めに落下地点に入る
ツッツキが上達する効果的な練習方法
ツッツキを安定させるには、基礎フォームの定着→安定性の強化→実戦への応用という順番で練習を積み上げるのが大切です。
ただこなすだけにならないよう、各練習で「意識するポイント」と「NG例」を確認しながら取り組んでみてください。
練習①:ワンコース多球練習で基本フォームを固める
相手またはマシンに同じコースへ下回転ボールを出してもらい、一定のリズムでツッツキを繰り返す練習です。最初は1秒に1球のゆっくりペースで始め、フォームが安定してきたら徐々にテンポを上げましょう。
1セット50球を目安に、フォアとバックを交互に行うと効率よく練習できます。
意識するポイント:毎球「足を出す→体の正面で捉える→コンパクトにスイング」の3動作を声に出しながら確認すると、動作が体に染み込みやすくなります。
ボールのペースについていくことに必死になり、フォームが崩れたまま繰り返してしまうケースです。量より質を意識して、フォームが乱れたら一度止まってリセットしましょう。
練習②:ツッツキ対ツッツキのラリーで安定性を高める
お互いにバックハンド・フォアハンドでツッツキを打ち続ける練習です。片方の回転量が少ないとボールが浮いたりネットにかかるため、しっかりボールの下を切る感覚が自然と身につきます。
まずは30回連続を目標に、慣れてきたら50回・100回と段階的に目標を引き上げていきましょう。
意識するポイント:毎球低い弾道を維持しながらラリーを続けること。相手のボールの回転量を読んでラケット角度を調整する習慣をつけると、試合でも対応力が上がります。
相手が打ちやすいボールを送ることだけを意識してしまい、自分の回転量がおろそかになるパターンです。返球するだけでなく、毎球しっかり切ることを意識しましょう。
練習③:下回転サーブへのレシーブ練習で実戦感覚を養う
相手またはマシンに下回転サーブを出してもらい、ツッツキでレシーブする練習です。慣れてきたら横回転が加わった下回転系サーブもレシーブ対象に加えると、ラケット角度の微調整練習になります。
意識するポイント:相手サーブの回転量を観察して「読む力」を養いましょう。返球がチャンスボールになった際は相手に攻撃してもらい、ツッツキの高さや回転量をフィードバックしてもらうと効果的です。
毎球同じ角度で打ち返すだけになってしまうことです。回転量の変化への対応を練習しないと、試合でラケット角度のミスが頻発します。
練習④:フットワークを入れたランダム形式練習
相手がバック・フォアにランダムで下回転ボールを打ち分け、それをツッツキで返す練習です。左右の動きを取り入れながら正確に打つことで、試合での対応力が大きく上がります。
まずはバック半面ランダムから始め、慣れてきたらフォア・バック全面ランダムへと難易度を段階的に上げていきましょう。
意識するポイント:ボールが来てから動くのではなく、相手のスイングを見て早めに落下地点を予測して動き出すことが重要です。足を止めずに常に小刻みにステップを踏む習慣をつけましょう。
難度を上げすぎてフォームが崩れたまま打ち続けてしまうパターンです。フォームが乱れてきたら難度を一段階下げ、正しい動作を体に染み込ませることを優先しましょう。
練習⑤:ツッツキからドライブへの切り替えパターン練習
「バックサイドへのツッツキ→甘い返球にフォアドライブで強打」のような、特定のパターンを繰り返す組み合わせ練習です。ツッツキを布石にした攻撃展開を体に覚えさせることで、試合で使えるツッツキへと昇華できます。
意識するポイント:相手から浮いた返球を引き出すために、ツッツキの回転量・コース・深さを意識して打ちましょう。打球後はすぐにレディーポジションに戻り、次の攻撃に備えることも重要です。
ツッツキの質を考えずにただ返球するだけでは、相手にとって攻撃しやすいチャンスボールになってしまいます。「どこに・どんな回転で・どの深さで送るか」を毎球意識しましょう。
- 練習①:ワンコース多球練習で基本フォームを体に染み込ませる
- 練習②:ツッツキ対ツッツキのラリーで低い弾道と回転量を安定させる
- 練習③:下回転サーブへのレシーブで「回転を読む力」を養う
- 練習④:ランダム形式でフットワークと対応力を鍛える
- 練習⑤:ツッツキ→ドライブのパターンで実戦で使える技術へ昇華させる

ツッツキの応用テクニックと試合での使い方
基本のツッツキが安定してきたら、次は試合で主導権を握るための応用テクニックを身につけましょう。
深さ・長短・回転の変化を使い分けることで、相手を揺さぶりながら攻撃への布石を作ることができます。ストップとの使い分けについても、このセクションでまとめて解説します。
深いツッツキ(ロングツッツキ)で相手を追い詰める
相手コートのエンドライン付近まで深く送るツッツキを「ロングツッツキ」と呼びます。相手を後陣(台から離れた位置)に追い込み、強打のタイミングを作りにくくする効果があります。
深さを出すには、強い下回転・スイングをやや大きめ・打点を早めの3つを意識してください。特に打点を早くすることで、ボールにしっかり力を伝えられます。
相手のフォアサイドへ深いツッツキを送ると、ドライブ返球がほぼ予測できます。次のブロックやカウンターへの準備がしやすくなるので、相手の行動を限定できるのが大きなメリットです。
短いツッツキ(ストップ気味)で相手の時間を奪う
相手コートで2バウンド以上するほど短く止めるのが「ストップ」、それに近いコンパクトなツッツキが短いツッツキです。相手をネット際に引き寄せ、下がった体勢からの強打をさせにくくします。
ストップとツッツキは似たフォームから打つことで、相手の読みを外せます。長いツッツキと短いツッツキを同じフォームで使い分ける「長短の揺さぶり」は非常に有効な戦術です。
打つときはスイングをコンパクトにし、ボールをネット際に落とすイメージでコントロールしましょう。短いツッツキへの返球はフリックかツッツキ返しが多いため、次球への準備がしやすくなります。
横回転を混ぜたツッツキで相手のミスを誘う
ボールの左右どちらかを捉えることで、下回転に横回転を加えた「下横回転ツッツキ」が打てます。見た目は通常のツッツキでも回転方向が異なるため、相手のラケット角度を狂わせてミスを誘えます。
右利きの場合の回転方向の目安は以下のとおりです。
- バックハンドでボールの左側を捉える→ボールが右方向へ曲がる
- フォアハンドでボールの右側を捉える→ボールが左方向へ曲がる
実戦では相手のバックサイドやフォアサイドの深い場所を狙うと、横回転の効果が最大限に発揮されます。
ツッツキを布石にした攻撃への切り替えパターン
ツッツキは「入れにいく」だけの技術ではありません。攻撃への布石として使う意識を持つと、試合の流れが大きく変わります。
代表的なパターンを整理しておきましょう。
- フォアサイドへ深いツッツキ→相手が持ち上げてきたボールをカウンターまたはドライブで攻撃
- バックサイドへのツッツキ→バッククロスへの返球に対してフォアストレートへ展開
- コースを限定するツッツキ→自分が待っているコースに返球させてカウンターを決める
ツッツキ後は、相手の返球が甘くなった瞬間を見極めて積極的にドライブを仕掛けることが得点力につながります。
試合でのフォア・バック使い分けの基準
フォアとバックを状況に応じて使い分けることが、試合での安定につながります。判断の基準は「ボールがフォア側かバック側か」と「台内か・エンドライン近くか」の2軸が基本です。
- 素早い対応・安定性を優先する場面 → バックツッツキ(構えたまま広い範囲を処理できる)
- 強い下回転で相手のミスを誘いたい場面 → フォアツッツキ(深い下回転を送ると相手の返球が浮きやすい)
- 前陣速攻型の相手への対応 → バックでテンポを落とさず返す方が安全
- 3球目攻撃につなげたい場面 → フォアで深く強いツッツキを送り、相手の甘い返球を引き出す
- レシーブの基本方針 → バック主体で対応し、フォアは確実に届くボールだけ処理する
- 深いツッツキで相手を後陣に追い込み、次の攻撃を準備する
- 短いツッツキ(ストップ気味)と長いツッツキを同じフォームで使い分ける
- 下横回転を加えると相手の角度を狂わせてミスを誘いやすい
- ツッツキは「入れる」だけでなく「攻撃の布石」として戦術的に使う
- 試合ではコース(フォア・バック)と長短を判断基準に使い分ける
ツッツキに適した用具の選び方
ツッツキの安定度は用具の特性にも大きく左右されます。レベルや目的に合った用具を選ぶことで、習得スピードが変わります。
初心者向けのラバー選び
初心者には高弾性の裏ソフトラバー(中程度の厚さ)をおすすめします。ボールがラバーに食い込み、回転をかける感覚を掴みやすいのが特徴です。
コントロール性と安定性に優れ、ツッツキだけでなくドライブやサーブなど幅広い技術に対応できます。ラバーが厚すぎて弾みすぎる場合は、コンパクトなスイングではオーバーしやすくなります。まずは中程度の厚さから始めることで、ツッツキの回転感覚を養いやすくなります。

中級者以上向けのラバー選び
ツッツキの回転量をさらに高めたい場合は、粘着性ラバー(粘着テンション系も含む)が有効です。ただし扱いが難しくクセが強いため、基本フォームが固まってから検討するようにしましょう。
ラケット選びの考え方
ラケットは弾みすぎない5枚合板のオールラウンド用との組み合わせが、台上技術のコントロールを安定させやすくおすすめです。弾みが強すぎるラケットは台上でのコンパクトなスイングと相性が悪く、ツッツキが浮きやすくなります。
- 初心者は高弾性の裏ソフトラバー(中程度の厚さ)から始めるのが基本
- 中級者以上で回転量を高めたい場合は粘着性ラバーを検討する
- ラケットは5枚合板のオールラウンド用がツッツキのコントロールに向いている
- ラバーの劣化・汚れも回転がかからない原因になるため定期的なケアが必要
よくある質問
ツッツキを練習する中でよく浮かぶ疑問をQ&A形式でまとめました。フォームの悩みを解消して、練習の質を上げていきましょう。
ツッツキとカットの違いは何ですか?
どちらも下回転をかける技術という点は共通しています。大きく異なるのは、使う場所とスイングの大きさです。
ツッツキは台上(前陣)でコンパクトなスイングで打つ技術です。一方カットは、台から離れた中後陣で大きく下方向に切り下ろすフォームが特徴です。
戦術的な役割も異なります。ツッツキは短いボールをつなぐ台上技術、カットは相手のドライブに対して粘り続ける守備技術です。ツッツキで身につけた下回転の感覚は、カットへと応用・発展させることができます。
- 使う場所:ツッツキは台上、カットは中後陣
- スイング:ツッツキはコンパクト、カットは大きく切り下ろす
- 役割:ツッツキはつなぎ技術、カットは守備技術
フォアツッツキとバックツッツキはどちらから練習すべきですか?
初心者にはバックツッツキから練習することをおすすめします。体の正面でボールを打てるため、フォームが安定しやすく感覚を掴みやすいです。
バックツッツキが安定してきたら、フォアツッツキの練習に移行しましょう。フォアは深さと回転量を出す練習として取り組むと効率

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