卓球ラバーは、なぜぜひ赤と黒の2色なのでしょうか。実は、この色のルールには相手の回転を見分けにくくする「だまし」を防ぐ、明確な競技上の理由があります。
さらに2026年からは新色が解禁される予定で、卓球界に大きな変化が起きようとしています。また「赤と黒で性能が違う」という話を聞いたことがある方も多いはず。この記事では、色のルールの背景・新色解禁の動向・赤黒の性能差の真相まで、まとめて解説します。

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卓球ラバーの色ルールまとめ:赤・黒だけでなくカラーも使える
卓球ラバーの色には、公式ルールで明確な規定があります。両面にラバーを貼る場合、片面はぜひ黒、もう片面は赤・緑・青・すみれ色・ピンク色(紫色)のいずれかにしなければなりません。2021年10月1日のルール改定により、「赤か黒の2択」から「黒+5色から1色を選ぶ」形に拡大されました。カラーラバーは条件付きで試合に使えます。
現行ルールの基本:使える色の一覧
日本卓球協会(JTTA)のルール改定により、両面ラバーを貼る場合に選べる色の組み合わせは以下のとおりです。
| 片面 | もう片面 |
|---|---|
| 黒(必須) | 赤 |
| 黒(必須) | 緑 |
| 黒(必須) | 青 |
| 黒(必須) | すみれ色(バイオレット) |
| 黒(必須) | ピンク色/紫色 |
片面はぜひ黒で固定されます。「赤と青の組み合わせ」や「両面カラー」はルール違反になるので注意してください。
2021年改定前後の変化
改定前は「赤か黒の2色のみ」というルールでした。2021年10月1日以降、カラーラバーが正式に解禁されています。
- 改定前:黒+赤の2択のみ
- 改定後:黒+赤・緑・青・すみれ色・ピンク色(紫色)の5色から選択可能
- 適用範囲:JTTAが管轄する国内公式試合にも適用
カラーラバーへの切り替えを検討している方は、購入前にJTTAまたはITTFの公認リストに掲載されているかを確認しましょう。
(出典: 日本卓球協会「ルールに関するFAQ(基本ルール1.4.6)」)
片面だけラバーを貼る場合(ペンホルダー等)の扱い
ペンホルダーなど、ラケットの片面だけにラバーを貼るスタイルでは、色の組み合わせ規定は適用されません。1枚だけ貼る場合は、黒・赤・緑・青・すみれ色・ピンク色のうちどれを選んでも問題ないとされています。
ただし、ラバーなしの面(木地面)は赤または黒以外の色にしてはならないという別途規定もあります。詳細はJTTAの公式通知を参照してください。
(出典: 日本卓球協会「ペンホルダーラケットの裏面の色について(通知)2021年10月18日」)
- 両面貼りは「片面=黒」が必須。もう片面は赤・緑・青・すみれ色・ピンク色から選ぶ
- 2021年10月1日改定でカラーラバーが解禁。赤と黒の2択から5色選択に拡大
- 使用できるのはITTF/JTTA公認ラバーのみ
- 片面だけ貼るペンホルダー等は色の組み合わせ規定が適用されない

卓球ラバーの色が赤と黒になった歴史的な経緯
「なぜ赤と黒なのか」には、不正防止のためのルール改定という明確な背景があります。ここではラバーの色に制限がなかった時代から、赤と黒が固定化されるまでの約35年間を3段階に分けて解説します。
1983年以前:ラバーの色に制限がなかった時代
卓球が誕生した当初、ラバーの色に制限はありませんでした。黄・緑・青など多彩な色のラバーが存在し、選手は自由に組み合わせて使用していました。
問題になったのは、両面に同色・異種ラバーを貼る戦術です。たとえば裏ソフトとアンチラバー(球の回転を殺す特殊なラバー)を同じ色で両面に貼り、ラリー中にラケットを回転させるだけで相手はどちらの面で打ったか判別できませんでした。
回転の読めない球が飛んでくるため、ラリーが続かなくなります。観客にとっては「何が起きているかわからない」競技になってしまい、卓球の競技価値を損なうという深刻な問題が生じていました。
1983年:両面異色ルール誕生の背景
1983年の世界選手権期間中に開かれたITTF(国際卓球連盟)総会で、ラケット両面を異なる色にする」提案が可決されました。翌1984年から施行され、「片面は黒、もう片面は異なる明るい色」とする規定が生まれました。
このルール改定の直接的なきっかけとなったのは、同じ黒色で性質の異なるラバーを両面に貼った選手が当時の世界選手権で優勝したことだとされています。
ルールの目的はシンプルです。
- 相手選手がどちらの面で打ったかを判別できるようにする
- 審判が試合の公正性を確認できるようにする
- 観客が何が起きているかを把握できるようにする
「赤と黒」が長年固定化された理由
1985年(一説では1986年)、ITTFはさらに色を絞り込み、「明るい赤と黒」の2色のみに限定しました。
赤と黒が選ばれた理由は実用性にあります。試合で使用する白やオレンジのボール、そして卓球台の色と最も見分けやすく、選手・観客の双方にとって判別しやすい組み合わせだったからです。
また、競技文化としての定着も見逃せません。当時のペンホルダー全盛期に日本の有力選手が赤ラバー、中国選手が黒ラバーを使用したことで、「赤=スピード、黒=回転」というイメージが広まりました。
こうして赤と黒の2色体制は、約35〜37年間にわたって「当たり前」の規格として維持され続けました。
- 〜1983年:ラバーの色に制限なし。同色・異種ラバーの「騙し合い戦術」が横行
- 1984年:ITTF総会の決議により両面異色ルールが施行
- 1985〜86年頃:「明るい赤と黒」の2色のみに限定。現在の原型が完成
- 〜2021年10月:約35年間、赤と黒の2色体制が維持された
2021年ルール改正でカラーラバーが解禁された内容
2021年10月1日、卓球のラバー色に関するルールが大きく変わりました。従来の赤・黒の2色に加え、新たに4色が公認色として追加されています。
ここでは「何が変わったのか」「国内での扱いはどうなるのか」「なぜ解禁されたのか」の3点を整理して解説します。
ITTFが追加した新色の内容
2019年のITTF(国際卓球連盟)年次総会で、ラバー色の自由化が賛成多数で可決されました。当初は2020年東京五輪後の施行予定でしたが、コロナ禍による五輪延期の影響で、2021年10月1日の施行となりました。
ITTFが追加を認めた新色は以下の4色です。
- グリーン(緑)
- ブルー(青)
- バイオレット(すみれ色)
- ピンク(パープル)
これにより、従来の赤・黒と合わせて計6色が公認色となっています。色の選定にあたっては、白いボールが見えにくくならないこと・黒いラバーとはっきり識別できることが条件とされました。
- 片面はぜひ黒ラバーを使用しなければならない
- 「赤+青」「青+緑」のような黒なしの組み合わせは引き続き不可
- カラーラバーのシートはラケット木目が透けないよう、つや消し(無光沢)加工が義務付けられている
JTTAでの適用状況と注意点
国内では、2021年10月1日付けで日本卓球ルール1.4.6も同時に改定・施行されました。ITTFルールの改定を受けた対応です。 (出典: 日本卓球協会「基本ルール1.4.6に関するFAQ」)
JTTAは同時にペンホルダー等の特殊ケースに関する指針も発表しています。
- カラーラバーを片面に貼り、裏面にラバーを貼らない場合(ペンホルダー等)→ 裏面を無光沢の黒にする
- 片面に黒ラバーを貼り、裏面にラバーなしの場合 → 裏面をITTF/JTTA公認色で着色し、特に赤色を推奨
また、国内大会で使用できるのはITTFまたはJTTA公認マーク(J.T.T.A.A.)付きのラバーに限られます。非公認ラバーは日本卓球ルール下の大会では使用できません。
カラーラバー解禁の背景にある狙い
ITTFがカラーラバーを解禁した主な目的は、卓球のエンターテインメント性を高め、新規ファンを獲得することにあります。選手の個性を表現できる手段として、用具委員会が主導して推進しました。
卓球界はこれまでも、台(ブルー)・マット(赤)・ボール(オレンジ)と色彩を活用して競技イメージを明るくしてきました。カラーラバーの解禁は、その流れの延長線上にあります。
- 2021年10月1日にグリーン・ブルー・バイオレット・ピンクの4色が追加され、計6色が公認色に
- 片面を黒にする義務は維持。黒なしの組み合わせは不可
- 国内大会ではITTF/JTTA公認マーク付きラバーのみ使用可能
- 地域大会は独自ルールがある場合があるため、大会要項の事前確認が必須

赤と黒のラバーで性能に違いはあるのか
「黒のほうが回転がかかる」という話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。結論から言うと、メーカーの公式見解は「色による性能差はない」です。ただしプレーヤーの体感差は多数報告されており、心理的・歴史的な背景が複雑に絡み合っています。3つの軸で整理して正直に答えます。
メーカー公式見解による性能差なし
ほとんどの卓球メーカーは「同じ製品であれば色による性能の違いはない」という公式見解を出しています。VICTASは研究開発部長が「数値テストやブラインドテストを行っても、色による性能の違いはないという結果がはっきりと出ています」と明言しています。
バタフライも「シートのゴムに入れる顔料はごく微量なので、赤でも黒でも機械テストでは同じ性能数値が出る」と説明しています。ラバーの性能を左右するのは、主成分である天然ゴム・合成ゴムの配合やスポンジの硬度・厚みです。顔料の量はごく微量であり、ラバー全体への影響は無視できるレベルとされています。
選手が違いを感じる理由
それでも多くの選手が「黒はやや柔らかく食い込みやすい」「赤はやや硬くよく弾む」と体感しています。なぜそう感じるのでしょうか。背景には歴史的なイメージの刷り込みがあります。
ペンホルダー全盛期に「日本チャンピオン=赤(スピード重視)」「中国選手=黒(回転重視)」という実績的なイメージが形成され、色と性能イメージが結びつきました。さらに「フォア面に黒・バック面に赤」という組み合わせが定番化した結果、「黒=フォア(主戦面)」という連想が「黒=高性能」という思い込みを強化した側面があります。
- 赤=スピード、黒=回転というイメージで心理が動いてしまう
- 中国製粘着ラバーでは黒のほうが粘着力が強いと感じる選手が多い
- ドライブ重視の選手がフォア面に黒を選ぶ傾向がある
- 一方、ワルドナーらヨーロッパ選手はこのイメージを持たずフォア赤を使用していたケースもある
染料・硬度の差異に関する説の実態
「顔料の混ざり方でゴムの感触がわずかに変わる」という主張も一部に存在します。理論上、顔料が物性に微細な影響を与える可能性は完全には否定されていません。しかし実際のラバー製造工程では、製造ロットやバッチによる個体差のほうが、色による差よりはるかに大きいとされています。
また、黒ラバーには一般的にカーボンブラックが使用されており光を透過しません。一方、カラーラバーは色素によっては光が透けてラケットの木目が見えてしまう問題がありましたが、現在はつや消しシートで対策されています。
- 科学的裏付けのある一次資料は現時点で確認されていない
- 「黒=高性能」は俗説に近く、現在の定説ではない
- カラーラバーも「色による性能差なし」がメーカーの公式見解
- メーカーの機械テストでは赤・黒に性能差はない
- 体感差は歴史的イメージや心理的要因によるものが大きい
- 製造ロット差のほうが色による差より影響が大きいとされている
- カラーラバーも製造技術の進歩で安定品質が保てるようになっている
カラーラバーの色別特徴
カラーラバーを選ぶとき、性能だけで比べると色ごとの違いはほぼありません。ここでは視認性・入手しやすさ・心理効果・プレースタイルとの相性という4つの軸で、各色の実用的な特徴を整理します。
各色の特徴と向いているプレースタイル
現在のルールでは黒・赤・青・緑・紫・ピンクの6色が公認されています。色によって入手しやすさや展開しているメーカーが異なるため、まず各色の特性を把握しておくと選びやすくなります。
黒(ブラック)の特徴と向いているプレースタイル
両面にラバーを貼る場合、片面はぜひ黒にしなければならないため、事実上の「選ぶ必要がない色」です。
全メーカー・全モデル・全厚みで安定して入手でき、中国製粘着ラバーのフォア面でも長年使われてきた定番色です。「回転・安定」のイメージが定着しており、どのプレースタイルにも対応できる汎用性が最大の強みといえます。
赤(レッド)の特徴と向いているプレースタイル
黒と並ぶ伝統色で、この2色の組み合わせが現在も最多数を占めます。ペンホルダー全盛期から「スピード・弾き」のイメージが定着しており、速攻型・スピード重視型の選手に根強い人気があります。
フォア面に赤・バック面に黒という組み合わせも依然として多く、カラーラバー解禁後も赤+黒が最もオーソドックスな選択肢です。入手しやすさは黒と同等で、あらゆるモデルでラインナップされています。
青(ブルー)の特徴と向いているプレースタイル
新色4色のなかで最も普及が進んでおり、各メーカーが積極的に展開しています。VICTASのV>15 Extraの青が解禁第一弾として話題を集め、以降の青色展開の基点になりました。
見た目が落ち着いていて受け入れやすく、はじめてカラーラバーを試す選手にも選ばれやすい色です。攻撃型・オールラウンダー向けの製品ラインナップが幅広く揃っており、選択の自由度が高いのも魅力です。
緑(グリーン)の特徴と向いているプレースタイル
人間の目が最も感知しやすい色のひとつとされており、相手が「何色か」を強く意識させる効果が期待できます。青い卓球台との補色に近い関係から、心理的プレッシャーや違和感を与える効果を狙う選手に選ばれることが多いです。
TIBHARのグラスD.TecS アシッドグリーン(粒高)が有名で、異質型・守備型プレーヤーにも選択肢があります。ANDROのラザンター・ヘキサーシリーズでも緑色展開があり、裏ソフト系ユーザーにも対応しています。
紫(パープル)・ピンクの特徴と向いているプレースタイル
ピンクは女性選手や若いジュニア選手を中心に人気が高く、SNS映えと個性表現の観点から注目度が上がっています。松平賢二選手が「まず相手をビビらせる」という心理的効果に言及したことでも話題になりました。
バイオレット・ピンク・紫はXIOM・TIBHARなど欧州系メーカーが中心的に展開しています。ただし、黒・赤・青と比べてモデルや厚みの選択肢がやや限られる場合があります。最新の展開状況はメーカー公式サイトで確認することをおすすめします。
| 色 | 入手しやすさ | 向いているタイプ | 主な展開メーカー |
|---|---|---|---|
| 黒 | ◎(最多) | 全スタイル | 全メーカー |
| 赤 | ◎(最多) | 速攻型・スピード重視 | 全メーカー |
| 青 | ○(多い) | 攻撃型・オールラウンド | VICTAS・バタフライ等 |
| 緑 | △(やや少ない) | 異質型・心理戦重視 | TIBHAR・ANDRO等 |
| 紫・ピンク | △(やや少ない) | 個性重視・ジュニア女子 | XIOM・TIBHAR等 |
カラーラバー選びの優先順位
色の好みより先に決めるべきことがあります。順番を間違えると、気に入った色のラバーが自分のスタイルに合わないという事態になりかねません。
- 性能が自分のプレースタイルに合っているか(タイプ・硬度・厚みが最優先)
- ITTF/JTTA公認マークがあるか・大会ルールで使用できるかを確認する(出典: 日本卓球協会「よくある質問(FAQ)」)
- 目当てのモデル・メーカーで希望の色が展開されているかを確認する(色によっては展開していない製品もある)
- モチベーションが上がる色かどうかを最後に加味する
入手しやすさでは黒・赤が最も安定しており、青がそれに続きます。緑・ピンク・紫は製品数が限られる傾向があるため、練習用と試合用で在庫を確保しておくと安心です。

試合で使えるカラーラバーのおすすめ製品一覧
「どの色のラバーを選べばいいかわかった、でも具体的にどれを買えばいい?」という疑問に答えるセクションです。メーカーを横断してカラーラバーの主要製品をまとめました。
青色ラバーのおすすめ製品
青色カラーラバーは、2021年10月のカラーラバー解禁と同時に最も注目を集めた色です。現在はVICTASが積極的に展開しており、性能面でも申し分ないモデルが揃っています。
VICTAS V>15 Extra(青)
VICTASのカラーラバー第一弾として解禁と同時に発売された、青色ラバーを代表する1枚です。テンション系裏ソフトで、強烈な回転とスピードを両立した威力重視の設計。フォアでもバックでも武器として使える性能を持っています。
VICTASの公式サイトでは「カラーラバーを使用する際は、もう片面には黒のラバーをご使用ください」と注記されています。
(出典: VICTAS公式「V>15 Extra」製品ページ)
- タイプ:テンション系裏ソフト
- 推奨レベル:中級〜上級者向け
- 公認:ITTF/JTTA公認(※最新の公認リストで確認推奨)
VICTAS V>22 ダブルエキストラ(青)
V>15シリーズのさらに上位に位置するハイエンドモデルの青色展開版です。スポンジ硬度が高く、スピードと回転の両立を高次元で狙った設計となっています。上級者がフォア面で使うことを前提に作られたモデルです。
- タイプ:テンション系裏ソフト(高硬度)
- 推奨レベル:上級者向け
- 備考:青色バリエーションの販売状況はVICTAS公式で要確認
緑色ラバーのおすすめ製品
緑色ラバーはANDROが複数シリーズで展開しており、裏ソフトから粒高まで戦型を問わず選びやすいのが魅力です。視覚的なインパクトも大きく、個性を出したいプレーヤーに人気があります。
ANDRO グラスD.TecS(アシッドグリーン)
粒高ラバーとしては初のカラーラバーとして登場した、アシッドグリーンカラーのモデルです。守備型・異質型プレーヤー向けで、緑色の粒高という希少な組み合わせが相手に強い視覚的プレッシャーを与えます。
- タイプ:粒高ラバー
- 推奨レベル:守備型・異質型プレーヤー全般
- 公認:ITTF公認(※最新の公認リストで確認推奨)
ANDRO ヘキサーグリップ(緑)
ANDROの裏ソフトテンション系ラバー「ヘキサーグリップ」のグリーンカラー版です。グリップ力の高さとコントロール性が特徴で、試合でも安定したラリーを展開したい中級者に向いています。
- タイプ:テンション系裏ソフト
- 推奨レベル:中級者向け
ANDRO ラザンターシリーズ(緑)
ANDROが独自開発した超弾性ミクロポーラースポーンジ(UMテクノロジー)を採用した裏ソフトラバーのグリーンカラー版です。ラザンターR48など複数の硬度展開があり、回転性能の高さで定評があります。
- タイプ:テンション系裏ソフト
- 推奨レベル:中〜上級者向け
- 公認:ITTF公認(例:ラザンターR48グリーン)(※全シリーズは要確認)
紫色ラバーのおすすめ製品
紫(バイオレット・パープル)カラーは、XIOMやTIBHARなどが展開しています。性能面では上位モデルが多く、見た目の個性だけでなくプレーの質も求める中〜上級者に向いています。
XIOM DYNARYZ AGR(バイオレット)
XIOMのハイエンドテンション系裏ソフトラバーのバイオレット(紫)カラー版です。スピンとスピードの高次元な両立を目指したトップモデルで、攻撃型の上級者が試合で使うことを想定した設計となっています。
- タイプ:テンション系裏ソフト
- 推奨レベル:上級者向け
- 備考:現行の色展開・販売状況はXIOM公式で要確認
TIBHAR QUANTUM X PRO(パープル)
TIBHARが展開するQUANTUM X PROのマルチカラー展開モデルのひとつです。ピンク・ブルー・パープル・グリーンなど複数色から選べる設計で、中〜上級者向けのテンション系裏ソフトとして実力も十分です。
- タイプ:テンション系裏ソフト
- 推奨レベル:中〜上級者向け
カラーラバー比較早見表
各色・製品の特徴をひと目で比べられるよう、代表製品を一覧にまとめました。購入前の最終確認としてご活用ください。
| 色 | 製品名 | メーカー | タイプ | 推奨レベル | ITTF公認 |
|---|---|---|---|---|---|
| 赤・黒(従来色) | 各種(従来品) | 各社 | 裏ソフト・表ソフト等 | 全レベル | 公認多数 |
| 青 | V>15 Extra | VICTAS | テンション系裏ソフト | 中〜上級 | 公認(要確認) |
| 青 | V>22 ダブルエキストラ | VICTAS | テンション系裏ソフト(高硬度) | 上級 | 公認(要確認) |
| 緑 | グラスD.TecS | ANDRO | 粒高 | 守備・異質型全般 | 公認(要確認) |
| 緑 | ヘキサーグリップ | ANDRO | テンション系裏ソフト | 中級 | 公認(要確認) |
| 緑 | ラザンターR48 | ANDRO | テンション系裏ソフト | 中〜上級 | 公認(要確認) |
| 紫 | DYNARYZ AGR | XIOM | テンション系裏ソフト | 上級 | 公認(要確認) |
| 紫 | QUANTUM X PRO | TIBHAR | テンション系裏ソフト | 中〜上級 | 公認(要確認) |
- カラーラバーで公式試合に出るには、使用製品がITTF公認(LARC掲載)である必要があります
- 公認リストは随時更新されるため、購入前にITTF公式のLARC(承認ラバーリスト)で最新状況を確認することを強く推奨します
- 上記の「公認(要確認)」表記は、記事執筆時点の情報をもとにしており、最新状況は変わる場合があります
ラバーの色に関するルール違反のケース
「知らなかった」では済まされないのが試合でのルール違反です。色の規定・用具の状態・検査の手順を事前に押さえておくことで、大会当日の失格リスクを大幅に減らせます。
失格・違反になる具体的なケース
初心者が見落としやすい違反パターンをまとめました。「色さえ合っていればOK」ではなく、ラバーの品質や用具管理も厳しくチェックされます。
- 赤+青、青+緑など黒以外の2色組み合わせ
- 両面同色(黒+黒、赤+赤)は禁止。異質ラバーを同色で組み合わせる行為は歴史的に最も問題視されてきた
- ITTF・JTTA非公認ラバーの国内公式大会での使用
- 公認マーク(ITTF・J.T.T.A.A.)が見えない・切り取られている状態での試合出場
- スポンジ込みで厚さ4.0mm超のラバー使用
- 補助剤(ブースター・スピードグルー等)の使用。2008年から全面禁止で、ラケット検査(Enezテスト)で検出されると失格処分になる
- 表面の光沢が基準値(24%以下)を超えている状態、または故意に傷をつけてボール変化を生み出す行為
(出典: 日本卓球協会「公式FAQ:ルール」)

試合での実務的な注意点
色の規定を満たしていても、用具管理や当日の手順を誤ると失格につながります。ここでは試合当日に必要な実務的な確認事項をまとめます。
練習用ラケットと試合用ラケットを使い分けるときの注意
練習と試合でラケットを使い分けている人ほど、うっかりミスが起きやすくなります。試合用ラケットはぜひ事前にラケット検査(ラケットコントロール)を通過させることが大前提です。
- 大会によっては予備ラケットも事前検査が必要なケースがある。ラケット破損時の交換はぜひ審判に申告・許可を得てから行う
- 試合中の無断ラケット交換はルール違反。戦術的な理由での交換は基本不可で、破損時のみ認められる
- 練習でカラーラバーをテスト使用中の場合、試合に持ち込む前にITTF/JTTA公認品であること・色の規定を満たしていることを再確認する
- 海外から個人輸入したラバーはJTTA公認マークがない場合がある。国内大会では審判の確認が必要になるケースがある
ラバーの色褪せ・劣化が審判に指摘される基準
使い込んだラバーは性能だけでなく、見た目の問題でも指摘を受けることがあります。劣化の許容範囲は審判長の判断に委ねられる部分があるため、不安な場合は試合前に審判や大会本部へ確認するのが最善です。
| 劣化・状態 | 判断の目安 |
|---|---|
| 赤がオレンジ色に変色、黒がグレーに変色 | 色の識別要件を満たさないとして指摘される場合あり |
| 打球面の損傷が10%以上 | 交換が必要とされる一般的な基準(審判裁量あり) |
| 端が5mm以上剥がれている | 修繕または交換が求められる(審判裁量あり) |
| シートが破れスポンジが露出 | 即使用不可 |
| 表ソフト・粒高のツブが1粒でも欠損 | 使用不可(公認審判員の見解) |
また、購入から時間が経ったラバーはITTF公認リストから削除されている可能性もあります。購入時期を把握し、定期的な交換を心がけましょう。
- 片面が赤、もう片面が黒になっているか
- ITTF・JTTAの公認マークがグリップ側に見えているか
- スポンジ込みの厚さが4.0mm以内か
- ラバー表面に変色・破れ・ツブ欠けがないか
- 補助剤を使用していないか
- 試合用ラケットのラケット検査を事前に受けたか
よくある質問
ラバーの色が相手の心理に与える影響はありますか?
性能差はないとされていますが、見慣れない色のラバーが相手に視覚的な違和感を与える効果は複数の関係者が証言しています。特に緑や鮮やかなピンクは、相手に心理的プレッシャーを与えることが期待できるとされています。
松平賢二選手のように「まず相手をビビらせる」という心理戦の道具として意図的に活用する選手もいます。ただし、回転・コース判断への影響について科学的に証明されたデータは現時点では確認されていません。
まとめ:卓球ラバーの色選びで押さえるべきポイント
ルール・性能差・色の選び方——この3つを整理すれば、ラバーの色で迷うことはなくなります。記事全体の要点を以下にまとめましたので、用具選びの最終確認に活用してください。
ルール面の要点
公式ルールは2021年10月1日に改定され、使える色の選択肢が大きく広がりました。改定前は赤・黒の2色のみでしたが、現在は6色から選択できます。
- 両面ラバーを貼る場合、片面はぜひ黒・もう片面は赤・緑・青・バイオレット・ピンクのいずれか
- 使用できるのはITTF/JTTA公認マーク付きのラバーのみ。大会ごとに要項を事前確認する
- 両面カラー(黒なし)・両面同色は禁止。公認マーク消去・補助剤使用も失格対象
性能差に関する要点
同一製品であれば、色による性能差はメーカー公式見解では「なし」です。機械テストでも有意な差は確認されていません。
- 「黒は回転・赤はスピード」という体感差は、歴史的・心理的背景から生まれた俗説に近い
- カラーラバーについても同様に「色による性能差なし」がメーカーの公式立場
- 製品ごとの性能差(タイプ・硬度・スポンジ厚)の方が、色の差より影響が大きい
色選びの要点
色を選ぶ前に、まず性能(タイプ・硬度・厚み)でラバーを絞り込むのが正しい順番です。性能が決まった後に、好みの色を選びましょう。
- 新色の中では青(ブルー)が最も製品ラインナップが豊富で選びやすい
- 心理的効果・モチベーション向上・相手への視覚的プレッシャーをカラー選択の付加価値として活用できる
- 表ソフト・粒高ラバーはカラー展開が限られる場合があるため、購入前にメーカー公式で在庫・展開色を確認する
- ルール:片面は黒が必須。もう片面は赤を含む6色から選択。公認マーク付きのみ使用可
- 性能差:同一製品なら色による差はなし。「黒=回転・赤=スピード」は俗説
- 選び方:性能で絞り込んでから色を選ぶ。新色を試すなら青が製品数が多くて選びやすい

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