卓球を始めたばかりで「何から練習すればいいかわからない」と感じていませんか?この記事では、初心者が最初に覚えるべき基本フォームから、試合で使えるサーブ・打ち方・練習メニューまでを一気に解説します。
道具の選び方やルールの基礎知識も合わせて紹介するので、この記事を読めば「今日から何をすればいいか」が明確になります。ぜひ最後まで読んで、上達への第一歩を踏み出しましょう。

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卓球初心者が最初に揃えるべき道具
「何を買えばいいかわからない」という悩みは、卓球初心者ほぼ全員が感じることです。用具選びは上達の土台で、最初の一本で練習の質が大きく変わります。
この章ではラケット・ラバー・その他用品の全体像を整理し、「何をどの順番で揃えるか」が一通りわかるようになります。
ラケットの選び方
ラケットはグリップの形状・板の構成・ラバーの種類の組み合わせで選びます。初心者がまず知っておきたいのは「どのグリップで握るか」という点です。
迷ったときの基本形はシェークハンド・フレア(FL)・木材5枚合板・裏ソフトラバーの組み合わせ。これが現代卓球の標準的なスタートラインです。
購入時はJTTA公認マーク(J.T.T.A.A.刻印)のある国内主要メーカー品(バタフライ・ニッタク・VICTASなど)を選ぶと、公式戦でも安心して使えます。
シェークハンドの特徴と向いている人
握手するように握るグリップで、両面にラバーを貼るためフォア・バック両方を自然に打てます。現在の日本では約85%以上の選手がシェークハンドを使用しており、現代卓球の主流スタイルです。
グリップ形状は主に3種類あります。
| 形状 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| フレア(FL) | グリップが末広がりで安定感がある | 初心者に最もおすすめ |
| ストレート(ST) | 太さが均一でグリップを変えやすい | 持ち替え技術を使いたい人 |
| アナトミック(AN) | 手に沿ったくびれ形状 | 手にフィットさせたい人 |
指導者や練習相手が多いため上達しやすい環境が整いやすく、攻守のバランスも取りやすいので、「まず卓球を始めたい」人全般に向いています。
ペンホルダーの特徴と向いている人
ペンを持つように握るグリップで、手首の可動域が広くサーブや台上技術に強みがあります。日本式・中国式・反転式の3種類に分かれます。
日本式ペン
軽量で素早いスイングができる反面、ラバーを表面にしか貼れないためバックハンドのフォームが限られます。フォア主体の前陣速攻型に向いています。
中国式ペン
両面にラバーを貼れるため、裏面打法でバック側の弱点を補えます。日本式の手首の自由度と、シェークのバックカバー力を両立した現代的なスタイルです。
ラバーの選び方
ラバーはラケット性能を大きく左右する要素です。初心者こそラバー選びを慎重にすることで、基礎技術の習得スピードが変わります。
公式大会ではITTF(国際卓球連盟)の公認リスト(LARC)に掲載されたラバーの使用が義務付けられています。また、ラバーの厚さはスポンジを含めて最大4.0mmというルール規定があります。 (出典: 公益財団法人日本卓球協会「競技規則」)
ラバーの種類の全体像は以下のとおりです。
| 種類 | 特徴 | 難易度 |
|---|---|---|
| 裏ソフト | 回転がかけやすくコントロール○ | 初心者〜 |
| 表ソフト | スピードとナックルが出やすい | 中級者〜 |
| 粒高 | 相手の回転を利用した変化球 | 上級者〜 |
| アンチ | 回転がかかりにくい無回転系 | 上級者〜 |
裏ソフトラバー
表面が平らで、ボールを掴んで投げるような感覚で扱えるラバーです。回転がかけやすく、コントロール性にも優れています。
サーブ・ドライブ・ブロック・ツッツキなど基本技術をまんべんなく習得したい初心者に最も向いているカテゴリです。厚さは「中(1.5〜1.7mm程度)」を選ぶと飛びすぎずコントロールしやすくなります。
まず裏ソフトラバーから始めることを強くおすすめします。本格的に取り組む場合の目安予算はラケット+ラバー2枚で約8,000〜12,000円程度(専門店での最新価格は変動します)。
シェークハンドはラバーが2枚必要なため、予算配分の目安は次のとおりです。
- ラケット本体に予算の約50%
- ラバー2枚で残りの約50%
- ITTF公認ラバーは2024年時点で約1,500種類以上あり、国内主要メーカー品はほぼ公認済み
- 海外の無名メーカーの格安ラバーは未公認の場合がある
- 未公認ラバーは公式大会で使用不可となるため、購入前にぜひ確認しよう
表ソフトラバー
表面に粒が出ているラバーで、スピードとナックル(無回転)が出やすい特性があります。相手の回転の影響を受けにくく、速攻型のプレースタイルに向いています。
ただし、裏ソフトで基本の回転系技術を習得したあとに検討するラバーです。初心者が最初から使うには難易度が高くなります。シェークハンドの場合、片面を表ソフトに変えると戦術の幅が広がります。
ボール・シューズなど最低限必要なその他の道具
ラケット・ラバー以外にも、最低限揃えておくべき道具があります。
- ボール:1〜2スターが練習用に十分。試合感覚に慣れたい場合は3スターを選ぶ
- シューズ:卓球用または室内用スポーツシューズ。外履きスニーカーは公式戦では不可
- ウェア:公式大会ではJTTA公認マーク入りのウェアが必要
- ラケットケース:ラバーの劣化・ラケットの破損を防ぐために用意したい
- ラケットは「シェークFL・木材5枚合板」がベースの選択肢
- ラバーは裏ソフト・厚さ「中」からスタートする
- JTTA・ITTF公認品を選べば公式戦でも安心
- 予算の目安はラケット+ラバー2枚で8,000〜12,000円程度
- シューズ・ウェア・ラケットケースも合わせて準備しよう
卓球の基本ルールとやり方をおさらい
「なんとなく打ち合えばいいのはわかるけど、細かいルールが自信なくて…」という方は多いはずです。このセクションでは、日本卓球協会(JTTA)・国際卓球連盟(ITTF)の公式ルールをもとに、友人との練習でも公式戦でも困らない基礎知識を整理します。

得点・サーブ・インの基本ルール
まず得点の仕組みから確認しましょう。現在の卓球は1ゲーム11点先取制です。2001年以前は21点制でしたが、試合のテンポアップを目的に変更されました。
10対10になった場合はデュースとなり、2点差がつくまで試合が続きます。 (出典: 公益財団法人日本卓球協会「競技規則」)
次にサーブのルールです。初心者が最もつまずきやすいポイントなので、3つの原則を押さえてください。
- 手のひらを開いてボールを静止させる(指でつまむのはNG)
- ほぼ垂直に16cm以上トスする(低いトスは反則)
- ボールをラケットや体で隠してはいけない(相手に見える状態でサーブする)
サーブはまず自コートに1バウンドさせ、その後ネットを越えて相手コートに入れるのが条件です。初心者が特に違反しやすいのが「トスの高さ不足」と「指でボールをつまむ」行為です。 (出典: 公益財団法人日本卓球協会「卓球の基本的なルール」)
ボールの「イン・アウト」については、以下のポイントを覚えておきましょう。
- エッジボール(台の角に当たる)は有効なポイントになる
- テーブルの側面(サイド)に当たった場合はアウト
- フリーハンド(ラケットを持っていない手)が卓球台に触れると失点
- ラリー中にネットに触れてもレットにはならず、そのままプレーを続ける(レットが適用されるのはサーブ時のみ)
(出典: 公益財団法人日本卓球協会「ルールFAQ」)
- トスが16cm未満で低すぎる
- サーブ時にボールを指でつまんで持つ
- 自分の体やラケットでサーブを隠す
- ラリー中に自分のフリーハンドが台に触れる
試合の流れとカウントの数え方
試合の基本形式を把握しておくと、初めての公式戦でも落ち着いてプレーできます。まず人数から確認しましょう。シングルスは1対1、ダブルスは2対2で行います。
サーブは2本交代が基本で、デュースに入ると1本交代に切り替わります。 (出典: 公益財団法人日本卓球協会「競技規則」)
試合形式は大会によって異なりますが、代表的なのは以下の3種類です。
| 形式 | 先取ゲーム数 | 主な使用場面 |
|---|---|---|
| 3ゲームズマッチ | 2ゲーム先取 | 初心者大会・練習試合 |
| 5ゲームズマッチ | 3ゲーム先取 | 一般大会・団体戦など |
| 7ゲームズマッチ | 4ゲーム先取 | 国際大会・上位リーグ |
コートのチェンジエンド(コート交代)は1ゲームごとに行います。最終ゲームでは、どちらかが5点に達した時点でもう一度チェンジエンドします。 (出典: 公益財団法人日本卓球協会「競技規則」)
試合中のルールで特に押さえておきたいのが、休憩・タオル・タイムアウトの使い方です。
- 各ゲーム間には1分間の休憩があり、アドバイスや水分補給が可能
- タオルは両者の合計得点が6の倍数になったとき、および最終ゲームのチェンジエンド時に使用できる
- タイムアウトは1試合に1回・1分以内で各選手が使用できる
(出典: 公益財団法人日本卓球協会「競技規則」)
また、試合が長引いたときに適用されるのが促進ルールです。ゲーム開始から10分が経過すると発動し、レシーバーが13回返球に成功するとそのラリーのポイントを得るというルールに切り替わります。長時間のラリーを防ぎ、試合のテンポを保つための仕組みです。
- 1ゲーム11点先取・10対10からはデュース(2点差まで続く)
- サーブは2本交代、デュース中は1本交代
- 1ゲームごとにチェンジエンド(最終ゲームは5点でも交代)
- タオルは合計得点が6の倍数のとき使用可
- タイムアウトは1試合1回・1分以内
- 10分経過で促進ルール発動

卓球初心者が身につけるべき基本姿勢
打ち方の練習を始める前に、まず「構え方」と「握り方」を固めることが上達の最短ルートです。
フォームが崩れたまま練習を重ねると悪い癖がつき、後から修正するのが難しくなります。この章でしっかり基礎を作ってから、次の打ち方練習へ進みましょう。
正しい基本姿勢と構え方
基本の構えは、足を肩幅程度に開き、軽く膝を曲げて重心を落とした状態です。ラケットは胸のあたりに構え、肩や肘の力は抜いてリラックスしてください。
上体をやや前傾(約15°程度)させると、フットワークや打球動作がスムーズになります。この前傾姿勢があることで、次の一歩が素早く踏み出せます。
基本姿勢が身についていると、どこにボールが来ても対応できる俊敏性が生まれます。試合でも練習でも、1球ごとにこの姿勢へ戻す習慣をつけることが上達の近道です。
- 足は肩幅に開き、つま先は前向きかやや外向き
- 膝を軽く曲げて重心を低くする
- 上体は約15°前傾させる
- ラケットを胸前に構え、肩・肘の力を抜く
- 1球ごとにこの姿勢へリセットする
ラケットの握り方
握り方は大きくシェークハンドとペンホルダーの2種類があり、それぞれ基本フォームが異なります。どちらを選ぶかによって、その後の戦型にも影響します。
なお、日本卓球協会(JTTA)の規定では、打球時にラケットを握っていれば持ち方に制限はなく、ラリー中にグリップを変えることも合法です。
(出典: 公益財団法人日本卓球協会「ルールFAQ」)
シェークハンドの握り方
握手するように自然にグリップを握るのが基本です。人差し指をラバー面に沿わせ、親指を反対面のラバーに添えることで、安定した打球が生まれます。
グリップ形状にはフレア(FL)・ストレート・アナトミックの3種類があります。実際に握って確認するのが一番ですが、フレア(FL)は手に収まりやすくフォア・バックの切り替えもしやすいため、初心者に最も推奨されます。
力みすぎず適度に脱力して握ることが、スムーズなスイングとコントロールにつながります。「軽く握る」意識を持つだけで、打球の安定感が変わります。
ペンホルダーの握り方
親指と人差し指でグリップを挟み、ペンを持つように握るのが基本です。日本式ペンはグリップ部分が大きく突き出した形状で、人差し指を引っかけるように握ります。
中国式ペンは持ち手が太く短めで、ラケット裏面でも打球する「裏面打法」が使えます。両面を使いたい場合は、中国式ペンの握り方を習得する必要があります。
ペンホルダーは手首の可動域が広くサーブやフォアが打ちやすい一方、バックハンドは腕の届く範囲が限られます。前陣でコンパクトに操作することを意識した握り方です。
- シェークハンド…フォア・バック両面を使いやすく、初心者に向いている
- 日本式ペン…フォアが得意、手首を使ったサーブに強みがある
- 中国式ペン…両面打法も可能、フォア主体で攻撃的なプレーに向く
卓球初心者が習得したい基本の打ち方と技術
グリップと基本姿勢が身についたら、次は実際の打ち方を覚えていきましょう。この章ではフォアハンド→バックハンド→サーブ→ツッツキ→ブロック→ドライブの順に、難易度が少しずつ上がるよう解説します。上回転・下回転といった回転の概念も、打ち方を学ぶ中で自然と身についていきます。
フォアハンドの打ち方とコツ
フォアハンドは、ラケットを持つ手と同じ側のボールを打つ技術です。卓球で最初に身につけるべき基本打法で、すべての攻撃の土台になります。
基本フォームは次のとおりです。
- 利き手と逆の足を前に出して構える(自然に腰をひねりやすくなる)
- 腰をひねりながらラケットを体の横に引く
- ラケット面をやや下向きにし、体の横から顔の前へ振り抜く
- 打点は体の斜め前・バウンドの頂点(最も高くなる瞬間)を意識する
バウンドの頂点で打つと回転の影響が小さくなり、ミスが格段に減ります。腕だけで打とうとせず、体重を前足に乗せながらボールに力を伝えることが安定のカギです。
バックハンドの打ち方とコツ
バックハンドは、ラケットを持っていない手側(ボディの左側)に来たボールを打つ技術です。試合では使用頻度が高く、早めに習得しておくと実戦で大きな武器になります。
基本の構えと打ち方を確認しましょう。
- 左足をやや前に出し、ラケットを胸の前・体の正面に構える
- 脇をあけて肘を体から離し、肘を支点にコンパクトにスイングする
- ラケットをボールに被せるイメージで前方に押し出す
- 打点はバウンドの頂点・体の正面をキープするよう足を動かす
手首を支点にするとラケット面が安定しないため、ぜひ肘を支点にすることを意識してください。バックハンドドライブ(回転量の多い応用技)は、まずこの基本打法が安定してから挑戦するのがおすすめです。
サーブの出し方と基本フォーム
サーブは、試合の中で唯一自分がボールの回転・コース・長さをコントロールできる唯一のチャンスです。ここで主導権を握れると、その後の展開が大きく変わります。
まず、公式ルールで定められた3つの基本原則を守ることが前提です。 (出典: 公益財団法人日本卓球協会「卓球ルール」)
- 手のひらを開いてボールを静止させた状態からトスを上げる(オープンパーム)
- トスは16cm以上ほぼ垂直に上げる
- 打球の瞬間をラケットや体で隠さない
習得の順番は、まずフォアハンドで上回転(順回転)サーブから始め、安定してきたら下回転サーブへ進みましょう。
低くて短いサーブは相手に強打されにくく、初心者でも有効です。トスを上げた後、台の近くまでボールが落ちてきてから打つと、自然と低いサーブが出しやすくなります。サーブは一人でも練習できるため、毎日反復して取り組むと上達が早まります。
守備技術を身につける
基本打法が身についてきたら、相手のボールに対応するための守備技術を習得しましょう。まず下回転への対応としてツッツキを、次に強打への対応としてブロックを覚えるのが自然な順番です。
下回転ボールを返す「ツッツキ」のやり方
ツッツキは、下回転(バックスピン)のかかったボールを下回転のまま返球する技術です。相手のサーブや繋ぎのボールへの対応で頻繁に使います。
上回転への対応とは異なり、ラケット面を上向きにして打つのが最大のポイントです。ボールを押し出すイメージでコンパクトにスイングし、体の正面・近い位置でとらえましょう。下回転ボールはゆっくり飛んでくる分、足をしっかり動かして自分から近づくことが安定のコツです。
- 上回転ボールにツッツキを使う → ラケット面が上を向いているためネットミスになりやすい
- 足を動かさず腕だけで届かせようとする → 打点が遠くなり不安定になる
回転の種類を見分ける目を養うことが、ツッツキを正しく使いこなす第一歩です。
上回転ボールを返す「ブロック」のやり方
ブロックは、相手のドライブやスマッシュといった強打を安定して返す守備技術です。試合で多用するため、早い段階から身につけておくと心強いです。
基本の動作はシンプルです。
- ラケット面をやや伏せ(前傾に)、体の正面で待ち構える
- バックスイングはほとんど取らず、飛んでくるボールを面に当てる
- コンパクトに合わせるだけで、ボールは相手コートへ飛んでいく
振り返しすぎが最大の失敗原因です。コンパクトに当てることを最優先に練習しましょう。
攻撃技術を身につける
守備の基礎が固まってきたら、相手コートへ積極的に攻め込む攻撃技術へ進みましょう。ドライブとスマッシュが攻撃の両輪です。
攻撃の基本「ドライブ・スマッシュ」への入り口
ドライブはボールに強い上回転をかけてネットを越えさせる攻撃技術で、現代卓球の主要な得点パターンです。スマッシュは、浮いてきたボールを強く叩く速攻技術です。どちらも試合を組み立てる上で欠かせません。
ただし、どちらもフォアハンド・バックハンドの基本フォームが土台になります。まずは基本打法を安定させることが先決です。
ドライブへの入り方としては、フォアハンドの打法でラケットをやや伏せ、「ボールを擦り上げる」感覚を加えるイメージで取り組むと習得しやすいです。初心者はまずフォアドライブから始め、バックドライブは基本が安定した中級ステップとして位置づけましょう。
- フォアハンド:最初に習得。体重移動とコンパクトスイングを意識
- バックハンド:肘を支点に安定して返球する守備・攻撃の両立技
- サーブ:上回転から始め、下回転へ順に習得。毎日反復が近道
- ツッツキ:下回転ボールへの対応。回転の見分けと足の動きがカギ
- ブロック:強打への守備。当てるだけを意識してコンパクトに
- ドライブ・スマッシュ:基本打法が安定してから挑戦する応用技

卓球初心者におすすめの練習メニュー
この章では、2人以上で行う対人練習を中心に、初心者が取り組む順番に沿って練習メニューを紹介します。一人・自宅でできる練習は次章でまとめて解説するので、まずはここでの流れを把握してください。
「何から練習すればいいかわからない」という方は、このステップ順に進めていくのがおすすめです。90分の練習なら、ウォームアップ10分・基本練習30分・応用練習40分・ゲーム練習10分を目安にしてみましょう。
ボールリフティング・素振りで感覚をつかむ
対人練習を始める前に、まずラケットとボールの感覚を身につけましょう。最初のステップとして取り組みたいのが、ラケットリフティング(ラケットでボールを連続してつき続ける動作)です。手首やラケット面の角度を感じ取る練習になります。
素振りでは、打球時のフォームを頭でイメージしながらスイングを繰り返します。フォームが体に染み込むと、実際にボールを打つときの動作が自然とスムーズになります。
ワンコースのフォアハンド・バックハンド連打
対人練習の第一歩は、コースを1か所に絞った「ワンコース練習」から始めましょう。最初はフォアクロス(お互いフォアハンドで打ち合う)に集中します。
慣れてきたら、以下の順番でコースを広げていきましょう。
- フォアクロス(フォア対フォアで打ち合う)
- フォアストレート
- バッククロス・バックストレート
- ツッツキ(フォア・バック)
ラリーが続かない場合は、まず優しいタッチで打つことを意識してください。安定して20本以上連続ラリーが続くようになれば、次のステップへ進む目安になります。
フォア・バック切り替え練習
相手にフォアとバックへ交互にボールを出してもらい、フォアハンドとバックハンドを切り替えながら打ち返す練習です。実戦でも頻繁に使う動作なので、早い段階から染み込ませておくことが大切です。
切り替えの組み合わせは、フォア→バック・バック→フォアなど合計6パターンあります。慣れてきたらコースや打球本数を変えてバリエーションを増やすと、さらに実戦に近い感覚で練習できます。
フットワーク練習の進め方
フットワークとは、ボールがどこへ来ても打てる位置に素早く移動するための足運び・足さばきのことです。まずは2点フットワークから始めましょう。
- 2点フットワーク:フォアとバックへ交互に出してもらい、すべてフォアハンドで打つ
- 3点フットワーク:フォア・ミドル・バックの3か所をすべてフォアハンドで打つ
2点フットワークを1分間続けられるようになれば、3点へ進む目安になります。かなりハードな練習なので、1セット10分を区切りにして取り組み、安定してきたらテンポを上げていくのがおすすめです。
多球練習の効果的なやり方
多球練習とは、カゴに大量のボールを用意し、相手に一方的にボールを出してもらいながら連続で打ち込む練習です。野球のノックに近い感覚で、ミスしてもそのまま次のボールを打ち続けられます。
短時間で多くの球数をこなせることが最大のメリットです。特定の1技術(ドライブやフットワークなど)の反復練習に向いており、フォームの定着を集中して図ることができます。
試合形式練習で実戦感覚を養う
基本打ちに慣れてきたら、試合の流れを意識した練習を取り入れましょう。特に効果的なのが3球目攻撃の練習です。
- 1球目:自分がサーブを出す
- 2球目:相手がレシーブする
- 3球目:自分がドライブやスマッシュで攻撃する
サーブ→レシーブ→攻撃という試合の流れを意識して練習することで、得点力が高まります。さらに点数をつけたゲーム練習を加えると、ルールへの慣れと実戦感覚も同時に身につけられます。
3〜4人でローテーション制(勝ち残り戦など)を導入すると、台を待つ時間も素振りや体幹トレーニングに充てられるため、効率よく練習できます。
- 素振り・リフティングでラケット感覚を養う
- ワンコース連打でフォア・バックの基礎を固める
- フォア・バック切り替えで実戦的な動作を習得する
- フットワーク練習で移動力を高める
- 多球練習で特定技術を集中反復する
- 試合形式練習でサーブ・3球目攻撃・実戦感覚を養う
卓球の一人練習・自宅でできる練習方法
この章では、台なし・一人・自宅でできる練習に絞って紹介します。対人練習とは役割が異なり、フォームの固定や感覚づくりに特化した内容です。
練習相手がいない日でも上達を止めないための具体的なメニューを段階的に解説します。毎日の小さな積み重ねが、最大の上達のカギになります。
台なしでできる自宅練習:素振り・ラケットリフティング
自宅でできる練習の代表が素振りとラケットリフティングです。どちらも道具さえあればすぐ始められ、フォームの定着とボール感覚の向上に直結します。
素振りで正しいフォームを身につける
素振りは、フォアハンド・バックハンド・ドライブなど、習得したい技術の打球動作を繰り返す練習です。鏡の前で行うと自分のフォームを視覚的に確認できるので、修正ポイントに気づきやすくなります。
スマホで撮影してチェックするのも有効です。コーチや動画の模範フォームと比べることで、一人でも精度の高い修正ができます。
ラケットリフティングでボール感覚を磨く
ラケットリフティングとは、ラケットでボールを連続してつき続ける練習のことです。ボールの芯をとらえる感覚とラケットコントロールを同時に鍛えられます。
慣れてきたらフォア面とバック面を交互に使ったり、できるだけ弱い力でつき続けるなど、バリエーションを増やしてみましょう。飽きずに続けるコツにもなります。
壁打ちでコントロールを鍛える方法
壁にボールを打ち当てる壁打ち練習は、ラケット感覚・ボールタッチ・回転の基礎理解を磨ける手軽な方法です。卓球台がなくても本格的なコントロール練習ができます。
フォアハンドとバックハンドの両方で練習し、力加減(打球の強さ)を体で覚えることが目的です。
- 距離を変える:壁から近い位置→遠い位置へと少しずつ離して難易度を上げる
- 角度を変える:壁に当てる角度を調整し、返ってくるコースのバリエーションを体感する
- 連続30回以上を安定してできるようになれば、台での練習に移行する目安になる
一人でできるサーブ練習のコツ
サーブは唯一、相手なしで練習できる技術です。一人でも質を高められるため、自宅練習のメイン種目として取り組む価値があります。
台なしでできるトス+素振り練習
台がなくても、トスの高さ・手のひらの開き方・打点の動作を繰り返す「素振り+トス練習」だけで基本フォームを磨けます。
公式ルールでは「16cm以上のトス・オープンパーム(手のひらを開く)・ボールを隠さない」の3原則が定められています(出典: 日本卓球協会)。この3点を意識しながら素振りすることで、試合でも通用するサーブが身につきます。
台がある場合:回転別100本練習
台を使えるときは、回転の種類ごとに本数を配分して100本連続で打つ練習が効果的です。
| 回転の種類 | 目安の本数 |
|---|---|
| 下回転サーブ | 30本 |
| 横回転サーブ | 30本 |
| ロングサーブ | 40本 |
配分は自分の戦型や課題に合わせて調整してください。動画で自分のフォームを撮影し、強い選手の動作と比べながら修正するとさらに効果が高まります。
自宅練習を続けるためのスケジュールの作り方
週1回の長時間練習より、毎日5〜10分の継続のほうが上達に効果的です。習慣にするためには、仕組みをシンプルにすることが大切です。
- 曜日・時間帯を固定する(例:夜の歯磨き前に素振り10回)
- 記録をつける(リフティング回数・サーブ本数をノートやアプリに残す)
- 小さな目標を設定する(今週中に30本連続リフティングを達成する、など)
自宅と練習場の役割を分けると、練習の質がさらに上がります。
- 自宅(台なし):素振り・ラケットリフティング・トス練習
- 練習場(台あり):対人練習・サーブ&レシーブ・ラリー
- それぞれの場所でやることを決めておくと、練習の習慣が自然と続きやすくなる
卓球が上手くなるためのコツと上達しやすい考え方
「練習しているのにうまくならない」と感じていませんか?上達が止まる原因は、技術だけでなく練習の考え方や習慣にあることが多いです。このセクションでは、効率よく上達するための思考法と行動習慣を5つのポイントで整理します。
まずフォームより「返球」を優先する
初心者がよく陥るのが、フォームの完成度にこだわりすぎてラリーがまったく続かない状態です。きれいなフォームは大切ですが、最初の目標は「相手コートに安定して入れ続けること」に置きましょう。
フォームの修正は、ラリーを続けながら少しずつ並行して行うのが現実的なアプローチです。ラリーが続く体験そのものが卓球の楽しさを教えてくれますし、継続するモチベーションにもなります。
回転の種類を理解して対応力を上げる
卓球は回転のスポーツです。どんなに速いボールでも、回転を読めなければ返球は安定しません。まずは基本の3種類の回転を覚えましょう。
| 回転の種類 | 特徴 | 基本の対応技術 |
|---|---|---|
| 上回転(前進回転) | 弾んで前に伸びる | 面をかぶせてブロック |
| 下回転(バックスピン) | 弾まず沈む・手前に戻る | 面を上向けてツッツキ |
| 横回転 | 弾んで横に曲がる | 曲がる方向を予測して合わせる |
相手のラケット面・スイング方向・ボールの軌道を見ることで、おおまかな回転は読めるようになります。最初は「上か下か」だけでも意識するだけで返球率が変わってきます。
ミスを内省して同じミスを繰り返さない習慣をつくる
ミスをしたとき、「惜しかった」で終わらせていませんか?上達が早い人は、ミスの直後に「なぜミスしたか」を素早く自分で分析する習慣を持っています。
チェックするポイントは次の3つです。
- タイミングがずれていなかったか
- フォームが崩れていなかったか
- 回転の読み違いがなかったか
さらに、練習後に3〜5分でいいので「今日気づいたこと」をメモする習慣をつけると効果的です。スマホのメモで十分です。記録することで同じミスの繰り返しを防ぎ、着実に課題を潰していけます。
練習頻度と質を少しずつ高めていく
最初から週5日・長時間の練習を目指す必要はありません。週2〜3回から始めて、体と技術が慣れてきたら少しずつ頻度を上げる方が、怪我なく長く続けられます(個人差があります)。
慣れてきたら「量」より「目的を持った質の高い練習」への転換が大切です。90分の練習を構造化するだけで、同じ時間でも得られるものが大きく変わります。
- ウォームアップ(体と感覚を整える)
- 基本練習(フォーム・フットワークの確認)
- 応用練習(コース・回転の組み合わせ)
- 試合形式(実戦感覚を養う)
- クールダウン(体のケアと振り返り)
スクール・コーチ指導を活用する選択肢
独学でも上達はできますが、初期のフォームの癖はあとから直すのが大変です。卓球スクールや卓球教室では、プロコーチが癖を早い段階で修正してくれるため、独学より上達のスピードが上がりやすいです。
多くのスクールが体験レッスンを提供しています。まず1回試してみるだけで、自分の課題が具体的に見えてきます。コーチ指導と自主練習・自宅練習を組み合わせることが、最も効率的な上達ルートです。
- まず返球の安定を優先し、フォームは少しずつ整える
- 回転の種類(上・下・横)を理解して対応力を上げる
- ミスの原因をその場で分析し、メモに残す習慣をつける
- 週2〜3回から始めて練習を構造化し、質を高める
- スクールの体験レッスンで自分の課題を早期に把握する

よくある質問
卓球初心者はまず何から始めればいいですか?
「用具を揃える→基本姿勢と握り方を覚える→フォアハンドから練習する」の順番で進めるのが最短ルートです。
用具は裏ソフトラバー付きのシェークハンドラケットを最初に用意するのがおすすめ。扱いやすく、指導も受けやすいため上達スピードが上がります。詳しくは記事内の「最初に揃えるべき道具」「基本姿勢とラケットの握り方」の章をご覧ください。
一人でも卓球は上達できますか?
素振り・ラケットリフティング・サーブ練習など、一人でもできる練習は多く、十分に上達することは可能です。
ただし、ラリー感覚や相手の回転への対応は対人練習でしか養えません。一人練習で基礎を固めつつ、スクールや練習仲間との練習も並行して取り入れるとより効果的です。詳しくは記事内の「一人練習・自宅でできる練習方法」の章を参考にしてください。
シェークハンドとペンホルダーはどちらが初心者に向いていますか?
明確なこだわりがなければ、シェークハンドをおすすめします。現在の日本では大多数の選手がシェークハンドを使用しており、指導者や練習相手を見つけやすく、上達環境が整いやすいのが理由です。
それぞれの特徴については、記事内の「シェークハンドの特徴」「ペンホルダーの特徴」の章でくわしく解説しています。どちらが自分に合うか迷ったときはぜひ参考にしてみてください。
フォームが崩れているとどんな悪影響がありますか?
誤ったフォームが癖になると、後から修正するのが非常に難しくなり、上達の天井が早く訪れてしまいます。
具体的には、ミスの増加・手首や肘への負担による故障リスク・技術の応用が効かないといった悪影響が出ます。だからこそ最初の段階でフォームを正しく固めることが重要です。記事内の「基本姿勢とラケットの握り方」の章で基礎をしっかり確認しておきましょう。
卓球初心者が試合で勝つために最初に覚えるべき技術は何ですか?
最初に優先して身につけたいのは、「安定したサーブ」「フォアハンドの確実な返球」「ツッツキ(下回転への対応技術)」の3つです。
試合では相手のミスを誘う「入れ続けること」が最も得点につながります。派手な技術より、まず返球の安定を最優先にしましょう。詳しくは記事内の「基本の打ち方と技術」「上達のコツ」の章をご覧ください。
まとめ:卓球初心者が上達するためのステップ
この記事では、用具の選び方から基本姿勢・打ち方・練習メニューまでを一通り解説しました。最後に「今日から何をするか」が一目でわかるよう、6つのステップに整理してお伝えします。
- 用具を揃える:シェークハンド・フレアグリップ・木材5枚合板・裏ソフトラバーの組み合わせからスタートしましょう。初心者向けの完成品ラケットでも十分です。
- 基本ルールを覚える:1ゲーム11点先取、サーブは16cm以上のトス、デュース時は2点差がつくまで継続など、最低限のルールを把握しておきましょう。(出典: 公益財団法人日本卓球協会「卓球の基本的なルール」)
- 姿勢と握り方を固める:肩幅に足を開き、膝を軽く曲げて前傾姿勢で構えるのが基本です。握り方は選んだグリップに合った正しいフォームを最初にしっかり身につけましょう。
- 基本技術を段階的に習得する:フォアハンド→バックハンド→サーブ→ツッツキ(下回転で低く返す技術)→ブロックの順に、一つずつ習得していくのが近道です。
- 練習メニューを継続する:対人練習ではワンコース・切り替え・フットワーク・多球・試合形式を組み合わせましょう。自宅では素振り・リフティング・サーブ練習が効果的です。
- 考え方・習慣を整える:ミスを分析し、回転の種類を理解し、継続できる練習習慣を作ることが上達の鍵です。スクールやコーチの指導も積極的に活用しましょう。
- 初心者向けラケット・ラバーをセットで用意する
- 基本の構えとグリップを鏡の前で確認する
- フォアハンドの素振りを毎日30回続ける
- 近くの卓球スクールや地域サークルに参加してみる
- 試合形式の練習で実戦感覚を早めに養う

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