ループドライブは、強烈なトップスピンで相手を崩す卓球の基本攻撃技術です。マスターすれば、下回転ボールを安全に持ち上げながら得点力を一気に高められます。
初〜中級者がつまずきやすいフォームの基本から、回転をかけるコツ、効果的な練習法、さらに相手のループドライブへの返し方まで、段階的にわかりやすく解説します。
「なかなかネットを越えない」「回転がかからない」と悩んでいる方も、ポイントを押さえれば着実に上達できます。ぜひ最後まで読んで、実践に役立ててください。

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ループドライブは回転のかけ方や体の使い方など細かいコツが多く、独学では自分のスイングの何が足りないか気づきにくいもの。T-timesのコーチがあなたのフォームを直接確認し、その場で的確な改善点を伝えます。
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卓球のループドライブとは
ループドライブとは、ボールに強烈な上回転(トップスピン)をかけて高い弧線を描かせ、相手コートにグッと沈める技術です。スピードよりも回転を重視するのが最大の特徴です。
バウンド後にボールが前方へ強く伸びるため、相手は返球のタイミングを取りにくくなります。主に下回転ボール(ツッツキやカットなど)に対して使う技術です。
通常のドライブでは弾いてしまいがちな強い下回転に対しても、しっかり回転をかけることで安定して返球できます。
決め球ではなく、下回転を上回転に変換して次の攻撃につなげる「起点」として使うイメージです。相手がカットやツッツキで粘ってきたとき、ループドライブで高い回転をかけたボールを送ると、相手の返球が浮きやすくなります。
次の1球をスピードドライブやスマッシュで仕留める、という流れが作れます。
- 強烈な上回転で高い弧線を描き、バウンド後に伸びるボールを打つ技術
- スピードより回転重視で、体の横まで引き付けてスイングする
- 主に下回転ボール(ツッツキ・カット)への対処として使う
- 決め球ではなく、次の攻撃への起点となる「繋ぎのドライブ」
ループドライブとスピードドライブの違い
ループドライブを理解するには、スピードドライブとの違いを押さえておくことが大切です。
| ループドライブ | スピードドライブ | |
|---|---|---|
| 重視する要素 | 回転 | スピード |
| ボールの軌道 | 山なり(高い弧線) | 直線的 |
| 打球タイミング | 体の横まで引き付けて打つ | 体の前で打つ |
| 主な用途 | 下回転への対処・繋ぎ | 浮いたボールへの決め球 |
ループドライブを使う場面
ループドライブが特に活きる場面を整理しておきましょう。
- 相手のツッツキへの返球:下回転を確実に返したい場面で真っ先に使いたい技術
- 下回転サーブへの3球目処理:ループドライブで上回転に変換し、そこから攻撃展開を作る
- カットマンへの対処:切れたカットを安定して持ち上げるつなぎ技術として多くの場合欠かせない

ループドライブのメリット
ループドライブを覚えると、下回転への対処・緩急づけ・崩れた体勢からの得点創出という3つの面で武器になります。
ティモ・ボル選手のように、ループドライブを主軸に世界トップで活躍する選手もいるほど奥の深い技術です。「ドライブは打てるのに試合で使えない」と感じている方は、ループドライブを加えることで一気に戦術の幅が広がります。
メリット①:下回転ボールへの安定した繋ぎになる
ループドライブは強い上回転をかけることで弧線が安定し、ネットミスやオーバーミスを大幅に減らせます。山なりの軌道になるため相手に強打されるリスクも下がり、ラリーを安定して続けられます。
さらに「二段構え」の戦術も生まれます。まずループドライブで下回転を上回転に変換し、返ってきたボールを強打につなげる組み立てです。初・中級者でも実践しやすい攻撃パターンです。
メリット②:攻撃に緩急をつけて相手を崩せる
スピードドライブとループドライブを交互に使うと、相手は「速いドライブが来るのか、遅いドライブが来るのか」を絞れなくなります。待ちを絞らせないことは、試合での大きなアドバンテージです。
また、ループドライブで一度ブロックさせてから次球にスピードドライブを打つ組み立てが特に有効です。バウンド後にボールが伸びる性質もあり、相手はタイミングを合わせにくくなります。
メリット③:強打が難しい体勢でも得点チャンスを作れる
体勢が崩れた場面では、スピードドライブを打つのは難しいですよね。ループドライブはスピードを抑えるぶん、次の動作に移るまでの時間を作れます。体勢を整えながらでも攻撃を継続できるのが強みです。
打点が下がっても打ちやすく、ハーフロング(台の端付近に落ちる短くも長くもない球)のような難しい球にも対応できます。守備的な時間稼ぎとしても機能する、万能な技術といえます。
- 下回転ボールを安定して返球でき、ネット・オーバーミスを減らせる
- スピードドライブと組み合わせることで相手の「待ち」を崩せる
- 体勢が崩れた場面でも攻撃を継続できる守備的な側面もある
- 特にツッツキ・下回転サーブ・カットマン相手に効果的
ループドライブの基本フォームと打ち方の流れ
ループドライブは「下から上に擦り上げる」動作が核心です。足を腰幅〜肩幅より少し広めに開き、膝と体全体を連動させることで、自然に強い回転をかけられます。まずは①〜④のステップで動作の流れを確認しましょう。
ステップ①:構えと足の位置を整える
足を腰幅〜肩幅よりやや広めに開き、体を少し前傾させます。重心をやや低くして、膝を軽く曲げておくのがポイントです。
右利きの場合は、右足をやや引いた斜めのスタンスをとりましょう。こうすることで、スイング時に体を自然に回転させやすくなります。
ステップ②:ラケットを引いてバックスイングをとる
通常のドライブよりやや低い位置にラケットを引きます。バックスイングは斜め下に向けてとり、ひざを曲げながら重心を下げていくイメージです。
同時に右足に体重を乗せて「タメ」をつくります。このタメが、次のスイングで回転を生み出すエネルギー源になります。
ステップ③:下から上に薄くこすりながらスイングする
ラケットをボールの斜め下から斜め上に擦り上げる軌道でスイングします。このとき、ボールを「薄く」かするようにこするのが最大のコツです。厚く捉えてしまうとオーバーミスの原因になります。
膝の曲げ伸ばしを使い、右足から左足への体重移動と同時にスイングしましょう。腕はリラックスさせておき、力を入れるのはインパクトの瞬間だけです。
ステップ④:体の真横でボールを捉えてフォロースルーする
ボールを捉える位置は体の横・右腰あたりが理想です。ここで捉えることで、下から上へのスイング軌道が自然につくれます。
スイングの終わりは、ラケットを右こめかみ付近でピタッと止めます。振り切るよりも止めるほうが、より強い回転をかけやすくなります。
体の前に振り出しすぎないよう注意し、山なりの弧を描く軌道をイメージしながら打ちましょう。
バックハンドループドライブの打ち方
バックハンドでもループドライブは打てます。「下から上に擦り上げる・薄くこする・膝を使う」という基本はフォアハンドと共通です。
バックハンド特有のコツは、手首を内側に入れてムチをしならせるようにスイングすること。この動きが回転量を生み出すポイントになります。ボールを体の正面で捉えるため、フォアハンドより移動距離が短くなりコントロールが安定しやすい面もあります。
- ステップ①:やや広めのスタンスで膝を曲げ、右足を引いた斜めの構えをとる
- ステップ②:ラケットを斜め下に引き、右足に体重を乗せてタメをつくる
- ステップ③:斜め下から斜め上に薄く擦り上げ、体重移動を使ってスイングする
- ステップ④:右腰の横でボールを捉え、右こめかみでラケットをピタッと止める
強いループドライブを打つための5つのコツ
フォームの基本を覚えたら、次は回転量・安定性・コントロールをさらに高める段階です。ここでは習得効果の高い5つのコツに絞って解説します。
フォームと合わせて意識することで、試合でも使えるループドライブに近づけます。
コツ①:膝を使って下半身の力をボールに伝える
ループドライブは腕だけで打つドライブではありません。膝の曲げ伸ばしを使うことで、腕だけでは生み出せない強い回転をかけられます。
体重移動のポイントは以下の通りです。
- バックスイング時に右足へしっかり体重を乗せる
- 打つ瞬間に左足へ体重を移動させる
- この動きに合わせてラケットを振り上げる
コツ②:ラバーでボールを薄くかするようにこする
ループドライブの肝は「薄い接触」です。ボールとラバーが触れる時間を一瞬にするイメージで、「シュッ」と音が鳴るくらい薄くこする感覚を目指しましょう。
捉える位置はボールの右斜め上〜上半分が目安です。厚く当てすぎると、回転のかからない浮き球やオーバーミスになってしまいます。ラケットの角度を立て気味にして、ボールの表面をこするイメージを持つと薄い接触が実現しやすくなります。
コツ③:スイングスピードを意識して回転量を上げる
「薄く当てよう」と慎重になるほど、スイングが遅くなり逆に回転がかからなくなります。ループドライブは他のドライブより速いスイングスピードが必要です。
スイングのイメージは、肩を支点にスタートし、インパクト直前で肘・前腕へと力を伝えていく流れです。肘を起点に腕を縮める動作を使うと、鋭いスイングを作りやすくなります。
コツ④:打点に合わせてボールを捉える位置を変える
「どこで打つか」によって、ボールのどの部分を捉えるかが変わります。この違いを理解するだけで安定性が大きく変わってきます。
- 頂点で打つ場合(初〜中級者向け):ボールの右斜め上を捉えます。前方向への力が最小限になるため薄くこすりやすく、ループドライブを覚え始めた方はまずこの打点から練習するのがおすすめです。
- 頂点後(落ち始め)で打つ場合(中〜上級者向け):落ちてくるボールの右側(後ろ)を捉えます。自然と下から上へのスイング軌道になり、より強い回転をかけやすくなります。ただしスイングスピードが必要なため、基本が固まってから挑戦しましょう。
コツ⑤:スピードドライブと使い分けられる打点を身につける
打点を体の前に置きすぎると、手先だけの小さなスイングになり回転がかかりません。ボールを体の真横まで引きつけることで、自然と下から上への理想的なスイング軌道が生まれます。
この「体に対する打球点の位置」を変えるだけで、スピードドライブとループドライブの使い分けも自然にできるようになります。打点を横で打てばループ、少し前で打てばスピードドライブ、と意識してみましょう。
バックスイングをどちらも同じフォームにすることで相手に読まれにくくなり、試合での効果が格段に上がります。
- 膝の曲げ伸ばしで下半身の力を使う
- 「シュッ」と音が鳴るくらい薄くこする
- 慎重になりすぎずスイングスピードを上げる
- 打点に合わせてボールを捉える位置を変える
- 打点を体の真横に置いてスピードドライブと使い分ける

ループドライブのよくあるミスと修正方法
「打っても浮く」「回転がかからない」「コントロールが乱れる」——ループドライブのミスには、それぞれはっきりした原因があります。
ミスのパターンごとに原因・修正ポイント・ドリルをセットで確認して、一人でも改善サイクルを回せるようにしましょう。
ミス①:ボールが浮きすぎてカウンターを狙われる
主な原因は2つあります。ボールを厚く捉えすぎているか、打点が高すぎるかのどちらかです。ボールを厚く捉えると面に乗った勢いがそのまま前方向に出るため、軌道が高くなりやすくなります。また頂点で打とうとすると自然と前方向の力が強くなり、これも浮きの原因になります。
修正のポイントは以下の通りです。
- ボールの表面を薄く撫でるように当てて、前ではなく上方向に回転をかける意識に変える
- 打点を頂点より少し落とす。ボールが頂点から落ちはじめたタイミングを狙うと、自然にラケット角度が立ちやすくなる
「ネットの白線を狙う」イメージで打つと、軌道が自然に低くなります。コースを意識するだけで体が調整されるので、まずはこのイメージから試してみてください。
ミス②:回転がかからずネットミスになる
最も多いのがスイングスピードの不足です。ループドライブは薄く当てる分、スイングの速さが回転量に直結します。もう一つの原因が膝を使えていないこと。腕だけで振ると力が伝わらず、どうしてもスイングが弱くなってしまいます。
修正ドリルとして以下を試してみましょう。
- 素振りでスイングスピードを体に覚えさせる。ラケットを持ってループドライブのフォームを繰り返し、「このくらいの速さで振る」という感覚をまず身につける
- ラケットを持たずに膝の曲げ伸ばしと腕振りを同時に行う。体全体の連動を意識するドリルで、膝と腕が一緒に動く感覚を掴む
ミス③:打点が遅れてコントロールを失う
ボールへの判断が遅れて、体より後ろでボールを捉えてしまうのが原因です。打点が体の後ろにズレると腕だけのスイングになり、方向もスピードも安定しません。
修正のポイントは以下の通りです。
- 打点の基準は「体の真横・右腰あたり」。毎球この位置で捉えられるよう体に染み込ませる
- 速くて長いツッツキには早い打球点を意識する。打点を遅らせると台から大きく離れてしまい、より難しくなる
ツッツキからループドライブへの切り返し練習が最も効果的です。相手にツッツキを送ってもらい、繰り返しループドライブで返球することで「ボールへの入り方と打点の感覚」を体で覚えていきましょう。
- 浮きすぎる→ボールを薄く捉え、打点を頂点より少し落とす。スイングは落とさない
- ネットミス・回転不足→素振りでスイングスピードを確認し、膝と腕の連動を意識する
- 打点のズレ・コントロール不安定→打点を「体の真横・右腰」に固定し、ツッツキからの反復ドリルで定着させる
ループドライブを習得する練習方法
ループドライブの習得には、「フォーム固め→回転量アップ→実戦コース練習」の3ステップで段階的に取り組むのが近道です。
いきなり実戦形式で練習しても、何が課題なのかわからなくなりがちです。各練習で「何を身につけるか」を明確にしながら進めることで、マンネリを防ぎつつ着実に上達できます。
練習①:ツッツキからループドライブでフォームを固める
まずは相手にツッツキを送ってもらい、それをループドライブで返球する基本練習からスタートしましょう。フォーム定着が目的なので、スピードや回転量より「正しい動きで打てているか」を最優先にします。
最初はフォア側のツッツキから始め、慣れてきたらバック側に送ってもらって回り込んで打つ練習に移行しましょう。足を動かす習慣も同時に身につきます。
初心者の方は、膝立ちの状態でラケットを被せ気味にして擦り上げる感覚から練習するのも有効です。体の余計な動きを減らし、腕の動きに集中できます。中級者以上は、打ち返してもらったボールをカウンターで返してもらうなど、緊張感を加えるとさらに効果的です。
練習②:下回転多球練習で回転量を高める
フォームが安定してきたら、次は回転量を上げることに焦点を当てます。球出し役に下回転で連続して出してもらい、フォア側でひたすら多くのループドライブを打ち込む多球練習です。
毎球、体全体を使った体重移動ができているかを意識してください。手だけで打つクセがつくと、回転量は伸び悩みます。球種はレベルに合わせてナックルから強い下回転まで徐々に変えてもらうと、対応力も同時に高まります。
コート上にかごなどの目標物を置き、狙った場所に入れる成功率を上げていくメニューも取り入れると、回転と精度を両立するトレーニングになります。
練習③:狙うコース(バック深め)を意識したコース練習
スピードが遅いループドライブは、コースが甘いと相手に強打される危険があります。フォームと回転量が整ったら、最後はコースを意識した実戦的な練習にステップアップしましょう。
まずは相手のバック側深めやネット付近など、強打されにくいコースを狙う練習を繰り返します。コースを散らして球出ししてもらい、毎球足を動かして位置を合わせながらコース別にループドライブを打つ練習が効果的です。
「ネットの白線を狙う」イメージを持つと、コースと軌道の低さを同時に意識しやすくなります。試合で使えるループドライブに仕上げるための、最終仕上げの練習です。
- 練習①:ツッツキからのループドライブでフォームを固める
- 練習②:下回転多球練習で体全体を使った回転量を高める
- 練習③:バック深めなどコースを意識して実戦レベルに仕上げる
ループドライブの返し方
ループドライブを打てるようになったら、相手から打たれたときの対処法も覚えておきましょう。ここでは試合で使いやすい返し方を紹介します。
まずはブロックで安定して返球できるようになることが先決です。感覚をつかんでからカウンターやチキータに発展させる順序で習得するのがおすすめです。
返し方①:ブロックで安定して返球する
ループドライブは山なりの弾道で強い上回転がかかっています。そのため、通常と同じ角度でブロックしようとすると回転に影響されてオーバーミスしやすくなります。
ブロックで安定して返球するには、2つのポイントを意識しましょう。まず、通常のブロックよりもラケット角度を被せ気味(前傾)にして、ボールの上部分をとらえるようにします。こうすることで上回転の影響を受けにくくなります。次に、バウンド直後の早い打点を意識することで、上回転の勢いをまともに受けずに済みます。最初は数本ブロックして返球しながら、相手のループドライブの回転量や弾道の感覚をつかんでいくのがポイントです。
- ラケット角度を通常より被せ気味(前傾)にする
- ボールの上部分をとらえるイメージで打ち返す
- 打点はバウンド直後の早いタイミングを意識する
- まず数本ブロックして回転量の感覚をつかむ
返し方②:カウンタードライブで攻撃に転じる
ループドライブは山なりの弾道なので、落下地点が比較的予測しやすいという特徴があります。慣れてきたら、回り込んでカウンタードライブで攻撃に転じる選択肢も生まれます。
相手の回転量が少なめのとき、または回転の感覚をつかんだと感じたタイミングが狙い目です。回り込んでフォアドライブで掛け返すイメージで打ちましょう。ただし、上回転のボールにさらにドライブをかけて返すカウンタードライブは難易度が高く、相手の回転量が多い場合はミスのリスクも上がります。初〜中級者のうちは、いきなりカウンターを狙うのは避けたほうが無難です。まずブロックで数本受けて回転量を把握してから、カウンターに移行するのが実戦的な使い方です。
返し方③:チキータで先手を取る
台上に短く落ちてくるループドライブや、バウンド直後の低い球に対しては、チキータで返球する選択肢もあります。チキータとは、バックハンドで横回転をかけながら強打する技術で、相手のタイミングを外しやすいのが特徴です。
ループドライブの弾道が低く早い段階でバウンドする球に対して有効で、相手の体勢を崩しながら先手を取れます。ただし打球タイミングが非常に早く難易度が高いため、ブロックやカウンタードライブが安定してから取り組むのが望ましいです。
返し方④:ループドライブで打ち返す
相手のループドライブに対して、こちらもループドライブで返球するループ対ループの展開も実戦では頻繁に起こります。上回転のボールに対してループドライブを打つ形になるため、ラケット角度をやや被せ気味にしてボールの上側を薄く擦ることが重要です。
スピードドライブほど決定力はありませんが、高い弧線で深くコースを突くことで相手を後退させ、次の攻撃チャンスを作れます。ラリー中の緩急づけとしても有効な返球オプションです。

ループドライブに適したラバーの選び方
ループドライブの質を上げたいなら、ラバー選びは非常に重要です。どんなに打ち方を練習しても、ラバーの性能が合っていないと回転量に限界が出てしまいます。
ループドライブで安定した回転をかけるには、シートのグリップ力(ボールへの引っかかり)とスポンジの弾性を両立したラバーが必要です。この2つが揃ってはじめて、薄い当たりでもしっかり回転をかけられるようになります。
選ぶポイント①:テンション系ラバーで回転量を補う
現代卓球の主流は「テンション系ラバー」です。スポンジに張力(テンション)をかけることで、シートのグリップ力と弾性を高めたラバーです。1997年にバタフライの「ブライス」が世界初として登場して以来、トッププレイヤーから初中級者まで広く使われています。
回転の種類やプレースタイルによって選び方は変わります。
- 粘着系ラバー:シートが粘着質でボールを長く保持するため、強力な上回転を求める選手に向いている
- テンション系ラバー:スピードと回転のバランスが取りやすく、オールラウンドなプレーに対応しやすい
スポンジの硬度選びも大切なポイントです。
- 柔らかめ(40°以下が目安):初心者・小中学生・レディースにおすすめ。ボールをつかまえやすくコントロールしやすい
- 硬め(45°以上が目安):パワーに自信がある中上級者向け。スイングスピードがあるほど回転量が増す
選ぶポイント②:初中級者向けのおすすめラバー2選
ここでは、ループドライブに適したラバーを2つ紹介します。どちらもシートのグリップ力が高く、薄い接触でもボールをしっかり捉えられる特性があります。
テナジー05(バタフライ)は、「スプリング・スポンジ」という独自技術により、強烈な回転とスピードを両立したラバーです。ループドライブに必要な強い上回転をかけやすく、初心者から上級者まで幅広く使用されているロングセラーモデルです。グリップ力が非常に高いため、スイングが安定してきた段階で使うと回転量の違いを実感しやすいでしょう。
ファスタークG-1(ニッタク)は、「テンションスピンシート」と呼ばれるグリップ力重視のシートを採用。ループドライブの弧線(弓なりの軌道)が描きやすく、コントロール性能も高いのが特徴です。石川佳純選手や森薗政崇選手の使用実績もあります。テナジー05と比べてコントロールしやすいと感じる選手も多く、初中級者の移行ラバーとしても人気があります。
- ループドライブにはシートのグリップ力とスポンジの弾性を両立したテンション系ラバーが最適
- スポンジ硬度は自分の筋力・スイングスピードに合ったものを選ぶ
- 初心者はコントロール系→中級者でテンション系への移行が基本の流れ
- テナジー05はグリップ力と回転量重視、ファスタークG-1はバランスとコントロール性重視
- 価格は変動するため、購入前に最新情報を確認すること
よくある質問
ループドライブを練習していると、「どう使い分ければいいの?」「なぜ回転がかからないの?」など、さまざまな疑問が出てきます。ここでは初〜中級者がとくに迷いやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
ループドライブとスピードドライブはどう使い分ければいいですか?
使い分けの基本は「相手のボールの回転と自分の体勢」で判断することです。
ループドライブが向いている場面はこちらです。
- 相手が下回転ボールを出してきたとき
- 体勢が崩れていて強打できないとき
- 緩急をつけてリズムを変えたいとき
一方、相手が上回転ボールを出してきたときや決定打が欲しいときは、スピードドライブを選びましょう。
使い分けで大切なのは、バックスイングをどちらも同じフォームにすること。相手に読まれにくくなり、試合での効果が格段に上がります。まずはこの2種類の使い分けを習得することが上達への近道です。
ループドライブを習得するのにどれくらい練習が必要ですか?
明確な期間の目安は個人差があるため一概には言えませんが、正しい打ち方を知って練習を積み重ねれば、誰でもきっと打てるようになる技術です。
習得のステップとしては、以下の順番で進めると効果的です。
- 膝立ちで素振り:腕の使い方・擦る感覚を体に入れる
- 立って素振り:膝の曲げ伸ばしと連動させる
- ツッツキ多球練習:実際のボールで回転をかける感覚を習得する
まず「回転をかける感覚をつかむ」フォーム固めを先に行い、そのあとで回転量と安定性を磨く段階的な練習が効果的です。
上回転に対してもループドライブは使えますか?
基本的には不向きです。上回転ボールには通常のスピードドライブで返すのが効果的です。
ループドライブは下回転や強い下回転・低いボールを持ち上げる場面でこそ威力を発揮する技術です。上回転への対処を主目的とした技術ではありません。
- ループドライブは下回転・体勢が崩れたとき・緩急をつけたいときに使う
- 習得は「膝立ち素振り→立って素振り→多球練習」の順が効果的
- 上回転にはスピードドライブが基本。ループは下回転向きの技術
まとめ
ループドライブの基本から実戦投入までを解説してきました。「フォームを固める→回転量を高める→コース練習で実戦投入」という3ステップを意識することで、着実に上達できます。最後に要点を整理して、次の練習に活かしてください。
記事の要点まとめ
ループドライブとは:強烈な上回転×山なり弧線で相手コートに収める技術で、主に下回転ボールへの対応として使います。スピードよりも回転量を優先するのが最大の特徴です。
使う場面:
- ツッツキの返球を攻撃につなげるとき
- サーブ後の3球目攻撃
- 体勢が崩れてパワーが出せないとき
- 緩急をつけて相手のリズムを乱したいとき
- カットマンへの継続攻撃
打ち方の核心3点:
- 体の真横まで引きつける:ボールを引き付けることでスイングの加速距離を確保する
- 膝を使って下から上に擦り上げる:脚の力を回転量に変換するイメージで振る
- スイングスピードを落とさず薄くこする:厚く当てるのではなく、ボールの表面を薄く引っかけることが回転の源
よくあるミスと一言修正:
- ボールが浮く:より薄く擦り、ネットの白線を狙って打つ意識を持つ
- ネットにかかる:スイングスピードを上げ、膝の伸びを使って上方向へ振り切る
- 打点が遅れる:右腰の位置を基準に、早めにフットワークで入ることを優先する
ラバー選び:初中級者にはテンション系裏ソフトがおすすめです。グリップ力が高いラバーを選ぶことで、フォームが固まりきっていない段階でも回転量を補えます。
学習ステップの再確認:
- STEP1:ツッツキ練習でフォームを固める フォームの土台を作る段階。球出しや一定コースのツッツキで繰り返し確認する
- STEP2:多球練習で回転量を高める 数をこなして「薄く擦る感覚」を体に染み込ませる
- STEP3:コース練習で実戦投入 狙ったコースに打ち分ける練習で、試合で使える精度に仕上げる
- 定義:強烈な上回転と山なり弧線で下回転を攻撃につなげる技術
- 核心:引きつけ・膝の使い方・薄く擦るスイングの3点
- ミスの修正は「浮く・ネット・打点遅れ」の3パターンを意識
- ラバーはテンション系裏ソフトで回転量をサポート
- STEP1フォーム→STEP2回転量→STEP3実戦の順に積み上げる
ループドライブは、守備的な安定感と攻撃の起点という2つの顔を持つ万能技術です。習得することで、試合での安定感と戦術の幅が大きく広がります。
まずはSTEP1の「ツッツキをループドライブで返す」練習から始めてみてください。一球一球、薄く擦る感覚を積み上げていけば、多くの場合試合で使えるレベルに近づけます。

T-timesは、全日本選手権出場経験を持つコーチから「勝てる卓球」を学べる卓球教室です。東京・神奈川・埼玉・千葉の幅広いエリアで、入会費・年会費完全無料、1時間6,500円からレッスンを受けられます。
T-times卓球教室の特徴は以下の通りです。
- 全日本選手権出場経験を持つコーチによる丁寧な指導
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