ラケットの持ち方ひとつで、ボールの安定感も回転のかけやすさも変わります。卓球には大きく「シェークハンド」と「ペンホルダー」という2種類のグリップがあり、さらにそれぞれに細かい握り方のバリエーションが存在します。
この記事では、グリップの種類と特徴から、初心者がやりがちな握り方のクセまでをわかりやすく解説します。自分のプレースタイルに合った持ち方を見つけて、上達への近道にしてください。

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卓球ラケットの持ち方は大きく2種類|まず全体像を把握しよう
卓球のグリップ(ラケットの持ち方)は、「シェークハンド」と「ペンホルダー」の2種類が基本です。どちらを選ぶかで、打ちやすい技術や戦型が変わってきます。まずは2種類の違いを大まかに把握して、自分に合うスタイルを探してみましょう。
シェークハンドは、握手(シェイクハンド)をするようにラケットを握るスタイルです。フォアもバックも同じ面で打てるため、現代卓球の両ハンド攻撃と相性が良く、世界のトップ選手の大多数が採用しています。バック側の処理がしやすく、初心者でも扱いやすいのが最大の強みです。
ペンホルダーは、ペンを握るようにラケットの柄を持つスタイルです。手首を使いやすく、フォアの回転量や角度調整に優れています。日本式(片面にのみラバーを貼る)と中国式(両面にラバーを貼る)の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
| 比較項目 | シェークハンド | ペンホルダー |
|---|---|---|
| フォア打ち | ◎ 安定しやすい | ◎ 自在に振れる |
| バック打ち | ◎ 両面ともに使いやすい | △ 手首の返しが必要 |
| 手首の自由度 | △ やや制限あり | ◎ 高い |
| 習得難易度 | 低め(初心者向き) | やや高め |
| 主な使用層 | 世界の選手の多数派 | アジア圏を中心に一定数 |
各グリップの具体的な握り方・コツは、以降のセクションで詳しく解説します。
- グリップはシェークハンドとペンホルダーの2種類が基本
- シェークハンドは両ハンドが扱いやすく、初心者にも向いている
- ペンホルダーは日本式・中国式に分かれ、手首の自由度が高い
- ラケットの持ち方に関するルール上の制限はなく、打球時に握っていればOK
シェークハンドグリップの正しい持ち方
シェークハンドは、相手と握手するようにラケットを持つグリップです。親指と人差し指でブレード(ラケット面)を挟み、中指・薬指・小指の3本でグリップを握ります。力強く握らず、軽く添えるような力加減が安定したプレーの基本です。
基本の握り方|指の位置と力加減
グリップを握手するように持ち、指の位置を以下のように整えましょう。各指の役割を意識することで、ラケットの安定感が格段に変わります。
- 人差し指:バック面のラバー下端に沿わせるように添える。立てすぎ・引っ掛けはNG
- 親指:フォア面の中央マーク付近に沿わせる。きつく曲げたり伸ばしたりしない
- 小指・薬指:軽く力を入れてグリップを支える。その他の指はリラックスして添えるイメージ
- 「水かき」部分:親指と人差し指の間の水かきがラケットに触れていることを意識する
力加減の目安は、「生卵を割らないように握る」くらいが適切です。(参考: VICTAS「卓球ラケットのグリップの種類と握り方」)
プロ選手に共通するポイントは「脱力→握り込み」のリズムです。インパクトの瞬間だけ握り込み、それ以外は脱力します。常に力を入れ続けると腕が疲れ、スイングスピードも落ちてしまいます。
持ち方のバリエーション5種類
シェークハンドグリップには5つのバリエーションがあります。自分のプレースタイルに合わせて選ぶことで、強みをさらに引き出せます。(参考: Nittaku「基本的なグリップ」)
バランスグリップ(標準)
最も基本的な握り方です。親指と人差し指でバランスよく保持し、フォア・バックどちらも打ちやすい万能型。初心者はまずこのグリップから始めることを推奨します。
フォアハンドグリップ
上から見てラケットを親指側に傾ける握り方です。フォアで回転をかけやすくなる一方、バックハンド時に手首をより回す必要があります。フォアドライブを武器にしたい選手向きです。
バックハンドグリップ
人差し指側に傾ける握り方で、バックハンドの手首が楽になります。その分、フォアを打つ際の手首の負担が増す点に注意が必要です。バック主戦型の選手に向いています。
深めグリップ
人差し指と親指の間をラケットのエッジまで深く入れる形で、親指がラバー上にかかります。面が安定してパワーを出しやすい反面、手首の可動域が狭まり台上の小技がやりにくくなります。
浅めグリップ
グリップのやや下を柔らかく握り、親指はラバー上に乗せない形です。手首の自由度が上がり、ツッツキなど台上の小技に向いています。ただし強打時にラケットがブレやすいリスクがあります。
- フレア:グリップ末端が広がった形状。手にフィットしやすく、初心者・手の小さい方に向いています
- ストレート:グリップが均一な太さ。持ち替えやサーブ時のグリップチェンジがしやすく、台上技術重視の選手向き
- アナトミック:手のひらのカーブに沿った形状。フレアとストレートの中間的な使い心地です
サーブのときに持ち方を変える理由
シェークハンドはラリーに適した握り方ですが、通常の握り方のままサーブをすると手首の可動域が制限されます。回転をしっかりかけるために、サーブ時だけグリップを変える選手は多いです。
代表的なサーブ時の持ち方は、グリップを握らず親指と人差し指でラケット面を挟み、中指・薬指・小指を軽く丸める形です。手首のスナップが使いやすくなり、下回転・横下回転・ナックルなどのフォアサーブに応用する選手が多く見られます。
また、持ち方をなるべく統一することでサーブの回転が相手にバレにくくなるという戦術的なメリットもあります。「サーブ前に一度ラケットを持ち直すルーティン」を作ると、グリップのリセットが自然にできるようになります。
- 人差し指をラケット面に立てすぎている(引っ掛けてしまう形)
- 常に力いっぱい握り続けている(腕が固まりスイングスピードが低下)
- 小指がグリップから浮いている(特に手の小さい方に多い)
- 親指を極端に曲げすぎ、または完全に伸ばしている


ペンホルダーグリップの正しい持ち方
ペンホルダーは、文字通りペン(鉛筆)を持つような感覚で握るスタイルです。大きく「日本式」と「中国式」の2種類があり、見た目は似ていますが使い方や特徴は異なります。
どちらも共通するのは、親指と人差し指でグリップ付け根を囲み、残り3本指でバック面を支える基本の形。シェークハンドと同様、「軽く握ること」が安定したプレーの大前提です。
日本式ペンホルダーの握り方
日本式の特徴は、グリップ付け根にあるコルク突起に人差し指を引っ掛けるように置く点です。親指はそえるだけで、人差し指とくっつけないよう注意しましょう。
2本の指は、どちらか一方に力が偏らないよう均等に力を入れるのがコツです。力を入れすぎると手首が固まり、スイングが窮屈になります。
- 人差し指と親指は互いに離し、均等に力を入れる
- 裏面(バック側)は中指・薬指でラケットを支える
- 小指は薬指に添えるだけ(ラケットには付けない)
- 裏面の3本指は「卵1個が入るくらい」の丸みをキープ
- ラケット面が手の平・指先と平行になるよう意識する
日本式はフォア面のみにラバーを貼るため、ラケットが軽く、フォアハンドの威力を出しやすいのが強みです。一方でバックハンドはフォア面1枚で対処するため、技術的な難易度が上がります。後述する中国式との最大の違いは、ラバーの枚数(片面vs両面)と裏面打法の有無です。
中国式ペンホルダーの握り方
オモテ面の持ち方は日本式と同様ですが、中国式のラケットはコルク突起がなく丸型の形状が特徴です。親指と人差し指は離した状態でしっかり囲み、2本の指に均等に力を入れます。
中国式の最大の特徴は、裏面にもラバーを貼り、フォア・バック両面で打球できる点です。裏面打法の際は、中指・薬指・親指の3点でバランスよく支えることを意識しましょう。
- 親指と人差し指の間に少し隙間を空けて持つ
- 裏面の3本指は日本式より若干広めに配置する
- 裏面バックハンド時は手首・指先の連動が重要になる
- 両面ラバーでラケットが日本式より重くなる点を意識する
フォアの瞬発力は日本式にやや劣る部分もありますが、裏面を使った両面攻撃やバックハンドドライブが可能になるのが大きな利点です。なお、中国式ペンは「シェークハンドのグリップを切り落としたラケットを使っていた」ことが起源とも言われており(諸説あり)、シェークとの構造的な親和性が高いグリップともいえます。
| 項目 | 日本式 | 中国式 |
|---|---|---|
| ラバー面 | 片面のみ | 両面 |
| 裏面打法 | なし | あり |
| ラケット重量 | 軽め | やや重め |
| フォアの威力 | 高い | やや控えめ |
| ラケット形状 | コルク突起あり | 丸型・突起なし |
グリップ選びの判断基準|プレーへの影響を理解して決める
どちらのグリップが優れているという答えはなく、プレースタイル・目標・手の大きさによって最適解は変わります。シェークのメリット・デメリット、ペンのメリット・デメリットを順に確認したうえで、フォアドライブ・バックハンド・サーブといった各技術への影響も踏まえて、自分に合う持ち方を選ぶ判断軸にしてください。
シェークハンドのメリット
握手をするように握るため、初心者でも自然に持ちやすいのが最大の強みです。フォア面・バック面の両面を使うため、フォアとバックの切り替えがスムーズに行えます。
ドライブ(前進回転をかけた攻撃打法)を打つ際はラケット角度を調整しやすく、攻撃型・カットマン型のどちらにも対応できる汎用性があります。また、チキータ(バックハンドフリックの一種)との相性が非常に良く、近年このグリップが主流になった大きな理由の一つとされています。
シェークハンドのデメリット
手首の可動域がペンホルダーより狭まるため、台上の短いボールへの回転付与がやや難しくなります。また、ミドル(体の正面)へのボール処理はグリップの構造上の弱点で、ラケットを持つ手のひじ側が対応しにくい位置になります。
サーブ時も手首を大きく使いにくく、回転量の多いサーブを出すには持ち替えの工夫が必要です。両面にラバーを貼るためラケット全体が重くなる傾向もあります。
- 手首の可動域が狭く、台上の細かい処理がやや苦手
- ミドルへのボール処理に構造的な弱点がある
- サーブで回転をかけにくい(持ち替えの工夫が必要)
- 両面ラバーで重くなりやすい
ペンホルダーのメリット
ペンを持つように握るグリップは、手首の自由度が高くサーブの回転量が出しやすいのが最大の特徴です。フォアハンドの威力はシェークを上回ることもあります。
フォア・バック・ミドルを1つの面で処理でき、特にミドルへの対応がシェークより容易です。日本式ペンは片面ラバーのためラケットが軽く、スイングスピードを上げやすい利点もあります。
- フリックやストップなど台上の細かい技術が得意
- 現役ペンホルダー選手が少ないため、対戦慣れしていない相手に対して有利になる場面がある
- 指使いや握り方に工夫の余地が多く、個性を出しやすい
ペンホルダーのデメリット
日本式ペンはバックハンドのカバー範囲が狭く、バック側への対応が難しいのが構造的な弱点です。中国式ペンは両面にラバーを貼るため重くなり、スイングスピードや球威が落ちやすくなります。
シェークに比べて握り方の習得に時間がかかる傾向があり、上達の参考になる教材や選手も少ないのが現状です。現代卓球はバックハンド強化の方向に進化しており、ペンホルダーには構造的な不利がある点は理解しておきましょう。
フォアハンドドライブへの影響
グリップの深さによって、フォアドライブのタイプが変わります。
- 深めグリップ:ラケット面が安定し、前腕の力をダイレクトに伝えられるためパワードライブ向き
- 浅めグリップ:手首の可動域が広がり回転をかけやすく、回転重視のドライブ型に向く
フォアドライブのインパクト時は、親指・中指・薬指・小指に力を入れるのがポイントです。(出典: バタフライ卓球レポート「強者のグリップ vol.1 及川瑞基」)
バックハンドへの影響
バックハンド処理のしやすさは、グリップの種類で大きく異なります。
シェークハンドはバック面でそのまま打球できるため、手を返さずにバックハンドドライブが打てるのが大きな強みです。バック打球時にやや浅めのグリップへ微調整すると、さらに打球しやすくなります。
「親指を立てるか立てないか」でバックハンドの手首の使い方が変わり、選手間でも意見が分かれるポイントです。(出典: バタフライ卓球レポート「強者のグリップ vol.1 及川瑞基」)
- 日本式ペン:フォア面1枚でバックも対処するため、バック処理の難易度が圧倒的に高い
- 中国式ペン(裏面打法):シェーク並みのバックハンドドライブが可能だが、指先の使い方が複雑で習得に時間がかかる
サーブ・台上技術への影響
台上の技術には、グリップの手首の自由度が直結します。
シェークハンドは標準グリップのままでは手首が使いにくく、サーブ時に持ち替えて回転量を確保する選手も多くいます。一方、ペンホルダーは手首の自由度が高くサーブで多彩な回転をかけやすいのが特徴です。しゃがみ込みサーブ(王子サーブ)など、ペン独自のサーブも存在します。
- チキータ:シェークハンドとの相性が非常に良く、近年の普及がシェーク主流化の一因とされる
- ストップ・ツッツキ:グリップが浅いほど手首を柔らかく使えるため成功率が上がる
- ミドル処理:ペンはシェークよりミドルへの対応が容易な面がある
グリップの深さとスイングスピードの関係
グリップの深さはスイングスピードにも影響します。深めに握るほど安定感は増しますが、手首の可動域が制限されてスイングアークが小さくなりがちです。
浅めグリップは手首の可動域が広くスイングスピードが上がる一方、打球時にラケットがブレるリスクもあります。
「脱力した状態でグリップし、打球の瞬間だけ握り込む」リズムがスイングスピード最大化の鍵です。常に力を入れた状態ではスイングスピードが上がらず、ボールに回転を与えることも難しくなります。
- 汎用性・上達しやすさ重視 → シェークハンドが無難
- フォアの威力・サーブの回転重視 → ペンホルダーに魅力あり
- バックハンドを積極的に使いたい → シェークが有利
- 個性的なプレーをしたい・ミドル対応を強みにしたい → ペンホルダーも選択肢に
- 深めグリップ:面の安定感◎・手首の可動域△・パワードライブ向き
- 浅めグリップ:回転量◎・スイングスピード◎・ブレのリスクあり
- 打球の瞬間だけ握り込むリズムがスイングスピード最大化の鍵
- シェークはバック・チキータが得意、ペンはサーブ・ミドル処理が得意

初心者がやりがちなNG持ち方と改善法
間違った持ち方のクセが身についてしまうと、スイングやフォーム全体に悪影響が広がります。後から修正するのに何倍もの時間がかかるため、早い段階で自分の持ち方を点検することが大切です。
以下の5つのNGは、初心者に特に多いパターンです。「NG状態の説明→なぜ問題か→改善法」の流れで確認し、自己診断リストとして活用してください。
NG1:全指でグーのように握りしめる
テニスラケットを持つ感覚で5本指をがっちり固めてしまうパターンです。常に力が入り続けた状態になるため、インパクトの瞬間にさらに力を加えることができず、スイングスピードが落ちてしまいます。
細かい角度調整もしにくく、コントロール全般が難しくなります。
NG2:人差し指をグリップに巻きつける
人差し指をグリップにぐるっと巻き付けると、ラケット面の角度調整ができなくなります。「擦り上げる」ドライブの動作が難しくなり、叩く・押すスマッシュ系の動作しかできなくなるのが最大の問題です。
バックハンド時にボールが指に当たってミスが増えたり、フォア・バックの切り替えが遅れたりする原因にもなります。
NG3:親指がブレード上部まで伸びる
親指をラケット上面に乗せすぎると、ラケット面の角度が固定されすぎてしまいます。フォアとバックの切り替えがスムーズにできなくなり、さまざまな球への対応力が落ちます。
- フォア面のラバーに軽く添える程度に留める
- 柄の中央先端部に自然にかかる位置が目安
- ラケットを強く押し付けるのではなく、「置く」感覚
NG4:力みすぎて指先が白くなる
過度な力みはスイングスピードを低下させます。さらに、ラリー中にグリップを手の中で微調整することができなくなるのも大きなデメリットです。
緊張や手汗でグリップがズレやすくなり、試合でのミスにつながるケースも多くあります。
NG5:打つたびにグリップが回転してしまう
打球のたびにグリップがズレるのは、握りが浅すぎるか力のバランスが崩れているサインです。深く握りすぎると面の角度が固定されすぎ、浅すぎると打球時にズレる——このバランスが重要です。
確認方法はボール突き練習が最適です。ラケット面でボールを連続して上に突き、まっすぐ上がれば握りは安定しています。ズレていれば持ち方を見直すサインです。
- 5本指でグーのように握りしめていない
- 人差し指をグリップに巻きつけていない
- 親指がブレード上部まで伸びていない
- 指先が白くなるほど力んでいない
- 打球のたびにグリップがズレていない
自分に合ったラケットの持ち方を見つける3ステップ
「正しいグリップは1つだけ」ではありません。手の大きさ・プレースタイル・得意な技術によって、最適な持ち方は人それぞれ異なります。
ここでは「プレースタイルの把握→基本グリップで練習→微調整」という3ステップで、あなただけのグリップを見つける方法を解説します。
ステップ1:自分のプレースタイルと目標を把握する
グリップ選びの出発点は「どんな卓球をしたいか」を明確にすることです。方向性が決まると、持ち方の選択肢が自然と絞られます。
まず次の3つを自問してみましょう。
- フォアハンドを主体に攻める攻撃型か、フォア・バック両面をバランスよく使う型か
- フットワークを多用してフォアで回り込みたいか
- 回転重視のプレーか、パワー重視のプレーか
フォアハンド主体でフットワークを多用したい方にはペンホルダーが向きやすく、フォア・バック両面をバランスよく使いたい方にはシェークハンドが選ばれやすいです。
また、手の大きさも重要な判断基準。手が小さめの方やお子さんには、付け根に向かって広がるフレアグリップが握り込みやすくおすすめです。
ステップ2:基本グリップで一定期間練習して感覚をつかむ
持ち方を変えた直後は、プレーの質が一時的に落ちることがあります。これは自然なことで、焦る必要はありません。
一般的に2〜4週間ほど継続して練習すると、新しいグリップに体が慣れてきます。その後は以前より安定したプレーができるようになることが多いです。
練習時に意識したいポイントは以下のとおりです。
- 力加減:手首や腕に余計な力が入らないよう、適度な強さで握る
- タイミング:試合直前のグリップ変更は避け、オフシーズンや練習期間中に行う
- 比較:いくつかの持ち方を実際に試して、最も扱いやすいものを選ぶ
- 滑り対策:汗で滑りやすい方はグリップテープを活用し、安定した握りをキープする
ステップ3:微調整を加えて自分専用のグリップに仕上げる
一定期間練習したら、練習中に感じた課題をもとに微調整を加えていきます。
複数箇所を同時に変えるのはNGです。何が効果的だったかわからなくなるため、1週間ごとに1か所ずつ調整するのがポイントです。
課題別の調整例は以下を参考にしてください。
| 感じている課題 | 調整方法 |
|---|---|
| フォアが弱い | 人差し指を少し下げ、親指でフォア面を支える力を増やす |
| バックが安定しない | 人差し指の位置をやや高くしてブレード角度の調整力を上げる |
| サーブの回転が足りない | 握りを少し浅くして手首の可動域を広げる |
| ドライブにパワーが出ない | 握りを少し深くして前腕の力をダイレクトに伝える |
また、グリップテープを重ね巻きして太さを調整することも有効です。自分の手のサイズに合ったグリップの太さにするだけで、疲れにくさや安定感が変わります。
- ステップ1:プレースタイル・手の大きさ・回転orパワーの優先度を整理する
- ステップ2:基本グリップで2〜4週間継続練習し、体を慣らす
- ステップ3:課題を1か所ずつ微調整して自分専用のグリップに仕上げる

グリップ改善を加速させる実践練習メニュー
正しい持ち方を頭で理解しても、体に染み込ませなければ試合では使えません。ここで紹介する3つの練習は「把握→感覚定着→自動化」の順に設計されています。セットで取り組むことで、グリップ改善のスピードが大きく変わります。
練習1:鏡・スマホ撮影でグリップチェック素振り
視覚フィードバックを使うと、無意識のクセに気づきやすくなります。姿見の前で素振りをしながら、人差し指・親指・小指の位置をその場で確認しましょう。
1日5分・50回程度の素振りで十分です。さらにスマホで横・正面から録画すれば、スイング前後でグリップがズレていないかを後から冷静に確認できます。
練習2:ボール突きでグリップ感覚を固める
ラケット面でボールを連続して上に突く練習です。一見簡単そうに見えますが、グリップが不安定だとボールがあちこちに飛んでしまいます。正解・不正解がリアルタイムでわかるため、感覚を養うのに最適です。
グリップが正しく安定していれば、ボールは自然とまっすぐ上に上がります。ラケットの「面感覚」(角度を感じ取る能力)を鍛えるのにも役立ちます。
- まず上向き(天井方向)でボールを連続して突く
- 安定してきたら下向き(床方向)で突く練習に移行する
- 両方をスムーズにこなせれば面コントロールが格段に向上する
練習3:多球練習でグリップを自動化する
パートナーや球出しマシンを使い、意識的にグリップを維持しながら連続打球します。実戦に近い速度でグリップを保つことで、「考えなくても正しく持てる」自動化の状態を目指します。
フォアとバックを交互に打つメニューを取り入れると、切り替え時のグリップ変化を確認できます。また、試合中は緊張や手汗でグリップがズレやすいため、6ポイントごと(タオル使用のルール間隔)を意識した練習セットを組むと実戦感覚に近づきます。
- 鏡・スマホ素振り:視覚で確認しながら正しい形を記憶させる
- ボール突き:ボールの飛び方で即座に正誤を判断できる
- 多球練習:実戦速度でグリップを保ち「考えない正確さ」を身につける
まとめ:正しい持ち方を身につけて卓球の上達を加速しよう
ここまで読んでいただきありがとうございます。持ち方ひとつで、球の安定感も戦術の幅もまったく変わります。最後に記事全体の要点を整理して、今日からの練習につなげましょう。
- 持ち方の選択:シェークハンドは初心者〜上級者まで対応する汎用型。ペンホルダーはフォア主体・手首重視の攻撃型に向く。まず実際に握って感覚を確かめることが大切
- 公式ルールの確認:日本卓球協会(JTTA)のFAQによれば、握り方を制限する規定条文はなく、ラリー中の持ち替えも合法。ただしラケット・ラバーにはITTF/JTTAの公認マークが必要
- NG例の早期修正:力みすぎ・人差し指の巻きつけ・親指の伸ばしすぎ・グリップ回転・全指グー握りの5大NGを早めに発見して直すことが上達の近道
- グリップ構築の3ステップ:①自分のプレースタイルを把握→②基本グリップで2〜4週間練習→③一箇所ずつ微調整、が最短ルート
- 情報の最新性:競技規則・公認用具情報はJTTAの公認品一覧やITTF公式サイトで定期的に確認する(JTTAは2026年4〜5月にも公認品リストを更新)
記事を読み終えたら、まず下の2つを練習前のルーティンにしてみてください。
- 鏡の前で50回素振りして、グリップが崩れていないか視覚でチェックする
- ボール突き10回で、ラケット面の角度と手のひらの感覚を確認する
持ち方に迷ったときは、この記事をもう一度読み返してみてください。グリップは一日で完成するものではなく、繰り返しの確認と微調整で少しずつ自分のものになっていきます。焦らず、一歩ずつ積み上げていきましょう。

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