中国式ペン(中ペン)は、フォアとバックの両面にラバーを貼れるペンホルダーです。日本式ペンの弱点だったバック面の守備力を補いながら、ペン特有の鋭いフォア攻撃も活かせる、いいとこ取りのスタイルが最大の魅力です。
この記事では、中国式ペンの特徴・日本式ペン・シェークとの違いから、初心者〜中級者向けのラケット選びのポイントまでをまとめて解説します。「自分に合うかどうか迷っている」「どのラケットを選べばいいかわからない」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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中国式ペンとは
卓球ラケットの持ち方(グリップ)は、大きくシェークハンドとペンホルダーの2種類に分かれます。ペンホルダーはさらに日本式(日ペン)と中国式(中ペン)に分かれ、それぞれ構造や打法が大きく異なります。
この記事では「中国式ペンホルダー」、通称中ペンに焦点を当てて、特徴・持ち方・選び方まで丁寧に解説します。
中ペンの特徴を理解するには、他のグリップとの違いを把握しておくと分かりやすいです。まず3種類を簡単に比較しておきましょう。
| グリップ | ブレード形状 | ラバー | 特徴 |
|---|---|---|---|
| シェークハンド | 楕円(丸型) | 両面 | 握手するように持つ。初心者でも扱いやすく現代卓球の主流 |
| 日本式ペン(日ペン) | 角型(長方形) | 片面が主流 | コルク突起に人差し指を引っかけて持つ。ラケットが軽く強烈なフォアが打ちやすいが、バック面に制約がある |
| 中国式ペン(中ペン) | 楕円(丸型) | 両面 | シェークのグリップを短くしたような形状。ペンの強みとバック面打法を両立できる |
中国式ペンの構造
中国式ペンホルダーは、シェークハンドのグリップを短く切り落としたような形状のペンホルダーラケットです。中国の選手がシェークのグリップを改造して使ったことが発祥とされています(諸説あり)。
ブレード(打球面)はシェークと同じ楕円形で、日本式ペンの角型より打球面が広め。グリップにはコルク突起がなく、裏面に中指・薬指を回しやすい木材グリップになっています。合板構成もシェークと同様に薄い合板が主流で、単板が多い日ペンとは異なります。
裏面の握り方が中ペン最大の特徴
中ペンの持ち方は、表面・裏面で指の使い方が変わります。
- 表面を打つとき:親指と人差し指でラケットをはさむように均等に支える
- 裏面を打つとき:中指・薬指でラケット裏を支え、小指は薬指に添えてラケットに接触させない
裏面にもラバーを貼ることで、ペンの鋭いフォアドライブと、シェークに近いバックハンド打法を一本のラケットで使い分けられるのが中ペン最大の強みです。
- 中国式ペン(中ペン)はシェークに似た楕円ブレード+短いグリップが特徴
- 両面にラバーを貼れるため、フォア・バック両方を高いレベルで使える
- グリップの持ち方は表面と裏面で異なり、指の使い分けが重要
- 公式ルール上、形状・サイズの制限はなくグリップの種類は自由
中国式ペンが現代のスタンダードになった経緯
ペンホルダー最大の弱点は「バックハンドが弱い」ことでした。その課題を解消するために生まれたのが、中国式ペンによる裏面打法です。
日本式ペンはコルク突起に指を固定する構造上、裏面へのラバー貼り付けが困難でした。一方、中国式ペンはコルクなしの木材グリップで裏面に指を回しやすく、シェークに近い両ハンド攻撃をペンホルダーで実現できるようになりました。
現在、レベルの高い大会でペンホルダーを使う選手のほとんどが中国式を選択しており、日本式を使うトップ選手は希少な存在になっています。近年ではフランスのF.ルブランが中国式ペンで世界ランキング上位に進出し、改めて注目を集めました。許昕(中国)は2021年東京五輪混合ダブルス金メダリスト、王皓(中国)は世界選手権3度優勝という実績を中ペンで達成しており、世界レベルでも十分に戦えることが証明されています。
現代卓球は高速ラリーと両ハンド攻撃が主流です。両面打法に対応できる中国式が、ペンホルダーの中で事実上のスタンダードとなっています。

中国式ペンの持ち方・握り方:正しいグリップを身につける
中国式ペンにはフォア主体の「浅めグリップ」とバック主体の「深めグリップ」の2パターンがあります。プレースタイルによって使い分けることが重要です。
どちらのグリップにも共通する基本ルールがあります。親指と人差し指は離してラケットを挟むように持ち、小指はラケットに触れないようにしましょう。
(参考:Nittaku「基本的なグリップ」)
フォア主体の握り方(浅めグリップ)
人差し指をラケットに深く引っかけ、中指と挟む形で持つグリップです。ラケット面の角度が安定しやすく、フォアドライブの回転量を引き出しやすいのが特徴です。
ラケット先端を持ち上げやすいため、高い打点でのプレーがしやすくなります。スイング時は肘を少し下げ、ボールのてっぺんを擦るようなイメージで振り抜きましょう。
バック主体の握り方(深めグリップ)
親指でラケットを深く握り、中指と挟む形で持つグリップです。バック側のラケット角度を細かく調節しやすく、裏面打法を多用する選手に向いています。
スイングは肘を高く保ち、水平に近い軌道を意識するのがポイントです。世界屈指の裏面打法の使い手として知られる王皓(ワンハオ)選手も、このスタイルに近い深めグリップを採用していたとされています。
- 親指を深く握りすぎると、ショート打法(ペンホルダーバックハンド)の角度が出しにくくなる
- 王皓選手はショートを使わないスタイルだったため深めグリップが機能したが、ショートも使いたい場合は握り込みすぎに注意
裏面打法に最適なグリップの選び方
裏面打法を主体にするなら、「フォアと裏面の切り替えがスムーズにできるか」を基準にグリップを選びましょう。
グリップが太すぎると裏面への切り替えが遅くなり、細すぎるとフォアで力が入りにくくなります。ぜひ実際に握って確認するのがおすすめです。
グリップを削ってカスタマイズすることも有効な手段です。フェリックス・ルブランをはじめとするトップ選手も、自分の手に合わせてグリップを削って使用しています。
なお、JTTAの公式見解では、打球時にラケットを握っていれば持ち方・握り方の規定はなく、ラリー中に持ち方を変えることも認められています。
(出典:JTTA「よくあるご質問(FAQ):ルール」)
- 初心者はフォア・バックの中間となるニュートラルグリップからスタートする
- プレースタイルが固まってきたら、浅め・深めに微調整する
- 裏面打法を使うなら切り替えのしやすさを最優先に選ぶ
- グリップの削りカスタマイズも選択肢のひとつ

中国式ペンと日本式ペンの違い:選ぶ前に知っておくべきポイント
同じペンホルダーでも、中国式ペン(中ペン)と日本式ペン(日ペン)は構造・用途・現代卓球での位置づけが大きく異なります。ラケット選びで後悔しないために、2つのペンホルダーの違いをしっかり押さえておきましょう。
ブレード形状の違い(角型 vs 丸型)
日本式と中国式では、ブレード(打球面)の形がまず異なります。
| 種類 | ブレード形状 | 板の構成 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 日本式(日ペン) | 角型(縦長の長方形) | 単板(1枚板)が主流 | 重心が先端に寄りやすく、一撃の威力が出やすい |
| 中国式(中ペン) | 楕円形(丸型) | 合板が主流 | 打球面が広く、裏面打法がしやすい |
中国式はシェークハンドと同じ楕円形なので、打球面が広く安定した打球を生みやすいのが特徴です。
一方、単板の日本式は板が薄く軽量なぶん、スマッシュ1本の威力では優れています。ただし板厚・重量の差から、ラリーでの扱いやすさは中国式に軍配が上がります。
グリップ形状の違い
持ち手(グリップ)の構造も2種類で大きく異なります。
- 日本式:グリップにコルクの突起があり、人差し指を引っかけて固定できる。指の位置が安定しやすく、フォアハンドの安定感に優れる
- 中国式:コルクなし、木材グリップ(シェークを短くした形状)。さまざまな持ち方ができ、裏面へ指を回しやすい
(出典: Nittaku「基本的なグリップ」)
裏面打法への対応力の違い
2種類の最大の差が、裏面打法(バック面にラバーを貼って両面で打つ技術)への対応力です。
- 日本式:ブレード裏面に指を置くスペースが必要なため、裏面へのラバー貼り付けが困難。実用性は限定的
- 中国式:ブレード形状がシェークに近く、裏面にラバーを貼りやすい。バックハンドをシェークのように振れる
裏面打法の習得を目指すなら、中国式ペン一択と考えてよいでしょう。ペンホルダーへの転向や初挑戦を考えているなら、中国式を選ぶのが現在のスタンダードです。
- ブレード形状:日ペンは角型(単板)、中ペンは楕円形(合板)
- グリップ:日ペンはコルク突起あり、中ペンはコルクなしで持ち方が自由
- 裏面打法:中ペンのみ実用的に対応可能
- 現代卓球では中ペンがペンホルダーのスタンダード
中国式ペンの利点と課題
中ペンを選ぶかどうかの判断材料として、メリットとデメリットをまとめて整理します。独自の強みを理解しながら、正直な課題も把握した上で選びましょう。
メリット①:両ハンドのバランスが取れる
中国式ペンは裏面にもラバーを貼れるため、フォアもバックも同じクオリティで攻撃できます。シェークに近い両ハンド攻撃が自然に身につきます。
両面の打球の質に差が出にくいのが大きな強みです。現代の高速ラリー戦でも、バック側からしっかり攻められるのは心強いポイント。
さらに台上ではショートでブロックするか、ドライブで攻めるかを瞬時に選べます。前陣での選択肢の多さは、中ペン特有の武器です。
メリット②:回転量が出しやすいフォームになる
シェークと比べて手首の自由度が高いのが中ペンの特徴です。手首をしっかり使えるので、ループドライブ(回転を重視したドライブ打法)や台上フリックなど、回転系の技術が磨きやすくなります。
サーブでも手首のスナップが効きやすく、ナックルや横回転など多彩な変化球を繰り出せます。相手の読みを外す変化球サーブは、得点源になりやすいです。

メリット③:使用者が少なく対策されにくい
シェーク全盛の現代では、中ペン使いはかなり希少です。相手が日常的に対策していないケースが多く、独特の球の軌道や回転が読まれにくいという戦術的なアドバンテージがあります。
また、ミドル(利き腕のわき腹付近)への球の処理もペンホルダー共通の強みです。フォア・バックを切り替えずに同じ感覚で打てるため、咄嗟の場面でも対応しやすいです。
デメリット①:バックハンドの習得難易度が高い
中ペンの裏面打法(ラケット裏面のラバーを使ったバックハンド打法)は、シェークのバックハンドとは動作が大きく異なります。手首の使い方や肘の向きが根本から変わるため、習得には相応の練習時間が必要です。
シェークから転向した場合は特に注意が必要です。フォアの手首の使い方やフットワークのパターンも変わるため、いったん感覚をリセットする気持ちで取り組むと上達が早くなります。
- 多球練習でフォームを繰り返し固める
- 初めは片面(表面)だけで打ち、慣れてから裏面を段階的に取り入れる
- 裏面を使う場面を「バックストレートへの払い」など限定して少しずつ広げる
デメリット②:ラケットが安定しにくい場面がある
ペン特有の持ち方(指でラケット面を支える)は、シェークに比べてラケット角度がブレやすいという側面があります。手首も固定されにくいため、スマッシュのような面を固定したい打球ではミスが増えやすいです。
また、両面にラバーを貼るとラケット重量が増します。ブレード単体で約80〜88g、ラバー込みでは170〜190g程度になるケースが多く、筋力が少ない初心者・女性・子どもはスイングスピードが落ちることもあります。
- 手首を意識的に固定し、体幹と腕全体でスイングする
- グリップ形状が自分の手に合うラケットを選ぶ(細め・太めを試打で比較)
- ラバーの重量を抑えて、総重量を自分の筋力に合わせる

中国式ペンラケットの選び方:初心者から上級者まで押さえたい5つのポイント
ラケット選びで最初に意識したいのは、試打・実機確認が最善という点です。スポーツ用品店で実際に握り、フォアと裏面の切り替えをその場で試してみましょう。来店が難しい場合は、以下の5つのスペックを確認すれば、失敗しにくい選択ができます。
ポイント①:合板枚数で弾みを調整する
ブレードの合板枚数は、弾みとコントロールのバランスを決める最重要スペックです。枚数が多いほど弾みが増し、攻撃力は上がりますが、その分ミスも増えやすくなります。
| 構成 | 弾みの強さ | 向いているレベル |
|---|---|---|
| 5枚合板 | 控えめ | 初心者・転向者・中ペン入門 |
| 7枚合板 | 強め | 中級者以上 |
| 特殊素材(カーボン等)入り | 非常に強い | 中級者以上 |
初心者にはまず5枚合板がおすすめ。弾みを抑えることでコントロールが身につき、技術の上達も早くなります。
ポイント②:グリップの太さ・形状を確認する
中ペンのグリップはメーカーやモデルによって太さが異なり、細め・太め・中間と幅広い選択肢があります。グリップの太さは、裏面への切り替えスピードに直結するため、軽視できない要素です。
- 初心者・日ペンからの転向者はグリップ細めを優先
- 太すぎると裏面に切り替える際に手首の動きが制限される
- 可能であれば実店舗で握り、フォア・裏面の切り替えがスムーズかを確認する
- 上級者になるとグリップを削ってカスタマイズする人も多い。購入後の微調整も視野に入れておこう
ポイント③:ブレードの大きさを体格・レベルに合わせる
ブレードが大きいほどラバーの有効面積が広がりますが、その分ラケット全体の重量も増します。操作性を優先するなら、初心者・転向者はブレード小ぶりのモデルを選ぶのが無難です。
参考として、ニッタク「ルーティスレボ C」はブレード長157mm×幅150mm・重量75g前後、ミズノ「アルティウスST5」はブレード長157mm×幅150mm・重量77g前後です。いきなり大きめブレードを選ぶと、とっさの対応が難しくなることがあります。
ポイント④:ラケット重量を確認する
両面にラバーを貼った完成状態で、170〜190g程度が一般的な重量の目安です。ブレード単体では、軽すぎず重すぎない85g以下を目安にするとバランスが取りやすくなります。
近年は軽量化が進み、2026年度のカタログでは重量80g未満の中ペンラケットが大幅に増加しています。
- 筋力に自信がない場合や長時間プレーが多い場合は、軽量モデルを優先する
- ラケットが重すぎると手首への負担が蓄積し、怪我のリスクが上がる
- ラバーを貼ると20〜30g以上増えるため、ブレード単体の重量で選ぶ
ポイント⑤:貼るラバーとの相性を考える
ラケットとラバー、それぞれの弾みは掛け算で効いてきます。弾むラケットに弾むラバーを組み合わせると、オーバーミスが増えやすくなるため注意が必要です。
初心者は、フォア・裏面ともにコントロールしやすい裏ソフトラバーを同じ種類で貼るとバランスが取りやすくなります。
公式試合に出場する場合は、以下のルールを確認しておきましょう。 (出典: 日本卓球協会「よくあるご質問(FAQ):ルール」)
- ラバーの両面は異色が必須(片面が黒、もう片面はボールの色と明確に区別できる明るい色)
- ラバーの厚さはスポンジ込みで4.0mm以下
- 国内公式大会はJTTA公認ラバー、国際大会はITTF公認ラバーを使用すること (出典: 日本卓球協会「公認品一覧」)
- 合板枚数:初心者は5枚合板からスタート
- グリップ形状:細めを選ぶと裏面切り替えがスムーズ
- ブレードサイズ:小ぶりの方が操作しやすい
- ラケット重量:ブレード85g以下の軽量モデルが扱いやすい
- ラバーとの相性:初心者は弾みを抑えた組み合わせで始める
おすすめ中国式ペンラケット:レベル別10選
ここではコントロール性・重量・グリップ形状・価格帯を基準に、初心者・中級者・上級者の3レベル別でおすすめラケットを紹介します。自分のレベルに合った1本を見つけてみてください。
初心者・転向者向けおすすめ
ラケットに慣れていない段階では、軽くてコントロールしやすい5枚合板モデルが向いています。裏面打法(ラケット裏面でも打球するプレースタイル)の基礎を無理なく身につけられる設計のものを選びましょう。
バタフライ センコー 中国式
5枚合板構成で球持ちが良く、初めて中国式を手にする方に適した入門モデルです。軽量設計なので裏面打法の基本フォームを習得しやすいのが特徴です。
VICTAS SWAT C(スワットC)
5枚合板・軽量設計・薄めのグリップが裏面打法をサポートします。VICTASのSWATシリーズは打球感がマイルドで扱いやすく、転向者が安心して使えるバランスの良い一本です。
ニッタク ルーティスレボ C
5枚合板、ブレードサイズ157×150mm、重量75g前後のコンパクトモデルです。グリップが細めに設計されており、手が小さめの方にもフィットしやすい形状です。
ニッタクCP548の後継にあたるモデルで、初心者から中級者へのステップアップにも対応できる幅広い設計が魅力です。
- センコー 中国式:球持ち重視の王道入門モデル
- SWAT C:軽量+薄めグリップで裏面打法をサポート
- ルーティスレボ C:コンパクト設計でステップアップにも対応
中級者向けおすすめ
ある程度打球感がつかめてきたら、より打球のスピード・回転量を引き出せるモデルへの切り替えが効果的です。5枚合板から特殊素材まで、プレースタイルに合わせて選びましょう。
バタフライ ハッドロウVK-C
黒檀(こくたん:硬質な木材)を使用した5枚合板で、硬めの打球感が特徴です。ドライブに力強い回転とスピードを乗せやすく、裏面打法との相性も良好なモデルです。
バタフライ 張本智和インナーフォースALC 中国式
日本のトッププロ・張本智和選手のシグネチャーモデルです。FEカーボン(しなやかさと弾みのバランスに優れた特殊素材)をインナーに搭載し、安定感と攻撃力を両立しています。
ミズノ アルティウスST5
元日本代表・坂本竜介氏がプロデュースした5枚合板モデルです。重量77g前後、グリップ細め・板厚薄めの設計で、飛びの良さと振りやすさを両立しています。
- ハッドロウVK-C:硬めの打球感でドライブの質を上げたい人に
- 張本智和インナーフォースALC:安定+特殊素材の弾みを同時に求める人に
- アルティウスST5:軽さと飛びを重視するプレーヤーに
上級者向けおすすめ
上級者には、高速ドライブやカウンタープレーに対応できる特殊素材モデルが中心になります。スピードと回転量を最大限に引き出せる高性能ラケットを揃えました。
バタフライ インナーフォースレイヤーZLC-CS
ZLカーボン(ゼッテルローゼ繊維を使用した軽量高弾性の特殊素材)をインナーに搭載した上級者向けモデルです。回転量の多い前陣カウンタードライブ(台に近い位置でドライブを打ち返す技術)向きの設計で、鋭い攻撃が可能です。
バタフライ ビスカリア CS
スーパーALCカーボン採用のフラッグシップモデルです。ブレード158×150mm、板厚5.7mm、平均重量88gのスペックで、張継科ら世界的プレーヤーにも根強いファンを持つ名器として知られています。
独自のグリップ形状でバックハンドが握りやすく、高速ラリーでも安定したスイングをサポートします。
ヤサカ 馬林エキストラオフェンシブ
かつて世界チャンピオンに輝いた馬琳(マリン)選手のシグネチャーモデルです。上板にハードウォルナット材を使用した5枚合板で、弾きのある打球感と高い攻撃性能を誇ります。
- インナーフォースレイヤーZLC-CS:カウンタードライブの威力を最大化したい人に
- ビスカリア CS:スピード・回転・グリップ感をすべて高水準で求める人に
- 馬林エキストラオフェンシブ:5枚合板の感覚を保ちつつ高攻撃性を求める人に
中国式ペンに合うラバーの組み合わせパターン
ラケット選びと並んで、ラバーの組み合わせも中ペンの性能を大きく左右します。中ペンにはフォア面と裏面(バック面)があり、それぞれの役割を意識した選び方が重要です。
まず公式ルールを確認しておきましょう。両面のラバーは異なる色(赤・黒)を使用し、厚さ4mm以下のITTF/JTTA公認品を選ぶ必要があります。 (出典: 日本卓球協会「公認品一覧」)
初心者向け:両面裏ソフトで打球感を統一する
最初は両面に同じ裏ソフトラバー(ラバー表面が平らで回転をかけやすいタイプ)を貼るのがおすすめです。打球感が統一されるので、フォアと裏面の使い分けに早く慣れられます。
具体的には、バタフライの「ロゼナ」のようなコントロール系ラバーが扱いやすい選択肢です。弾みを抑えたコントロール系を選ぶと余計なミスが減り、技術習得に集中できます。
中級者向け:フォア面に粘着ラバーを取り入れる
技術が安定してきたら、フォア面に粘着ラバー(ラバー表面に粘着性があり強烈な回転をかけやすいタイプ)を使うのが効果的です。中国代表選手の多くも採用している組み合わせです。
定番の組み合わせは、フォア面に「キョウヒョウNEO3」(粘着系)、裏面に扱いやすいテンション系ラバー(スポンジに張力をかけて弾みを高めたタイプ)を合わせる構成です。
- フォア面:粘着系ラバーで回転量アップ
- 裏面:テンション系ラバーで安定したバック打ちを確保
- 裏面はフォア面より扱いやすいものを選ぶと打ち分けやすい
上級者向け:粘着テンション×裏面専用ラバーの組み合わせ
さらに高いレベルを目指すなら、フォア面に粘着テンション系ラバー(粘着の回転量とテンションの弾みを両立したタイプ)を選ぶのがひとつの定石です。
裏面は、テンション系の中でもスポンジが柔らかめのモデル(例:テナジー05 FXなど)を選ぶと、裏面ドライブが安定しやすくなります。裏面はフォア面より柔らかめを選ぶのが基本的な考え方です。
- 初心者が最初から粘着ラバーを両面に貼り、コントロールが難しくなる
- ITTF/JTTA未公認のラバーを公式試合で使用してしまう
- 両面同じ色のラバーを貼って規則違反になる

よくある質問
中国式ペンと日本式ペンの一番大きな違いは何ですか?
最大の違いは、裏面打法への対応力です。中国式ペンは両面にラバーを貼れるため、バックハンドをシェークのように振ることができます。日本式ペンは裏面ラバーの実用性が限られ、フォア面主体のプレーが基本となります。
形状面でも違いがあります。中国式はブレードが丸型でグリップにコルクがなく、日本式は角型ブレードに突起付きグリップが特徴です。競技レベルが上がるにつれて中国式が選ばれる傾向があります。
中国式ペンの持ち方は初心者でも習得できますか?
グリップの基本的な形自体は難しくありません。親指と人差し指でラケット面を均等に支え、裏面は中指・薬指で添えるのが基本です。
ただし、裏面打法を実戦で使えるレベルにするには、継続的な練習が必要です。最初は片面だけラバーを貼り、フォームが安定してから裏面を追加する方法も有効ですよ。持ち方の図解はニッタク公式サイト(Nittaku「基本的なグリップ」)でも確認できます。
中ペンで裏面打法を覚えるのにどのくらいかかりますか?
個人差は大きいですが、シェーク経験者であれば3〜6ヶ月ほどで基本的なプレーが安定するケースが多いとされています。初心者から始める場合はさらに時間がかかります。
焦らず多球練習(一人がボールを連続して出す練習法)でフォームを固めることが上達の近道です。
シェークから中国式ペンへの転向は難しいですか?
グリップの形状・手首の使い方・フットワークのパターンが変わるため、慣れるまでに一定の期間が必要です。ただし、シェークで培った両面を使う感覚は裏面打法にそのまま活かせるというメリットもあります。
また、中国式ペンはシェーク持ちが物理的に可能な形状のため、「やっぱりシェークの感覚で打ちたい」と感じた場面でも同じラケットで試せるのは嬉しいポイントです。
中国式ペンに向いている戦型・プレースタイルは何ですか?
中国式ペンに特に向いているスタイルは以下の通りです。
前陣速攻型・前陣ドライブ型:早い打点での両ハンドドライブを武器にするスタイルと相性が抜群です。台上技術重視型:手首の自由度を活かしたフリックやチキータ(台上の強回転技術)も打ちやすくなります。
一方、台から離れて守備をするカットマンスタイルにはペンホルダー全般として不向きです。「ペンのフォア打ちの力強さ+シェーク的な両面打法」を両立したいプレーヤーに最もおすすめの用具です。
まとめ:中国式ペンの特徴を理解して自分に合った1本を選ぼう
ここまで中国式ペン(中ペン)の特徴・持ち方・選び方・おすすめ製品を解説してきました。最後に記事全体の要点を整理して、次のアクションにスムーズに移れるようにまとめます。
記事の要点まとめ
中国式ペンは、フォアの強さと裏面打法を両立できる現代卓球向けのラケットです。シェークに近い感覚でバックハンドも使えるため、ペンホルダーの中では最もバランスに優れた選択肢といえます。
- 形状と強み:シェークのグリップを短くした形状。両面ラバーでフォア力とバック力を両立できる
- グリップの選び方:フォア主体は浅め・裏面打法を重視するなら深めが基本の2パターン
- 日本式ペンとの違い:裏面打法に対応できる点が最大の差。現代の高速卓球ではペンホルダーの中でスタンダード
- メリット:両ハンドバランス・高い回転量・対策されにくい希少性
- デメリット:バックハンドの習得難度・ラケット安定性・重量増加
- ラケット選びの5軸:合板枚数→グリップ太さ→ブレードサイズ→重量→ラバーとの相性で絞り込む
- 初心者の選び方:5枚合板・グリップ細め・ブレード小ぶり・軽量モデルが失敗しにくい
- 公式大会のルール:JTTA公認ラケット・ITTF/JTTA公認ラバーが必須。ラバーは両面異色・厚さ4mm以下を確認(出典: 日本卓球協会「よくあるご質問(FAQ):ルール」)
- ラバー選び:レベルに合わせて段階的にアップグレードしていくのがおすすめ
次に取るべきアクション
要点を把握したら、あとは実際に動くだけです。以下の3ステップで中国式ペンをスタートさせましょう。
- この記事の「おすすめラケット10選」から、自分のレベルに合った1本をピックアップする
- スポーツ用品店に足を運び、実際に握り比べてグリップのフィット感を確かめる
- 技術面は関連記事でさらに深く学ぶ(下記リンク参照)
サーブや技術をさらに磨きたい方は、以下の関連記事も参考にしてください。

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