卓球のデュースとは?|条件・終わり方・サーブ権を徹底解説

卓球のデュースは、10対10になった瞬間から始まる特別なルールです。「いつ終わるの?」「サーブはどうなるの?」と疑問を持つ方も多いはず。

デュースが発生する条件・終わるタイミング・サーブ権の変わり方を、試合経験ゼロの方でも理解できるようにわかりやすく解説します。ルールを知るだけで、試合観戦も自分のプレーも、ぐっと楽しくなりますよ。

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目次

卓球のデュースとは

卓球のデュースとは、1ゲーム中に両者の得点が10対10になった状態のことです。通常は11点を先取した側がゲームを獲得しますが、デュースになった場合は特別ルールが適用されます。

デュース後は2点差がつくまでゲームが続行されます。12-10、13-11、14-12……というように、2点リードした側がゲームを取る仕組みです。

「デュース」という呼び方は会話や慣習的に広く使われる表現です。現行の卓球ルール(現在は1ゲーム11点先取制)は、2001年のルール改正で21点制から変更されました。デュースも同様に10-10から始まります。
(出典: 公益財団法人日本卓球協会「競技規則」

デュースのポイントまとめ
  • 10-10になった時点でデュースが発生する
  • デュース後は2点差がつくまでゲームが続く
  • 現行ルールは1ゲーム11点先取制(2001年改正)

デュースになる条件と終わり方

デュースが始まるのはスコアが10-10になった瞬間、終わるのは一方が2点リードしたときです。この2点を押さえておけば、試合中に慌てることはありません。

上限点数はルール上設定されていないため、理論上はいつまでも続く可能性があります。まずは3つのポイントに分けて確認しましょう。

デュースになるのは10-10になったとき

両者のスコアがちょうど10対10に並んだ瞬間が、デュース開始のトリガーです。9-9はまだデュースではなく、通常のルールが続きます。

また、1ゲームにつきデュースは最大1回だけです。10-10を過ぎたら、そのゲームが終わるまでずっとデュース状態が続きます。

スコア例で確認
  • 10-9 → まだデュースではない。次の1点でどちらかが11点に達すればゲーム終了
  • 10-10 → デュース開始。ここから先は2点差がつくまで続く
  • 11-10 → デュース中。2点差がついていないのでゲームは終わらない

デュースが終わるのは2点差がついたとき

デュース中は、どちらかが相手より2点多く取った時点でゲーム終了です。2点差をつけた側がそのゲームの勝者になります。

初心者によくある誤解が「11点取ったら勝ち」という思い込みです。デュース中は11点ではなく、あくまで2点差がつくことが条件になります。

スコア決着する?
11-9✅ ゲーム終了(デュース前に決着)
11-10❌ 続行(2点差なし)
12-10✅ ゲーム終了
13-11✅ ゲーム終了
15-13✅ ゲーム終了

デュースに上限点数はなく何点まで続く可能性もある

日本卓球協会の競技規則にも、デュース中の得点上限は定められていません。 (出典: 公益財団法人日本卓球協会「競技規則」)

理論上はどこまでも続く可能性があります。国際大会の記録でも20点台までもつれたゲームが存在します。

初心者が混乱しやすいポイント
  • 「9-9もデュース」は誤り。デュースは10-10から
  • 「11点取れば勝ち」は誤り。デュース中は2点差が条件
  • 「すぐ終わる」とは限らない。上限がないため長引くこともある
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デュース時のサーブ権ルール

デュース(10-10)になると、サーブのルールが通常と変わります。これはどちらの選手にも公平なチャンスを与えるための重要なルール変更です。知っておくと試合観戦がぐっと面白くなりますよ。

(出典: 公益財団法人日本卓球協会(JTTA)競技規則)

通常は2本交代のサーブが1本交代に切り替わる

通常のルールでは、1人が2本サーブを打ったら相手に交代します。得点の結果に関係なく、機械的に2本ごとに入れ替わります。

しかしデュースになると、1本打ったら即座に相手へ交代する「1本交代制」に変わります。2本交代のままだとサーブ側が2点連続で取りやすく、有利になりすぎてしまうからです。

1本交代は2点差がつくまで継続します。途中でゲームが終わるまで、2本交代には戻りません。

9-9の時点ではまだ2本交代のまま

9-9の段階では、まだ通常の2本交代ルールが維持されます。たとえば9-9でA選手のサーブ1本目が終わっても、次はA選手のサーブ2本目です(まだ交代しません)。

そのサーブで得点が入り10-10になった瞬間から、はじめて1本交代ルールが発動します。

  • 10-10でA選手がサーブ → 1本で交代
  • B選手がサーブ → 1本で交代
  • A選手がサーブ → 1本で交代……

「9-9になったら次がデュースかもしれない」と意識して、サーブ交代のタイミングを頭に入れておくのが実践的なコツです。

デュース時のサーブ権まとめ
  • 通常は2本交代 → デュースで1本交代に変わる
  • 切り替わるのは10-10になった瞬間から
  • 9-9では2本交代ルールがまだ有効
  • 1本交代は2点差がつくまで継続する

ダブルスのデュース時に変わるルール

ダブルスのデュースは、シングルスより複雑なルールが加わります。11点先取・2点差で終了という基本はシングルスと同じですが、4人が絡むローテーションの管理が一気に難しくなる点に注意が必要です。

ダブルスでもサーブは1本交代になる

デュース突入後、サーブは2本ずつから1本ずつの交代に切り替わります。これはシングルスと共通のルールです。

ただしダブルスでは、1本ごとにサーバーとレシーバーの両方が入れ替わるため、4人全員の役割がめまぐるしく変わります。「誰がサーブ?」「誰がレシーブ?」を毎ポイント声に出して確認し合う習慣をつけましょう。

ローテーションを間違えると、気づかずにサーブした時点で失点になるケースもあります。緊張する場面だからこそ、声かけが重要です。

デュース時のローテーション順番の確認方法

通常のダブルスのサーブ順は「A→X→B→Y」の4人ローテーションで、2本ずつが基本です。デュース突入後は、この順番を維持したまま1本ずつに切り替わります。

具体的には、直前にサーブしていた選手の次は、直前にレシーブしていた相手ペアの選手がサーバーになります。ローテーション自体は変わらず、テンポだけが変わると覚えておきましょう。

  • デュース突入前に「次は誰がサーブか」をパートナーと声に出して確認する
  • 順番は通常のローテーション通りで変わらないと意識する
  • 興奮・緊張でミスしやすいため、ポイントごとに都度確認する
順番ミスが起きやすいNG例
  • デュース突入のタイミングでローテーションを最初からリセットしてしまう
  • サーブ権だけ確認し、レシーバーが誰かを確認し忘れる
  • 緊張で確認を省き、なんとなくサーブを打ってしまう

ローテーション順を間違えたまま進めると失点になります。ルールの詳細は公式規則でも確認できます。
(出典: 公益財団法人日本卓球協会(JTTA)競技規則ページ)

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デュース時の点数の読み上げ方

審判・選手・観戦者が知っておくと便利なコール方法を解説します。卓球の点数は公式試合では基本的に英語でコールするのがルールです。デュース中も読み上げ方の基本は変わりません。

デュース中はサーバー側の点数から読み上げる

通常時もデュース時も、「サーバーの得点→レシーバーの得点」の順でコールするルールは変わりません。

たとえばA選手がサーブで11点、B選手が10点なら「イレブン・テン」とコールします。次のポイントではサーブが交代するため、読み上げ順も入れ替わります。

デュース後は1本ごとにサーブが入れ替わります。コール順の切り替えを忘れやすいので注意しましょう。

10-10は「デュース」ではなく点数で読む場合もある

10-10になったときの正式コールは「テン・オール(Ten All)」です。ただし「デュース」とコールすることも広く認められており、どちらでも問題ないとされています。

10-10以降は通常通り数字で読み上げます。11-11なら「イレブン・オール」、12-12なら「トゥエルブ・オール」という形です。

「デュース」と宣言したからといって試合が一時停止するわけではありません。点数をコールするだけで、そのまま試合は続きます。

公式試合での英語コールの基本

公式試合での点数コールは英語が基本です。主なルールをまとめると以下のとおりです。

  • 0点:正式には「ラブ(Love)」。「ゼロ」でも通じるが、正式表記はラブ
  • 試合開始時:「ラブ・オール(Love All)」とコール
  • 同点時:「〇〇オール」(例:3-3→スリー・オール)
  • 日本語コール:「10対10」などと表記するが、公式試合では英語が基本
  • デュース:英語・日本語で発音が同じなので、どちらの場面でも通じやすい
デュース時の読み上げポイントまとめ
  • コール順はデュース中も「サーバー→レシーバー」で変わらない
  • 10-10の正式コールは「テン・オール」。「デュース」でも可
  • 11-11以降は「イレブン・オール」と数字で読み上げる
  • 0点の正式コールは「ラブ(Love)」

促進ルールとデュースの関係

「促進ルール(エクスペダイトシステム)が適用されるのでは?」と思われる方もいますが、デュース中に促進ルールが適用されることはありません。

促進ルール(Expedite System)の発動条件は、「1ゲームが10分経過、かつ両者の合計得点が18点未満」の場合です。デュースは合計得点が20点以上になるため、この条件を満たしません。

なお、促進ルール適用時もサーブは1本交代になりますが、さらに「レシーバーが13回返球すると得点」というルールが加わる点がデュースとの大きな違いです。

(出典: 公益財団法人日本卓球協会「競技規則」

デュースになったときの戦術

デュースはルールを知っているだけでは乗り越えられません。技術的な差がほとんどない場面だからこそ、戦術とメンタルが勝負の鍵になります。ここでは実践で使える考え方を整理します。

サーブ権が1本交代になることを逆手に取る戦術

通常は2本交代のサーブが、デュースでは1本ずつの交代になります。「2本かけて組み立てる戦術」が使えなくなるため、1本で即効性のあるサーブを用意しておくことが重要です。

また、サーブで得点した直後は相手のサーブ番になります。得点の余韻に浸らず、すぐにレシーブの準備へ切り替える意識を持ちましょう。

サーブの選択に迷ったときは、試合前半に通じたサーブを選ぶのが基本です。相手が嫌がっていたロングサーブや下回転サーブなど、実績のある1本に絞って集中して出す戦略が有効です。

デュースを「試合の流れをリセットするチャンス」と捉えると、プレッシャーが軽くなります。

デュースの戦術まとめ
  • 1本交代サーブでは、即効性の高い「実績あるサーブ」を1本に絞る
  • 得点後は即座にレシーブ準備へ切り替える
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デュース時のメンタル対策

デュースになると、多くの選手が同じ状況に陥ります。まず確認しておきたいのは、相手も全く同じプレッシャーを感じているという事実です。自分だけが追い詰められているわけではありません。

デュース時に陥りやすいメンタルの落とし穴

デュースでよくある落とし穴
  • 負けたくない気持ちから、消極的なプレーに逃げてしまう
  • サーブが頻繁に交代するため、自分のリズムが崩れやすくなる
  • 1本ミスすると相手にゲームポイントが移り、焦りが連鎖しやすい

これらを「起きて当然のこと」と事前に知っておくだけで、実際に直面したときの動揺がかなり小さくなります。

1本1本をリセットして集中する方法

デュースに入ったら「ここからが新しい試合」と意識を切り替えることが大切です。過去のポイントの結果—ミスでも好プレーでも—を引きずらず、次の1本だけに集中する習慣を身につけましょう。

そのために役立つのが、自分だけのルーティン(習慣的な動作)です。

  • 1ポイント終わるたびに深呼吸する
  • ラケットの面を見て気持ちを整える
  • サーブ前に現在の点数を声に出して確認する

点数を声に出す習慣は、混乱を防ぎ「今自分がどこにいるか」を頭に刻む効果があります。ふだんの練習からデュース想定の練習を取り入れ、このリセット動作をルーティン化しておくと、本番でも自然に動けるようになります。

デュースのメンタル対策まとめ
  • 相手も同じプレッシャーを受けていることを忘れない
  • ルーティンでリセットし、次の1本だけに集中する

まとめ:卓球のデュースルールをおさらい

デュースのルールは、知っているようで細かい部分を見落としがちです。ここまでの内容を3つの軸「デュースとは何か」「いつ終わるか」「サーブはどう変わるか」を中心に、ポイントをまとめます。

デュースルール まとめ
  • 【定義】両者の得点が10対10になった状態がデュース。ゲームの勝敗はここからリセットされる
  • 【終了条件】どちらかが2点差をつけるまで続く(12-10、13-11……)。上限点数はなし
  • 【サーブ変化】デュース突入と同時に、通常の2本交代から1本交代に切り替わる
  • 【切り替えタイミング】9-9はまだ2本交代。10-10になった瞬間から1本交代がスタート
  • 【ダブルス】シングルスと同様に1本交代。ローテーション順はそのまま維持する
  • 【コール方法】10-10は「テン・オール」または「デュース」。それ以降は点数をそのまま英語でコールする
  • 【促進ルールとの関係】デュース中(合計20点以上)は促進ルール(エクスペダイトシステム)の適用外となる
  • 【実践のコツ】デュース時こそ1本ごとにリセットし、サーブ権交代のタイミングを冷静に確認することが勝敗の鍵

本記事のルール解説は、公益財団法人日本卓球協会(JTTA)の競技規則および国際卓球連盟(ITTF)の公式ルールブックをもとにしています。
(出典: 公益財団法人日本卓球協会「競技規則」 / ITTF Handbook)

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