シェークハンドとペンホルダー、どちらを選ぶかで練習の方向性も戦い方も大きく変わります。結論からいうと、初心者にはシェーク、個性的なプレースタイルを追求したい人にはペンがおすすめです。
この記事では、2つのグリップの違い・それぞれのメリット・デメリットを徹底比較し、あなたに合う選び方をわかりやすく解説します。「どっちが強いの?」「上達しやすいのはどちら?」という疑問にも正面から答えていきます。

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卓球ラケットの種類を押さえよう
卓球ラケットは、握り方の違いから大きく「シェークハンド」と「ペンホルダー」の2種類に分かれます。どちらを選ぶかで打ち方や戦術が変わるため、最初に両者の違いをざっくりつかんでおくことが大切です。この記事ではグリップの形状・メリット・デメリット・向いている戦型まで順番に詳しく解説します。
シェークハンドとは
シェークハンド(Shakehand)は、握手のポーズのようにグリップを握るスタイルです。ラケットの両面にラバーを貼り、フォアハンドとバックハンド両方を同じ面で打ち分けられます。
両面を使えるぶん切り替えがスムーズで、現代卓球の主流となっています。初心者から上級者まで幅広く使われており、世界のトップ選手の大多数もシェークハンドを選択しています。
ペンホルダーとは
ペンホルダーは、ペンを握るように親指と人差し指でグリップを挟むスタイルです。日本・中国・韓国で古くから使われてきた伝統的な持ち方で、独特の手首の使い方が特徴です。
フォアハンドの威力や細かいコントロールに優れる反面、バックハンドの処理に工夫が必要です。現在も根強いファンがいますが、使用者はシェークハンドより少数派となっています。
シェークとペン以外のラケット種類
シェークとペン以外にも、特殊な形状のラケットが存在します。代表的なものにハンドソウラケット(ピストル型グリップ)があり、指を穴に通して持つ特殊な形状です。ルール上は使用可能で、公式戦での使用例もごくまれにあります。
ITTF規則上、ラケットの大きさ・形状・重量に制限はなく、ブレードの素材条件(85%以上天然木など)を満たせば原則どんな形でも使用できます。ただし公式大会ではJTTA・ITTF公認マークが必要で、特殊なラケットは審判への事前確認が必要です。
ルール上の決まりはあるの?
「この持ち方でなければいけない」という規定はありません。日本卓球協会(JTTA)のルールでも、打球時にラケットを手で握っていれば合法とされています。
- ラケットはシェークハンドとペンホルダーの2種類が基本
- シェークは両面打球できる現代卓球の主流スタイル
- ペンは片面打球が基本で、日本・中国・韓国で伝統的に使われてきた
- ハンドソウラケットなど特殊な形状のラケットも存在する
- 持ち方に関するルール規定はなく、握って打てればOK
シェークハンドの持ち方と種類を徹底解説
シェークハンドは、フォア・バック両面にラバーを貼って打球する現代卓球の主流グリップです。名前の通り「握手(shake hands)」するように持つのが基本で、両ハンド攻撃が前提の現代卓球スタイルに最もマッチしています。
グリップ形状にはストレート(ST)・フレア(FL)・アナトミック(AN)の3種類があり、選び方によって打ちやすさが大きく変わります。
シェークハンドの正しい持ち方・握り方
基本は、グリップを手全体で包むように握手するイメージで持つことです。各指の位置が安定した打球を生み出すポイントになります。
- 人差し指をバック面の上部に沿わせる
- 親指はフォア面のグリップ付け根あたりに置く
- 中指・薬指・小指でグリップをしっかり包み込む
中指・薬指・小指をしっかり握ることで、強い打球が可能になります。また、STグリップ使用者を中心に、フォアとバックで握り方を微調整する選手もいます。
シェークハンドのグリップ形状一覧
シェークハンドのグリップには主要3種類があります。それぞれ形状と特性が異なるため、自分の手の大きさやプレースタイルに合わせて選ぶことが大切です。
| 種類 | 形状の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ストレート(ST) | 付け根から先端まで太さが一定 | 技巧派・上級者 |
| フレア(FL) | 先端に向けて末広がり | 初心者〜上級者まで幅広く |
| アナトミック(AN) | 中央部に膨らみあり | フィット感を重視する人 |
ストレート(ST)の特徴
付け根から先端まで太さが均一な直線形状です。「ST」はstraightの略。手首の自由度が高く、フォアとバックでグリップを素早く変えられます。
台上ストップ(バウンド直後の低い球を短く返す技術)など、ラケット角度の細かい調整が求められる技術に有利です。
- グリップが固定されにくく、初心者はコントロールが安定しにくい
- 手が小さい人には不向きなケースもある
フレア(FL)の特徴
先端に向けて裾広がりになる形状で、「FL」はflareの略。手にフィットしやすく、軽く握ってもラケット面が安定するのが大きな強みです。
手が小さい女性や子どもにも人気で、初心者が最初に選ぶべきグリップとして最も定番です。
- STに比べてグリップの自由度が低く、素早い持ち替えはやや難しい
アナトミック(AN)の特徴
グリップ中央部に膨らみを持たせた形状で、「AN」はanatomicの略。手のひら全体にフィットするホールド感が特徴です。
ただし、取り扱うメーカーが一部に限られるため、選択肢が少ない点に注意が必要です。
- 対応ラケットの種類が少なく、購入の選択肢が限られる
- FL・STが市場の大半を占めるため、試打できる機会も少ない
シェークハンドのメリット
シェークハンドが現代卓球の主流である理由は、攻守両面での対応力の高さにあります。
- フォア・バック両方向から攻撃できる両ハンドプレーが可能
- バックハンドでも威力あるドライブ・ブロックが打ちやすい
- スイングが安定しやすく、強い打球を生み出しやすい
- 左右への対応が比較的スムーズ
- 用具・指導書・コーチングノウハウが豊富で、初心者が情報を集めやすい
シェークハンドのデメリット
万能に見えるシェークハンドにも、苦手な場面があります。事前に把握しておくことで対策が立てやすくなります。
- 手首の可動域がペンホルダーより狭く、サーブや台上技術で回転をかけにくい
- チキータ(バックハンドで強い横回転をかける台上技術)など小技の習得に練習量が必要
- ミドル(体の正面)に来るボールの処理がやや難しい
- ラバーを2枚貼るため、片面ペンよりラケット重量がやや重くなる
- 握手するように持つのが基本。人差し指・親指の位置が安定の鍵
- グリップ形状はFL(フレア)が初心者におすすめの定番
- 両ハンド攻撃ができ、用具・情報が豊富で初心者にやさしい環境が整っている
- ミドルへの対応と台上の小技はやや練習が必要な弱点

ペンホルダーの持ち方と種類を徹底解説
ペンホルダーは、ペン(筆記用具)を持つように親指と人差し指でグリップを挟む、日本や中国に伝わる伝統的なスタイルです。日本式・中国式・反転式の3種類があり、ラバーの貼り方や打ち方がそれぞれ大きく異なります。
ペンホルダーの正しい持ち方・握り方
基本の握り方は、親指と人差し指でグリップを前後から挟み、残りの指はラケット裏面に軽く添えるフォームです。
シェークと比べて手首の可動域が広く、サーブで手首を柔軟に使えるため多彩な回転をかけやすいのが特徴です。中国式の場合は、裏面でも打球できるよう指の当て方が若干異なります。
ペンホルダーの種類一覧
ペンホルダーには主に3つの種類があります。それぞれの特徴を確認してみましょう。
| 種類 | ラバーの面数 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 日本式 | 片面1枚 | 軽量・手首のスナップが効く | 前陣速攻プレーヤー |
| 中国式 | 両面2枚 | 裏面打法でバックも強化 | オールラウンドを目指す人 |
| 反転式 | 両面2枚(異種) | 反転して変化球を駆使 | 上級者・変化重視の戦型 |
日本式ペンホルダー
長方形の打球面に突起状のグリップが付いた形状で、片面にのみラバーを貼って使用します。単板(ヒノキ材1枚)が多く、軽量なため素早いスイングが可能です。
手首のスナップを活かした強力なフォアハンドが打ちやすく、前陣での速攻プレーに向いています。一方、バック面にラバーがないため、バックハンドの強打は構造上難しくなります。
中国式ペンホルダー
シェークのグリップを短くしたような形状で、両面にラバーを貼れる構造です(中ペンとも呼ばれます)。「裏面打法」を使えるため、日本式の弱点であるバック側をカバーできます。
ただし、ラバーを2枚貼ることでラケットが重くなり、スイングスピードが落ちるデメリットもあります。裏面打法の習得にはある程度の練習が必要です。
反転式ペンホルダー
グリップがえぐれた独特の形状で、ラリー中にラケットを反転させながら使う特殊なタイプです。両面に裏ソフトと粒高(つぶだか:表面に粒が出たラバーで変化球を生みやすい)など異なるラバーを貼り、相手を翻弄する戦術が特徴です。
ラバーの特性を完全に理解した上で使い分ける必要があり、初心者には難易度が高いスタイルです。現在の試合ではほとんど見かけない希少な戦型となっています。

ペンホルダーのメリット
ペンホルダーならではの強みは、手首の自由度の高さにあります。
- 多彩なサーブ:手首を柔軟に使えるため、回転の種類や強さを変えやすい
- 強いフォアハンドドライブ:手首のスナップで強回転がかけやすい
- 台上の小技:フリックやストップなどの細かい技術をシェークより扱いやすい
- 前陣速攻:日本式は軽量なため、素早いスイングで速攻プレーに向く

ペンホルダーのデメリット
一方で、ペンホルダーには現代卓球での課題もあります。
- バックハンドの強打が難しい:日本式は片面打ちのため、現代の高速卓球では不利になるケースがある
- フットワークの負担が大きい:バック側のボールを回り込んで処理する必要がある
- 情報・指導が少ない:シェークに比べて用具や指導ノウハウの情報量が少ない
- 裏面打法の習得ハードル:中国式で裏面を使いこなすには相応の練習時間が必要
- 守備型には不向き:カット型などの守備スタイルにはほとんど使われない
- 親指と人差し指で挟む独特の握り方が基本。手首の自由度が高い
- 日本式(片面・軽量)、中国式(両面・裏面打法可)、反転式(変化重視)の3種類がある
- サーブの多彩さとフォアハンドの強さが最大の武器
- バックハンドの弱さとフットワークの負担が主なデメリット
シェークとペンを徹底比較|どっちが強くて上達しやすい?
「シェークとペン、どちらが強いの?」という疑問は、ラケット選びの核心です。結論から言うと、現代卓球ではシェークが主流で、上達しやすさでも優位とされています。ただし、ペン特有の強みも確かに存在します。両者を具体的に比べてみましょう。
技術面での比較
シェークとペンの技術的な差は、バックハンドの対応力とフォアハンド・回転力の2点に集約されます。
バックハンドの打ちやすさは、シェークとペンの最大の差です。現代の卓球は前陣(台の近く)での速いラリーが主流で、バックハンドの安定性が勝敗を左右します。
シェークは両面にラバーが貼られているため、バックハンドでドライブ・ブロック・チキータ(バックハンドの台上強打)をほぼ自然な動作で打てます。両ハンド卓球(フォアとバックを均等に使うスタイル)に直結しやすいのが大きな強みです。
日本式ペンはバック面にラバーがなく、強打が難しい構造です。バックへ来たボールは「ショート(短く押し返す守備技術)」で凌ぐか、大きく回り込んでフォアで打つ必要があります。
中国式ペンは裏面打法(ラケットの裏面でバックハンドを打つ技術)でこの弱点を補えますが、習得難易度が高く、相当な練習量が必要です。
フォアハンドと回転力は、ペンに一日の長があります。日本式ペンは手首の可動域が広く、より強い回転をフォアハンドに乗せやすい構造です。サーブでも同じフォームから異なる回転を出しやすく、相手を惑わせる多彩なサーブが持ち味になります。
シェークもフォアハンドは十分強力ですが、グリップ(握り方)の構造上、手首の自由度がペンよりやや制限されます。回転量という点では、ペンに軍配が上がる傾向があります。
熟練選手がよく口にする例えとして「ペンはマニュアル車、シェークはオートマ車」というものがあります。ペンは使いこなせれば大きな武器になる一方、シェークは誰でも扱いやすいという意味合いです。
- バックハンド:シェーク有利。両面ラバーで自然にバックハンドを打てる
- 日本式ペン:バックへの強打が構造上難しい
- 中国式ペン:裏面打法で対応可能だが習得コストが高い
- フォア回転力:ペン有利。手首の自由度が高く強回転をかけやすい
現代卓球での使用割合と主流はどちらか
プロの使用状況を見ると、シェークの圧倒的な優勢がわかります。男子世界ランキング上位50名のうち、シェーク使用者は48名、ペン使用者は2名(フェリックス・ルブラン選手・チウ・ダン選手)という状況です。女子の世界ランキング上位50名に至っては、ペン使用者はゼロです。
日本のトップ選手も、張本智和・戸上隼輔・早田ひな・平野美宇選手といった主要選手はほぼ全員シェークを使用しています。指導者がシェークを推奨するケースが多いのも、こうした背景があるためです。
ペンでも裏面打法を習得すれば世界トップで通用することは証明されています。ただし、その学習コストはシェークよりはるかに高いのが現実です。
- 現代卓球の主流はシェーク(世界ランキング上位の約96%が使用)
- バックハンドの安定性・上達しやすさでシェークが有利
- フォアの回転力・サーブの多様性ではペンが有利
- ペンで世界を目指すなら裏面打法の習得が事実上必須
- 初心者・中級者にはシェークが無難な選択

自分に合うラケットの選び方
シェークとペン、どちらが優れているというきっとの答えはありません。大切なのは自分のプレイスタイル・レベル・目標に合わせて選ぶことです。3つの視点から判断基準を整理します。
プレイスタイルで選ぶ
まず「どんな卓球がしたいか」をイメージしてみましょう。プレイスタイルによって、最適なラケットの形は変わります。
- 両ハンドで攻める・現代卓球を目指したい → シェークハンドが最適
- フォア中心の前陣速攻・回転で崩すプレーが好き → 中国式ペンホルダーも有力な選択肢
- 守備型(カット型)を目指したい → シェークが無難(ペンのカットマンはほぼ存在しない)
ブレードの形状も判断材料になります。角形ブレードはスピード・威力重視、丸型はコントロール重視という傾向があり、シェーク・ペンどちらにも共通します。
レベル・経験年数で選ぶ
経験年数によって、適したラケットのスペックも変わります。段階ごとにまとめました。
- 初心者:シェークのFLグリップ(フレア)+木材5枚合板が定番。カーボンなど特殊素材は弾みすぎてコントロール感覚が身につきにくい
- 初心者でペンを選ぶ場合:中国式ペンが推奨。将来シェークに変えたくなっても対応しやすい
- 中級者(戦型が固まってきた段階):インナーカーボン(木材の内側にカーボン層を挟んだ素材)など特殊素材ラケットも選択肢に
- 上級者:アウターカーボンなどスピード特化ラケット、または木材7枚合板の威力系が候補。STグリップ(ストレート)で持ち替えを活かす選手も増える
目指す選手モデルから逆算して選ぶ
憧れの選手のプレースタイルから逆算する方法も効果的です。グリップ形状や素材の傾向をそのまま参考にできます。
- 張本智和・樊振東・馬龍などトップシェーク選手を目指す → フレアグリップ+カーボン系ラケット
- フェリックス・ルブランのような前陣速攻ペンスタイルを目指す → 中国式ペン+裏面打法(ペンの裏側でも打球するテクニック)の習得
ただし、選手モデルは上級者向きの設計が多いため、同じグリップ形状の入門モデルから入るのが現実的です。
- 両ハンド攻撃・守備型ならシェーク、フォア速攻・回転系ならペン(中国式)も有力
- 初心者はシェークFL+木材5枚合板からスタートが定石
- ペンを選ぶ初心者は中国式がおすすめ
- 中級以上になったら戦型に合わせてラケット素材を見直す
- まずは実際に握って「しっくりくる方」を選ぶことが大切
シェーク・ペンそれぞれの代表的な戦型と戦術
ラケット選びは、そのまま「どう戦うか」に直結します。シェークとペンはそれぞれ得意な戦型が異なるため、自分がやりたいプレースタイルを先にイメージしておくと、選択がぐっとスムーズになります。
シェークハンドで活きる戦型
シェークは戦型の幅が非常に広いのが最大の特徴です。初心者のうちはオールラウンドにプレーしながら、徐々に自分のスタイルを絞っていける点が魅力です。
両ハンドドライブ攻撃型・前陣両ハンド速攻型
フォア・バック両面を使って左右に打ち分ける両ハンドドライブ攻撃型は、現代卓球の王道スタイルです。チキータ(バックハンド台上攻撃)など台上技術とも組み合わせやすく、トッププロの多くがこの戦型です。
前陣両ハンド速攻型は、台の近くで短いテンポの連続攻撃を繰り出すスタイル。バックハンドのブロックや強打を素早く切り替えながら相手に時間を与えません。どちらもシェークの両面が活きる戦型です。
カット型(守備型)
台から大きく離れてカット(下回転のスライス系ディフェンス技術)で粘り、チャンスボールを攻撃に転じる戦型です。
大きめのブレード(ラケット面)と両面ラバーが必要なため、ペンでカット型はほぼ存在せず、シェーク専用の戦型といえます。守りながら戦うスタイルに魅力を感じる方はシェークひと択です。
- 両ハンドドライブ攻撃型(現代卓球の王道)
- 前陣両ハンド速攻型(テンポの速い連続攻撃)
- カット型・守備型(シェーク専用に近い)
- オールラウンド型(バランス重視)
ペンホルダーで活きる戦型
ペンは前陣〜中陣での攻撃スタイルが基本です。手首を自在に使えるため、鋭い角度の打球や台上技術が武器になります。
日本式ペンの前陣速攻型・フォアドライブ重視型
前陣速攻型は軽量ラケットの素早いスイングを活かし、フォアの強打・ミート・カウンターを主体に戦うスタイルです。反射神経と足の速さが求められる、ペンの伝統的な戦型といえます。
フォアドライブ重視型は手首のスナップを最大限に使い、強烈な回転ドライブを武器にします。日本式ペン独自のフォームから生まれる威力は、シェークにはない個性です。
中国式ペン+裏面打法型
フォア側はペンの強烈ドライブ、バック側は裏面にラバーを貼って打つ裏面打法を組み合わせることで、シェーク並みの両ハンド攻撃を実現するスタイルです。
フェリックス・ルブランやチウ・ダンといった世界トップ選手が実践しており、現代ペンの新たな可能性として注目されています。ただし習得難易度は高めです。
ラケットの形・素材・重さがプレーに与える影響
グリップの種類だけでなく、ブレードの形・素材・重量もラケット選びに大きく関わります。スペックを理解しておくと、自分のプレースタイルに合った1本を選びやすくなります。
打球面(ブレード)の大きさと形
ラケットの大きさ・形状・重量に数値的な制限はありません(出典: 公益財団法人 日本卓球協会「よくあるご質問(FAQ):ルール」)。ただし、ブレードの85%以上が天然木であること、表面が平坦で硬いことが条件です。
市販ラケットの形状は大きく2種類に分かれます。
| 形状 | 特徴 | 向いているプレー |
|---|---|---|
| 角形(四角・長方形) | ボールの速さ・強さが出やすい | 攻撃型。日本式ペンに多い |
| 丸型(楕円形) | コントロール性が高い | テクニック重視のプレー |
ブレードが大きいほど守備範囲は広がりますが、重量が増して取り回しが難しくなります。守備型ラケットに大きめブレードが多いのはそのためです。
素材(木材・カーボン)による打球感の違い
素材の違いは、弾道・回転のかけやすさ・コントロール性に直結します。大きく木材ラケットとカーボンラケットに分かれます。
木材ラケットの場合
木材のみで構成された合板ラケットは、柔らかい打球感で弧線を描く弾道が特徴です。回転をかけやすく、コントロール性も高いため、初心者には木材ラケットが推奨されます。
- 5枚合板:弾みと球持ちのバランスが良く、回転をかける感覚を覚えやすい。初心者の基準となる構成
- 7枚合板:枚数が増えて弾みやすいが重くなりがち。スイング力のある中級者向け
カーボンラケットの場合
木材の間にカーボン等の特殊素材を挟んだラケットです。反発力とスイートスポット(※芯に当たる範囲)が拡大し、スピードが出やすくなります。ただし球離れが速く、初心者にはコントロールが難しいため注意が必要です。
- インナーカーボン:カーボンを内側に配置。木材に近い打球感で、回転・コントロール重視。木材からのステップアップに最適
- アウターカーボン:外側(上板直下)にカーボンを配置。最もスピードが出るが球離れが早い。中上級者向け
- 初心者は5枚合板(木材)からスタートするのが基本
- 回転を覚えたらインナーカーボンへのステップアップを検討
- アウターカーボンは球離れが速く、基礎ができてから選ぶのがおすすめ
- 木材は弧線弾道、カーボンは直線的な弾道になりやすい
重さと体感重量のバランス
ラケット(ブレード単体)の重量は、一般的にシェークで約80〜95g、ペンホルダーで約70〜85gが主流です。たった5g違うだけで打球感やコントロール性が変わることもあります。
日本式ペン(単板)は特に軽量で素早いスイングが可能です。一方、中国式ペンは両面にラバーを貼るため重量が増します。
同じ重量でも、ペンは指先で支える構造のため、シェークより重く感じやすいという特徴があります。購入時はブレード単体の重さだけでなく、ラバー2枚を貼った後の「総重量」もぜひ確認しましょう。
- ブレード単体の重量だけ見て選び、ラバーを貼ったら重すぎた
- 軽いラケットを選んだが、ペン持ちで指先への負担が大きかった
- 守備型ラケットは軽いと思い込み、粒高ラバーを貼って想定外の重さになった

よくある質問
シェークとペン、初心者にはどちらがおすすめですか?
初心者にはシェークハンドをおすすめします。指導者の数や教材・情報が豊富で、バックハンドも両面で対応できるため、上達の選択肢が広がります。世界トップ選手の大多数がシェークを使用していることも、選ぶ根拠の一つになります。
ペンを選ぶ場合は中国式ペンが無難です。将来シェークに移行したくなったときも、比較的スムーズに対応できます。趣味・楽しみ重視であれば、実際に握ってみてしっくりくるほうを選ぶのが最優先です。
シェークハンドのストレートとフレアはどう違いますか?
ストレート(ST)はグリップの付け根から先端まで均一な太さです。握り替えがしやすく技巧派向きですが、初心者にはやや不向きで、手が大きい人に合いやすい形状です。
フレア(FL)は先端が末広がりの形状で、手にフィットしてラケット面が安定しやすいのが特徴です。初心者から上級者まで幅広く使えるため、最も定番のグリップとして知られています。迷った場合はFLから始めるのが無難です。プレー面での差は大きくなく、最終的には握りやすさと好みで選びましょう。
ペンホルダーは今の卓球では不利ですか?
現代の高速・両ハンド卓球ではバック側の弱点が顕在化しやすいのは事実です。ただし「不利」とは断言できません。世界トップレベルでもペン使用者が活躍している例があります。
中国式ペンで裏面打法(ラケットの裏面でバックハンドを打つ技術)を習得すれば、バックの弱点を大きく補えます。県大会レベルまでであれば日本式ペンでも十分通用します。上級レベルになるほどシェークが有利な場面が増えていくのが現実です。
シェークからペン(またはペンからシェーク)に持ち替えることはできますか?
技術的・ルール上は問題なく持ち替えできます。日本卓球協会の公式情報でも、ラケットの持ち方・握り方に関する制限は定められていません。 (出典: 公益財団法人 日本卓球協会「よくあるご質問(FAQ):ルール」)
ただし長期間染みついた打球フォームや感覚のリセットには時間がかかります。早い段階で決断するほど移行がスムーズです。なお、シェーク専用グリップとペン専用グリップには互換性がないため、ラケット自体の買い替えが必要になります。
まとめ|シェークかペンかはプレースタイルで決めよう
ここまでシェークとペンの特徴を解説してきました。最後に記事全体の要点を整理して、あなたが次の一歩を踏み出せるようにまとめます。
- シェークとペンは優劣なし。プレースタイル・目標・好みで選ぶもの
- 初心者の最初の一本は「シェーク+フレアグリップ+木材5枚合板」がリスクの少ない出発点
- ペンを選ぶなら中国式がおすすめ。裏面打法で将来の可能性が広がる
- 現代卓球はシェークが主流だが、ペンでも世界トップで活躍できる
- グリップ形状(ST・FL・AN)は「握りやすさ」を最優先に選ぶ
- 素材は木材5枚合板でスタートし、上達後にカーボン系へステップアップ
- 迷ったときは実際に手に取って、フィーリングが合うものを選ぼう
どちらが正解かは、あなたが卓球に何を求めるかによって変わります。「攻守バランスよく上達したい」ならシェーク、「前陣でテンポを奪う独自のスタイルを作りたい」ならペンが向いています。
まずはラケットを手に取ってみること。感触が合えば、それがあなたにとってのベストな選択です。
ラケット選びの次は、ラバー選びと具体的なフォームの習得が大切なステップになります。以下の関連記事もぜひ参考にしてみてください。

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T-times卓球教室の特徴は以下の通りです。
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