卓球の世界選手権のルール完全解説|試合形式・得点・用具規定まで

卓球の世界選手権は、一般的な試合と同じルールを基本としながら、大会固有の形式・用具規定・団体戦の仕組みが加わります。「試合は何セット制?」「団体戦の人数は?」「使えるラバーに制限はある?」——観戦前にこうした疑問をクリアにしておくと、試合の駆け引きがぐっと面白く見えます。この記事では、ITTFが定める世界選手権のルールを試合形式・スコア・用具規定まで体系的に解説します。

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目次

卓球 世界選手権とは

卓球の世界選手権は、ITTF(国際卓球連盟)が主催する卓球界最高峰の国際大会です。第1回大会は1926年にロンドンで開催され、100年近い歴史を持ちます。

大会には個人戦と団体戦(国別対抗戦)の2種類があります。2003年の第47回大会以降は、奇数年に個人戦・偶数年に団体戦と隔年で交互に開催されています。

日本国内では通称「世界卓球」として広く親しまれており、テレビ中継でおなじみの方も多いでしょう。個人・国別それぞれに異なるルールと見どころがあります。

出典: 日本卓球協会(JTTA)公式サイト「世界卓球選手権」

世界選手権の試合形式|個人戦と団体戦の種目構成

世界選手権は、個人戦と団体戦で種目数・出場人数・トーナメントの仕組みがまったく異なります。「どちらを観るのか」によって楽しみ方も変わるため、まずそれぞれの形式を整理しておきましょう。

個人戦の種目一覧(シングルス・ダブルス・混合ダブルス)

個人戦は全部で5種目が設けられています。種目ごとの略称と特徴は以下のとおりです。

種目略称出場形式
男子シングルス男子単個人
女子シングルス女子単個人
男子ダブルス男子複ペア
女子ダブルス女子複ペア
混合ダブルス混合複男女ペア

出場選手は世界ランキング・大陸予選・開催国枠などITTFが定める出場枠によって決まります。

2021年ヒューストン大会より、ダブルス種目の試合形式が7ゲーム制から5ゲーム制に変更されました。シングルスは引き続き7ゲーム制(4ゲーム先取)で行われます。

団体戦の種目構成と出場人数

団体戦は男子団体・女子団体の2種目のみです。個人戦のダブルス種目はありません。

1チームの登録人数は最大5名ですが、1対戦(1マッチ)に実際に出場できるのは3名です。試合はシングルスのみ最大5試合で構成され、先に3勝したチームが勝利する3勝先取方式で行われます。

団体戦の基本ルールまとめ
  • 種目は男子団体・女子団体の2種目
  • 登録人数は最大5名、1対戦に出場できるのは3名
  • 試合内容はシングルスのみ(ダブルスなし)
  • 最大5試合、3勝先取で勝敗が決まる
  • 2026年ロンドン大会では男女各64チームが出場

予選ラウンドと本戦トーナメントの仕組み

2026年ロンドン大会(団体戦)を例に取ると、競技は3つのステージで進行します。

  • ステージ1B(グループ予選):56チームが4チームずつ14組に分かれリーグ戦を実施
  • ステージ1A(シード決定戦):世界ランキング上位7チームと開催国の計8チームが参加し、本戦でのシードを争う
  • ステージ2(本戦):予選各組1位(14チーム)・2位上位6チーム・プレーオフ勝者4チームとシード8チームの計32チームによるノックアウトトーナメント

本戦は32チームのノックアウト方式(一発勝負)で行われます。3位決定戦はなく、準決勝敗退の2チームが同時に3位となります。

個人戦は世界ランキングや大陸予選で出場枠が決まり、シングルス・ダブルスの各種目で別々のトーナメントが組まれます。最新情報はITTF公式サイトでご確認ください。

2026年ロンドン大会の詳細は、日本卓球協会(JTTA)公式サイトでも確認できます。

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世界選手権の基本試合ルール|得点・ゲーム数・サーブ

世界選手権を楽しむには、得点の仕組み・ゲーム数・サーブルール・促進ルールの4つを押さえるのが近道です。個人戦と団体戦でゲーム数が異なる点も、観戦前に確認しておきましょう。このセクションでそれぞれをわかりやすく解説します。

11点制とゲームマッチの仕組み

現在の卓球は1ゲーム11点先取制です。2001年のルール改定で、それまでの21点制から変更されました。世界選手権でも同様に適用されています。

個人戦と団体戦でゲーム数が異なる点は、観戦時に混乱しやすいポイントです。以下の表で確認してください。

種目マッチ形式先取ゲーム数
個人戦シングルス7ゲームマッチ4ゲーム先取
個人戦ダブルス5ゲームマッチ3ゲーム先取
団体戦(各試合)5ゲームマッチ3ゲーム先取

個人戦ダブルスは2021年ヒューストン大会から5ゲームマッチに変更されました。それ以前は7ゲームマッチでした。

10対10になった場合はデュースとなり、2点差がつくまでラリーを継続します。デュース中はサーブ権が1本ごとに交代します。また、各ゲーム終了後にコートチェンジがあり、最終ゲームではどちらかが5点に達した時点でエンドを交代します。

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卓球のデュースとは?|条件・終わり方・サーブ権を徹底解説 卓球のデュースは10対10になった瞬間に発生し、2点差がつくまでゲームが続くルールです。デュース中のサーブ権が1本交代に変わる理由やダブルスのローテーションも含め、初心者にもわかりやすく解説します。

サーブの基本ルールと世界選手権での厳格化

サーブのルールは国際大会ほど厳しく運用されます。基本の手順はこの3点です。

  • フリーハンド(打球しない手)の手のひらにボールを静止させる
  • 16cm以上ほぼ垂直にトスを上げる
  • トス後に打球し、自コートと相手コートに1回ずつバウンドさせる

2002年のルール改正では、サーブ時にボールを体やフリーハンドで隠すことが明確に禁止されました。サーブ権は通常2本ごとに交代し、デュース中は1本交代になります。

近年のITTF(国際卓球連盟)は16cm未満の低いトスに対して厳しい姿勢をとっており、世界選手権でフォルトを取られるケースが増えています。見慣れた選手のサーブが突然注意を受けるのは、このルールの厳格化が背景にあります。

ダブルスでは、自コートの右半面から相手コートの右半面(対角線上)へサーブを出す規定があります。シングルスとはコースの制約が異なる点に注意してください。

促進ルール(エクスペダイトシステム)が適用される条件

正式名称は「エクスペダイトシステム(Expedite System)」といい、長時間に及ぶ試合を打ち切るための制度です。日本卓球協会(JTTA)の公式ルールにも明記されています。

適用条件は以下のとおりです。

  • 1ゲーム開始から10分経過してもそのゲームが終わっていない
  • ただし両者のスコア合計が18点以上の場合は適用されない
  • 両選手が合意すれば10分を待たずに適用することも可能

適用後は、サーブが通常の2本交代から1本交代に変わります。レシーバー(サーブを受ける側)が13回の返球に成功するとレシーバーの得点となるルールです。副審またはストロークカウンターが「1、2、3…」と声に出してカウントします。

一度適用されると、その試合の残り全ゲームに継続して適用される点も覚えておきましょう。

このセクションのまとめ
  • 1ゲームは11点先取。個人戦シングルスは4ゲーム先取(7ゲームマッチ)、団体戦・ダブルスは3ゲーム先取(5ゲームマッチ)
  • 10対10でデュース。2点差がつくまで継続し、サーブは1本交代
  • サーブはトス16cm以上が必須。隠しサーブは禁止。世界選手権では近年より厳格に運用
  • 促進ルールは1ゲーム10分経過で発動。レシーバーが13回返球で得点となる

出典: 日本卓球協会(JTTA)「卓球の基本的なルール」

団体戦のルール|オーダー・試合順・勝敗決定方式

世界選手権の団体戦は、3人制チームによるシングルス5試合構成という独自フォーマットで行われます。単に強い選手を並べるだけでなく、誰をどの枠に入れるかという「オーダーの読み合い」が勝敗を大きく左右します。この駆け引きこそ、団体戦観戦の最大の醍醐味です。

スウェイスリング方式による試合の組み合わせ順

1対戦に出場できるのは3名で、登録できる選手は最大5名です。採用されている方式は「スウェイスリング方式(ABC-XYZ方式)」と呼ばれ、試合の組み合わせ順は以下のように固定されています。

  • 第1試合:A対X
  • 第2試合:B対Y
  • 第3試合:C対Z
  • 第4試合:A対Y
  • 第5試合:B対X

AとB、XとYの枠に入った選手は最大2試合に出場します。そのためエースは多くの場合、AまたはBの枠に配置されます。

CとZの枠に入った選手はぜひ1試合のみ出場します。第3試合での勝敗が全体の流れを大きく左右するケースも多く、侮れないポジションです。各枠に誰を配置するかは監督が自由に決められますが、組み合わせの順番自体は変更できません。

オーダー表の提出タイミングと変更ルール

オーダー表は各試合(1対戦)の前に提出します。重要なのは、両チームが同時に提出する形式という点です。相手のオーダーを事前に知ることはできないため、相手の戦略を読んで枠を決める「読み合い」が戦略の核心になります。

提出後のオーダー変更は原則として認められません。急病やケガが生じた場合は大会本部に相談して判断を仰ぐ形が一般的ですが、最新の条件はITTF公式ルールをご確認ください。

同一大会でグループ戦→決勝トーナメントと複数の対戦を戦う場合は、試合ごとにオーダーを組み直すことができます。

3勝先取で勝利が決まる仕組み

最大5試合のうち、先に3勝したチームがその対戦の勝者となります。3勝が確定した時点で残りの試合は行われません。3対0や3対1で決着した場合は、第4・第5試合を消化する必要はないわけです。

各シングルス試合は5ゲームマッチ(3ゲーム先取・11点制)で行われます。拮抗した対戦ほど第5試合まで持ち込まれ、1点を争う緊迫感が生まれます。

団体戦ルールのポイントまとめ
  • 出場は3人制・登録は最大5名。スウェイスリング方式で試合順は固定
  • AとBの枠は最大2試合出場。CとZは1試合のみ
  • オーダーは両チーム同時提出。提出後の変更は原則不可
  • 先に3勝したチームが勝利。最大5試合・各試合は3ゲーム先取の11点制
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世界選手権とオリンピックの団体戦ルールの違い

団体戦は「3人制・ABC-XYZ方式・5試合3勝先取」が共通のため、2つの大会のルールが混同されがちです。しかし細かく見ると、出場人数・試合形式・シード制度の3点で明確な違いがあります。

出場人数と補欠規定の違い

最も実戦に影響するのが、登録できる選手数と試合ごとの入れ替えルールです。

項目世界選手権オリンピック
登録人数最大5名原則3名
試合ごとの入れ替え可能(3名を都度選択)事実上なし(3名全員出場)
監督采配の幅広い限定的

世界選手権では登録5名の中から対戦ごとに出場3名を選べるため、相手チームとの相性に合わせたオーダー変更が可能です。

一方オリンピックは3名全員がぜひ出場する構成のため、選手選考の段階から戦略的な判断が求められます。

試合形式・ゲーム数の比較

5試合で争う点は共通ですが、試合の内訳が異なります。

  • 世界選手権:5試合すべてシングルスで構成(ダブルスなし)
  • オリンピック(2021年東京大会方式):1試合目にダブルスが入り、4シングルス+1ダブルスの5試合で構成
  • 各試合の形式:両大会とも5ゲームマッチ(3ゲーム先取・11点制)で共通

世界選手権はシングルスのみで構成されるため、個人の実力がより直接的にチームの勝敗に反映されます。

オリンピックのダブルスは第1試合に行われ、B・C選手がY・Z選手と対戦します。その後A対X→B対Y→A対Z→C対Xの順でシングルスが続きます。大会ごとに方式が見直される場合があるため、最新情報はITTF公式サイトでご確認ください。

シード制度と出場枠の違い

大会のスケールと出場条件にも大きな差があります。

世界選手権は男女各64チームが参加する大規模大会です。世界ランキング上位7チームと開催国がシード扱いとなり、ステージ1Aのシード決定戦でシード順位が決まります(2026年ロンドン大会方式)。

オリンピックは各大陸予選や世界選手権の成績などをもとに出場チームが決定されます。出場枠数は世界選手権より限定的で、番狂わせが起きた際の影響も大きくなります。

世界選手権 vs オリンピック 団体戦ルールのまとめ
  • 登録人数:世界選手権は最大5名、オリンピックは原則3名
  • 試合構成:世界選手権は全5試合がシングルス、オリンピックはダブルス1試合を含む
  • 監督の采配:世界選手権は対戦ごとにオーダー変更が可能
  • 出場規模:世界選手権は男女各64チーム、オリンピックはより限定的
  • 各試合のゲーム数は両大会とも5ゲームマッチ(11点制)で共通

世界選手権で定められた用具のルール

世界選手権で使用できる用具は、ITTFが定める規格に準拠したものだけに限られます。ラケット・ボール・ウェアの3カテゴリすべてで細かな基準が設けられており、規格外の用具で出場した場合は失格となる場合もあります。それぞれの主要ポイントを整理していきましょう。

ラケットの規格(素材・サイズ・ラバーの色)

ラケットにはサイズや重量の制限はありませんが、素材と表面加工については厳格なルールが設けられています。

ブレード(打球面)の85%以上は天然木材で構成されていなければなりません。残り15%以内に限り、カーボン等の特殊素材が使用できます。また、打球面への加工は禁止されており、グリップ付近にはITTF(国内大会ではJTTA:日本卓球協会)公認マークが確認できる必要があります。

ラバーはITTF公認リスト(LARC掲載品)に収録されたもののみ使用可で、スポンジを含む総厚さは4.0mm以下と定められています。

ラバーの色ルールは2021年10月のITTFルール改正で変わりました。従来は「赤と黒」の2色のみでしたが、現在は以下の色が認められています。

  • 片面:ぜひ黒
  • もう片面:赤・ピンク・ブルー・グリーン・パープルなど、ボールの色と明確に区別できる明るい色

両面を同じ色にすることは禁止されています。相手選手がどちらの面で打ったかを判別できるようにするための規定です。

違反となるNG例
  • 打球面の85%未満が天然木材のラケットを使用する
  • LARC(ITTF公認リスト)に未掲載のラバーを貼る
  • 補助剤(ブースター)をラバーに塗布する
  • 両面を同じ色のラバーにする

なお、世界選手権やワールドツアーでは試合後にラケット検査(ラケットコントロール)が実施される場合があります。違反が発覚した選手は失格処分を受けることがあるため、用具管理は非常に重要です。

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卓球のラバーの種類を徹底解説|自分に合う1枚の選び方がわかる 卓球のラバーは裏ソフト・表ソフト・粒高・アンチの4種類。それぞれの特徴・向いている戦型・メリットとデメリットをわかりやすく解説します。この記事を読めば、自分のプレースタイルに合ったラバー選びの基準がはっきり見えてきます。

ボールの規格(直径・素材・色)

現在の公式球は直径40mm以上のプラスチックボール(ポリボール)です。2014年に従来のセルロイドから素材が切り替わり、現在に至ります。

ボールの規格はこれまで何度か変更されてきました。

  • 1900年頃〜:セルロイドボールを使用開始
  • 2000年:直径38mmから40mmへ変更
  • 2014年:素材がセルロイドからプラスチックへ移行

重量はITTFの検査規格で2.67〜2.77gと定められています。色は白またはオレンジの2種類で、卓球台やウェアの色と見分けやすい方を選んで使用します。世界選手権ではITTFが認定した「3スターボール」が公式球として使われます。

3スターボールについて詳しく知りたい方は、卓球のスリースターボールとは|規格・選び方・練習球との違いを解説もあわせてご覧ください。

ウェアの規定(ボールと同色禁止など)

競技シャツや短パン・スカートはITTF公認のものを着用する必要があります(日本国内大会ではJTTA承認品)。

最も注意が必要なのがボールとウェアの色の関係です。ボールは白またはオレンジのため、これらとほぼ同色のウェアは審判がボールを視認しにくくなるとして着用が禁止されています。

また、ウェアへの広告・ロゴの掲載についてもITTFが別途ルールを定めており、世界選手権では特に厳格に審査されます。最新の広告規定はITTF公式ハンドブックで確認することを推奨します。

世界選手権の用具ルール まとめ
  • ラケットのブレードは85%以上が天然木材。ラバーはITTF公認品(LARC掲載)のみ
  • ラバーの色は片面が黒、もう片面は赤・ピンク・ブルーなど明るい色(両面同色は禁止)
  • 公式球は直径40mm以上のプラスチック製3スターボール(白またはオレンジ)
  • ウェアはボール(白・オレンジ)と同色またはほぼ同色のものは使用禁止

(出典: 日本卓球協会「卓球の基本的なルール」

タイムアウト・コーチング・チャレンジの運用ルール

観戦中に「なぜ急に試合が止まったの?」と感じたことはないでしょうか。世界選手権ならではの運用ルールを知ると、試合の流れがずっと面白くなります。このセクションではタイムアウト・コーチング・ビデオ判定(チャレンジ)の3つをまとめて解説します。

タイムアウトの取得回数と使えるタイミング

タイムアウトは、選手(またはペア・チーム)が自ら試合を一時停止できる権利です。使い方を知っておくと、選手の心理戦まで読めるようになります。

タイムアウトの基本ルールは以下のとおりです。 (出典: 日本卓球協会「卓球の基本的なルール」)

  • 取得回数:1試合につき1回のみ
  • 時間:最大1分間
  • 申請方法:両手で「T」の字を示して審判に伝える
  • タイムアウト中にできること:ベンチコーチからのアドバイス・水分補給

また、ゲームとゲームの間にも1分間の休憩時間が設けられており、この間もアドバイスや水分補給が可能です。

タオルを使えるのは「自分と相手の点数の合計が6の倍数になったとき」と「最終ゲームのチェンジエンド時」に限られます。こまめに使いたくても使えない場面があるので、選手が汗をこらえているシーンにも注目してみてください。

コーチングが認められる場面と禁止行為

ベンチコーチがアドバイスを送れるタイミングは、ルールで厳しく決められています。試合中に声をかけるシーンを見たら、それが適切かどうかチェックしてみましょう。

コーチングが認められる場面は2つだけです。

  • ゲームとゲームの間の1分間休憩中
  • 選手が取得したタイムアウト中

それ以外のゲーム進行中のコーチングは原則禁止です。声でのアドバイスはもちろん、ベンチからのジェスチャーによる不正なシグナルもルール違反にあたります。

違反した場合の段階的処分
  • 1回目:イエローカード(警告)
  • 2回目:イエロー+レッドカード(相手に1点)
  • 繰り返し:失格処分

ビデオ判定(チャレンジシステム)の申請方法と回数

チャレンジシステムとは、選手が審判の判定に異議を唱え、映像で再確認を求める制度です。テニスのチャレンジ制度と仕組みは似ています。世界選手権など一部の主要大会で導入されており、エッジボールの判定などに使われます。

申請回数・対象プレー・細則は大会・年度によって異なります。観戦前にITTF(国際卓球連盟)の公式情報を確認するのがおすすめです。

一般的な運用の目安は以下のとおりですが、最新ルールはぜひITTF公式ハンドブックでご確認ください。

  • チャレンジ成功:申請回数は減らない
  • チャレンジ失敗:申請回数が1回消費される
  • 対象:エッジボール判定など、映像で確認できるプレー

2026年現在の正式採用状況や細則については、ITTF公式サイトでご確認ください。大会ごとに運用が変わる場合があります。

このセクションのまとめ
  • タイムアウトは1試合1回・最大1分。両手で「T」を示して申請する
  • コーチングはゲーム間休憩とタイムアウト中のみ。試合中の声かけ・ジェスチャーは違反
  • チャレンジシステムは大会によって細則が異なる。成功すれば回数は減らない
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よくある質問

世界卓球を観戦する前に押さえておきたい疑問をQ&A形式でまとめました。ルールの細かい部分や、普段の試合との違いをここで確認しておきましょう。

世界選手権の個人戦は何ゲームマッチですか?

種目によって異なります。シングルスは4ゲーム先取の7ゲームマッチで、2003年大会から適用されています。ダブルスは3ゲーム先取の5ゲームマッチで、2021年ヒューストン大会から変更されました。いずれも1ゲームは11点先取制です。

団体戦で同じ選手が複数試合に出ることはできますか?

はい、できます。ABC-XYZ方式では、A・B枠(相手チームはX・Y枠)に配置された選手は最大2試合に出場します。一方、C・Z枠の選手は1試合のみの出場です。

ただし、同じ選手が連続して出場することはありません。試合の組み合わせ順は固定されており、出場機会はバランスよく設計されています。

促進ルール(エクスペダイトシステム)とはどんなルールですか?

1ゲームが開始から10分経過してもそのゲームが終わらない場合に発動するITTF公式ルールです。ただし、両者の合計得点が18点以上の場合は適用されません。

発動後はサーブが1本交代になります。レシーバーが13回の返球に成功すると、そのラリーはレシーバーの得点となります。一度発動すると、その試合の残り全ゲームに継続して適用されます。

促進ルールの詳細は卓球の促進ルールとは何か|適用条件と試合への影響をわかりやすく解説でも解説しています。

世界選手権はオリンピックとどう違いますか?

最も大きな違いは団体戦の試合構成です。世界選手権は5試合すべてシングルスですが、オリンピックは4シングルス+1ダブルスの5試合構成です。

出場人数の登録枠も異なります。世界選手権は1対戦に最大5名登録・3名出場ですが、オリンピックは原則3名のみ。また世界選手権は男女各64チームが参加する大規模な大会で(2026年ロンドン大会)、オリンピックより出場国数が多い点も特徴です。

チャレンジ(ビデオ判定)は1試合で何回使えますか?

チャレンジシステムの回数は大会・年度によって異なります。一般的には、判定に成功した場合は回数を消費せず、失敗した場合に1回消費するケースが多いとされています。

ただし、世界選手権への正式採用状況や詳細なルールは変更される場合があります。最新情報は日本卓球協会(JTTA)公式サイトまたはITTF公式ページでご確認ください。

まとめ|世界選手権のルールを理解して観戦をもっと楽しもう

世界選手権は、ルールを知っているかどうかで観戦の楽しさがまるで変わります。ここまで解説してきた大会概要・個人戦・団体戦・用具規定・タイムアウトなどの要点を、観戦前にサッと確認できるようにまとめました。

世界選手権ルール|観戦前チェックリスト
  • 大会概要:ITTF主催・1926年開始。奇数年に個人戦、偶数年に団体戦を隔年交互で開催
  • 個人戦:シングルスは7ゲームマッチ(4ゲーム先取)、ダブルスは5ゲームマッチ(3ゲーム先取)。種目は5種目
  • 団体戦:3人制・シングルスのみ全5試合・ABC-XYZ方式・3勝先取・登録5名
  • オリンピックとの違い:団体戦の構成(シングルスのみ vs ダブルスあり)・出場枠(5名 vs 3名)
  • 用具規定:ラバーは片面黒+もう1色(2021年改正でカラー解禁)・厚さ4mm以下・プラスチックボール40mm以上
  • タイムアウト:1試合1回のみ申請可能
  • 促進ルール:1ゲームが10分を超えると発動。レシーバーが13回返球で得点

試合中は、オーダー発表・タイムアウト申請・促進ルールの発動といった場面に注目してみてください。選手や監督の心理戦がリアルに見えてきます。

ルールの細部は大会ごとに改正される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

ルールを知ると、1ポイントの重みや選手の判断がグッとリアルに伝わります。ぜひ次の観戦から活用してみてください。

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