卓球の団体戦のルール完全ガイド|形式・人数・オーダー提出まで解説

卓球の団体戦は、試合形式・オーダーの組み方・進行ルールを事前に把握しておくだけで、準備も観戦もぐっとスムーズになります。

この記事では、中学・高校・一般大会で広く採用されている団体戦の基本形式から、エントリー人数・オーダー提出のルール・シングルスとダブルスの組み合わせ方まで、実戦で役立つ情報をまとめて解説します。

「初めて団体戦に出る」「わが子の試合を観に行く」という方にも迷わず読めるよう、順を追って説明していきますので、ぜひ最後まで確認してみてください。

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団体戦のルールを理解しても、実際の試合で自分がどう動くべきか、どのショットを磨くべきかは独学では判断しにくいものです。T-timesのコーチがあなたの現在地を見極め、試合で通用する実践的な技術を指導します。

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目次

卓球団体戦の基本ルール

卓球の団体戦とは、複数の選手がチームを組み、シングルスとダブルスを組み合わせた複数の試合を通じてチームの合計勝利数で勝敗を決める形式です。1つの台に同時に複数人が立つわけではなく、1試合ずつ個人戦を積み重ねる方式です。

先に規定の勝利数(通常3勝)を獲得したチームが団体戦の勝者となります。たとえば「4シングルス1ダブルス」の形式では、最大5試合のうち先に3勝したチームが勝利です。全5試合を行わなくても、3勝が決まった時点で終了します。

試合構成は大会によって異なります。国内大会では4シングルス1ダブルスが最も多い形式ですが、世界選手権ではシングルスのみ4試合の構成が採用されています。参加する大会のルールを事前に確認しておくことが大切です。

個人戦との最大の違いは「チームとして勝つ」ことを目指す点。自分が負けても仲間がカバーできる、チームスポーツならではの面白さがあります。

国内で最もよく使われる形式は「4シングルス1ダブルス・3勝先取」です。大会によって試合の進行順や出場人数のルールは異なりますが、1セット11点先取・5セットマッチという各試合の中身は、大会規模に関わらず共通しています。まずは基本の仕組みを押さえましょう。

試合の構成:シングルスとダブルスの本数

国内の公式大会やオープン大会で最もよく見られるのは、シングルス4試合+ダブルス1試合の計5試合で競う形式です。

試合の進行順(番号の割り当て)は大会によって異なります。2021年9月1日施行の日本卓球ルール改定では、4シングルス1ダブルス方式について1番をダブルスとする順番が取り入れられました。参加する大会の要項でぜひ確認してください。
(出典: 卓球レポート「日本卓球ルール 令和3年9月1日改定・実施」)

なお、ITTFが公式に定める団体戦の形式は以下の4種類です。

  • 3名による5シングルス(世界選手権・全日本選手権が採用)
  • 2〜4名による4シングルス1ダブルス(国内一般大会で最多)
  • 3〜5名による6シングルス1ダブルス
  • 3名による9シングルス

1人の選手が同じ試合で複数回出場できる大会と、全員が1回ずつ出場する大会があります。参加する大会の要項で出場ルールを確認しておきましょう。

勝利条件:何本先取で団体戦勝ちになるか

5試合のうち先に3試合を制したチームが団体戦の勝者となります(3勝先取法)。3勝が決まった時点で残りの試合を行わない大会がほとんどです。たとえば3−0で決着した場合、4・5番試合は実施されません。

ただし、Tリーグは3−0の場合でも多くの場合第4マッチまで実施する独自ルールを設けています。
(出典: Tリーグ公式サイト)

世界選手権・全日本選手権では5シングルスの3勝先取法が採用されており、基本的な考え方は共通しています。

1セットは何点先取か・何セットマッチで行うか

団体戦で行われる各試合のルールは次のとおりです。
(出典: 公益財団法人 日本卓球協会「卓球の基本的なルール」)

  • 1セット11点先取(JTTA・ITTF共通)
  • 10−10のデュースは2点差がつくまで続行、サーブは1本交代
  • 団体戦の各試合は5セットマッチ(3セット先取)が基本
  • 最終セットはどちらかが5点に達した時点でチェンジエンド
  • セット間の休憩は最大1分、タイムアウトは1試合1回・1分以内

7セットマッチ(4セット先取)は全国大会・国際大会のシングルス個人戦のみに適用されます。ダブルスと団体戦では適用されないので注意しましょう。

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オーダー提出のタイミングと手順

オーダー提出は試合前の重要な手続きです。手順を事前に把握しておきましょう。

  • 試合開始前に、出場順を記載したオーダー表を両チームが同時に審判長または大会本部へ提出する
  • 相手のオーダーを見てから変更することはできない(相互同時提出のため)
  • 提出後の変更は原則認められない(ケガ・体調不良などの場合は大会本部に相談)
  • 両チームが台の前に一列に並び、審判が対戦順に名前を読み上げて確認する
よくあるミスと注意点
  • 提出締め切り時刻(例:試合予定時刻の30分前)を見落として失格になるケースがある
  • オーダー表の選手名や出場番号の記入ミスが失格・変更不可のトラブルにつながる
  • 提出後に「相手のオーダーを見て変更したい」は認められないため、チーム内で事前に決定しておくことが大切

試合開始から終了までの進行の流れ

オーダー提出後の試合進行は、以下のステップで行われます。事前に流れを把握しておくと、当日スムーズに動けます。

  • オーダー確認:両チームが台の前に一列に並び、審判が対戦順に選手名を読み上げて確認する
  • 1番試合開始:コールされた選手が入場し、審判の指示でウォームアップ・トスを行う
  • 各試合の実施:オーダーに従い1試合ずつ順番に進行する。3勝が確定した時点で残りの試合は行わない大会がほとんど
  • 試合中の対応:タイムアウトはラリーとラリーの間に要求する。セット間にはベンチコーチがアドバイスできる
  • 勝敗確定・終了:3勝に達したチームが勝者となり、握手・礼で試合終了。スコアシートに署名して審判長へ提出する

試合中の選手交代は原則できません。ケガや体調不良の場合は速やかに審判長へ申し出てください。また、ベンチからのアドバイスはラリー中には禁止されており、セット間とタイムアウト時のみ許可されています。

基本ルールのまとめ
  • 国内では4シングルス1ダブルス・3勝先取が最も一般的な形式
  • 各試合は1セット11点先取・5セットマッチ(3セット先取)で実施
  • 3勝した時点で決着となり、残りの試合は行わない大会が多い
  • オーダーは同時提出で、提出後の変更は原則不可
  • Tリーグなど独自ルールを持つ大会もあるため、要項の確認が必須

【大会別】卓球団体戦のルールと人数

団体戦のルールは大会によって大きく異なります。中学・高校・一般・世界選手権・オリンピック・Tリーグでは、出場人数・試合構成・オーダーの制約がそれぞれ異なるため、自分が参加する大会のルールを事前にしっかり確認することが大切です。

中学生の団体戦ルール(全中・学校総体)

全国中学校総合体育大会(全中)の団体戦は、4シングルス+1ダブルスの5試合構成・3勝先取で行われます。中学の団体戦には独自の出場規定があり、6人編成が基本です。

6人編成が必須な理由

中学の団体戦では、シングルスとダブルスに出場する選手がすべて異なる選手でなければなりません。4シングルス(4名)+1ダブルス(ペア2名)=最低6名が必要になります。

1人1回の出場が原則で、シングルスとダブルスへの重複出場は禁止です。6人に満たない場合は不足分が棄権扱いとなり、試合は続行されますが不戦敗が確定します。

「できるだけ多くの選手に出場機会を与える」という配慮がこのルールの背景にあります。ベンチ入り人数の上限は大会要項で確認してください。

試合の進行順(4シングルス1ダブルス)

試合の進行は①シングルス→②シングルス→③ダブルス→④シングルス→⑤シングルスの順が一般的です。

3勝が確定した時点で試合終了となります。ただし、3番ダブルスの試合中にスコアが確定した場合は、3番の試合を最後まで続行します。オーダーは試合前に同時提出し、提出後は変更できません。

高校生の団体戦ルール(インターハイ)

インターハイ(全国高等学校総合体育大会)の団体戦も、4シングルス+1ダブルスの5試合・3勝先取です。中学と最も大きく異なる点は、選手が2回出場できることです。出場人数は最低4人・最大6人です。

4〜6人編成の場合の対応

編成人数によって出場パターンが変わります。

編成出場ルール
4人上位2名がシングルス+ダブルスに重複出場。下位2名はシングルスのみ
6人全員1回ずつ出場(中学と同じ形式)

ダブルスはシングルスに出場した選手が重複出場できます。ただし、1番と2番のシングルス出場者同士でダブルスを組むことは禁止されています。

試合の進行順(4シングルス1ダブルス)

試合順は①S→②S→③D→④S→⑤Sで、中学・一般と同じ流れです。エースを2回出場させられるため、「1番シングルス+ダブルス」または「2本のシングルス」といった起用が可能になります。

3番ダブルスは戦況の分岐点で、2−2で迎える5番手は「大一番」になります。プレッシャーに強い選手をどこに配置するかが、オーダーの最重要ポイントです。

オープン大会・一般の団体戦ルール

一般のオープン大会でも、4シングルス+1ダブルスの5試合・3勝先取が多く採用されています。ただし、出場人数や試合順は大会ごとに異なるため、ぜひ大会要項を確認してください。

人数が少ない場合(3〜4人)の扱い

出場人数は大会ルールにより4・5・6人のいずれかが設定されます。3人のみで出場できる大会も存在しますが、その場合の試合形式は大会要項で別途規定されます。

1番と2番のシングルス出場者同士でダブルスを組むことは、一般ルールとして禁止されています。1番または2番のどちらか一人はダブルスに出場できます。

最近はダブルスを最初(1番)に行い、その後シングルス4試合という順番の大会も増えています。事前に確認しておきましょう。

欠員が出たときのオーダー処理

欠員が出ても試合自体は続行される場合があります。欠員は「1番手」に固定され、1番手は不戦敗(0−3)が確定する扱いになります。

欠員・失格になるNG例
  • 未登録の選手を出場させた場合(棄権扱い)
  • オーダー提出後にメンバーを変更した場合
  • 大会要項に定める最低出場人数を満たさない場合

欠員の取り扱いは大会ごとに審判長が判断するケースもあるため、大会本部への事前確認を強くおすすめします。

世界選手権の団体戦ルール

世界選手権の団体戦はシングルスのみ5試合・3勝先取で行われ、ダブルスは含まれません。1チームの登録は3名(A・B・C)で、「ABC対XYZ方式」と呼ばれる試合構成が採用されています。

3人編成と試合構成(5シングルス方式)

試合順はABC・XYZの順序があらかじめ決まっており変更できません。チームが決めるのは、誰をA・B・Cに割り当てるかだけです。

  • AとBは最大2試合出場(相手のX・Yとそれぞれ対戦)
  • Cは1試合のみ出場
  • 団体戦は2年に1度の開催(シングルス・ダブルスは毎年)

全日本選手権団体の部も同方式(5シングルス・3点先取法)を採用しています。

コーチングタイムなど国際ルール特有の規定

タイムアウトは1試合1回・1分以内がルールです(ITTF・JTTA共通)。セット間のアドバイスはベンチコーチが行えますが、ラリー中のアドバイスは禁止されています。

選手入場ルールや詳細な競技規定は 日本卓球協会(JTTA)公式サイト でご確認ください。

オリンピックの団体戦ルール

オリンピック団体戦は3人編成で、4シングルス+1ダブルスの5試合・3勝先取で行われます。世界選手権(5シングルス)と異なり、ダブルスが含まれるのが最大の特徴です。

3人編成・試合構成の詳細

試合順はITTF公式ルールに基づき、以下のように進みます。

  • ダブルス(BとC対YとZ)
  • A対X(シングルス)
  • C対Z(シングルス)
  • A対Y(シングルス)
  • B対X(シングルス)

Aはシングルス2回出場、BとCはシングルス1回+ダブルス1回の出場となります。各試合は5ゲームマッチ(3ゲーム先取)・1ゲーム11点先取です。開催ごとに試合順が変更される場合があるため、ぜひ公式要項を確認してください。

混合団体とのルール上の違い

オリンピックの男子・女子団体戦は同性のみの3名で編成されます。混合ダブルスは東京五輪2020から個人種目として正式種目化されていますが、混合団体戦は2025年7月時点でオリンピックの正式種目には含まれていません。

Tリーグや一部のオープン大会には混合団体の形式が存在することがありますが、オリンピックの団体戦ルールとは別の規定が適用されます。

Tリーグの団体戦ルール

Tリーグは2018年にスタートした日本のプロ卓球リーグです(出典: Tリーグ公式「Tリーグについて」)。他の大会にはないビクトリーマッチ制度など、独自のルールが多い点が特徴です。

基本の試合構成は3シングルス+1ダブルスの4マッチです。全マッチはぜひ実施され、3−0でも途中終了しません。4マッチ終了時に2−2の場合のみ、ビクトリーマッチが行われます。

項目内容
試合構成3シングルス+1ダブルス(計4マッチ)+ビクトリーマッチ
マッチ形式シングルス:5ゲームマッチ/ダブルス:3ゲームマッチ
最終ゲーム開始点6−6からスタート(デュースなし)
ビクトリーマッチ2−2の場合のみ実施。1ゲーム11点・デュースあり
勝ち点勝利:3点、4−0勝利:4点、延長負け:1点
登録選手数(2024-25)最大8名(前シーズンより変更)

ビクトリーマッチの出場選手は、確定後にベンチ入りメンバーの中から指名します。1選手が1チームマッチで出場できるのは最大2マッチですが、シングルスはビクトリーマッチを除いて1マッチのみです。

(出典: Tリーグ公式「Tリーグについて」「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン 主なルール変更について」

大会別ルールのまとめ
  • 中学(全中):4S+1D・5試合・3勝先取。6人編成必須・重複出場禁止
  • 高校(インターハイ):4S+1D・5試合・3勝先取。4〜6人編成・エース2回出場可
  • 一般・オープン:形式は大会により異なる。ぜひ大会要項を確認
  • 世界選手権:5S・3勝先取・ダブルスなし。3人編成(ABC方式)
  • オリンピック:4S+1D・5試合・3勝先取。3人編成(ABC方式)
  • Tリーグ:3S+1D+ビクトリーマッチ。全マッチぜひ実施
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卓球団体戦のオーダーの組み方

オーダーは、団体戦で最も重要な戦略要素のひとつです。誰をどの試合に出すかで、チームの勝敗が大きく変わります。ここでは、オーダー作成の基本的な考え方から、人数別の組み方まで実践的に解説します。

最初にダブルスの組み合わせを決める理由

オーダー作成の定石は、まずダブルスのペアを決めることです。ダブルスが決まると、前半シングルスに出られる選手と出られない選手の制約が自然に決まり、残りのシングルスが組みやすくなります。

ダブルスで最も重要なのは「相性・連携」です。実力が高い選手同士でも、組み合わせが悪ければ力を発揮できません。「余った選手でダブルスを組む」のではなく、ダブルスとして強いペアを先に確保するのがセオリーです。

中学の団体戦では「ダブルスのペアはシングルスに出場できない」ルールがあるため、ダブルスのペア選定がオーダー全体の骨格を決めます。相手チームに苦手な選手がいる場合は、そこを避けたペア構成にする選択肢もあります。

エースをどの試合に配置するか

エースの配置パターンは主に3つあります。チームの実力差や試合展開の予測に応じて選びましょう。

  • 第1試合(前半シングルス)に配置:初戦の勝利でチームの雰囲気を高め、相手の1番手を叩く狙い。相手が主力を前半に出してくる場合に有効
  • ダブルスに投入:ダブルスは1勝2敗か0勝3敗かの分岐点。ここを確実に取ることで、後半を有利な状況で進められる
  • 後半に温存:2−2の接戦になった時に確実に勝てる試合を作る。ただし前半が崩れるリスクもあるためハイリスクな選択

エースが2回出場できる大会(インターハイ等)では、「シングルス+ダブルス」か「シングルス2回」かを選択する場面があります。相手チームの実力が拮抗している場合は「全体勝負」、実力差がある場合は「前半勝負」が基本的な考え方です。

残りのシングルスの割り振り方

シングルスの配置は「確実に3試合取れる形を作ること」が基本です。全試合で勝とうとすると逆に崩れやすくなります。

  • 前半シングルス(1・2番):相手の主力と当たりやすいため、実力者か相性の良い選手を配置する
  • 後半シングルス(4・5番):相手の格下選手に確実に勝てる選手を当て、取りこぼしを防ぐ
  • 戦型の相性を考慮:カットマンや表ソフト使用者が苦手な選手を当てないよう配慮する
  • 前半の試合を観察する:後半の配置の参考にする(ただしオーダー提出後の変更は不可)

人数別(6人・5人・4人)の組み方の例

登録人数によって、オーダーの組み方と戦略が変わります。自チームの人数に合ったパターンを把握しておきましょう。

人数主な大会出場のポイントオーダーの考え方
6人中学全員1回ずつ出場実力序列より対戦相手との「戦型相性」で配置を決める
5人高校・一般1名が2回出場2回出場する選手にエースまたはダブルス力の高い選手を当てる
4人高校・一般上位2名が2回出場エース2名をシングルス+ダブルスでフル活用する形が基本

4人編成の場合の注意点

4人編成では、エース2名をシングルスとダブルスの両方で活用できる一方、制約もあります。

4人編成でのNG例
  • シングルス1番と2番に出場した選手の2人でダブルスを組む(ルール違反)
  • ダブルスに同じ選手を2度出場させる
  • 出場人数の制限を無視してオーダーを組む

4人編成の基本形は「1番・2番のシングルスを実力者が担い、ダブルスには3番・4番または1番と別の選手が出場する」パターンです。ルールの制約を把握した上で、最も勝てる組み合わせを選びましょう。

オーダーの組み方まとめ
  • ダブルスのペアを最初に決め、シングルスの制約を把握する
  • エースの配置は「前半」「ダブルス」「後半温存」の3パターンから選ぶ
  • 「確実に3試合取れる形」を作ることが基本戦略
  • 戦型相性を考慮し、苦手なマッチアップを避ける
  • 人数別の制約(特に4人編成のシングルス出場制限)をぜひ確認する
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初心者が本番前に確認すべき団体戦のルール

「なんとなくわかっているつもり」で本番に臨むと、思わぬペナルティや不戦敗につながるのが団体戦のルールです。ここでは、知らずに犯しやすいミスを中心に、試合前にぜひ把握しておきたい注意点をまとめます。

オーダーミスが発生したときのペナルティ

高校の団体戦で最も起きやすいのが、「1番・2番のシングルスに出場した選手同士でダブルスを組む」というミスです。このオーダーは違反となり、ダブルスが0−3の不戦敗になる場合があります。団体戦を0−1でスタートする羽目になるため、きっと避けなければなりません。

オーダーミスが発覚した場合は、日本卓球ルールブック付録3「オーダーミスの取り扱いについて」に基づき審判長が判断します。

審判長の基本方針(オーダーミス発覚時)
  • 提出されたオーダーを最大限有効として試合を成立させる
  • 相手チームの不利益にならないようにする
  • オーダーミスをしたチームへの棄権試合を最小限にする

オーダーは提出後に変更できません。試合前に「誰が何番に出るか」「ダブルスのペアは誰か」を全員で声に出して確認する習慣をつけましょう。試合開始時にコールを聞き返し、正しい相手と対戦しているかを確認することも大切です。

ダブルスのペアに関するルール上の制約

ダブルスの組み合わせには、大会種別によって異なる制約があります。事前に自分の大会のルールを確認しておきましょう。

大会種別ダブルスの制約
インターハイ・一般1番・2番のシングルス出場選手同士での組み合わせは禁止
中学校の大会ダブルスのペアはシングルスに出場できない(重複出場禁止)

また、ダブルス特有のルールも団体戦内でそのまま適用されます。

  • 交互打球:ペアが1球ずつぜひ交互に打つ
  • 対角線へのサービス:センターラインの右半面から相手の右半面へ出す義務がある
  • ペアの確定:オーダー提出時に確定し、提出後の変更は原則不可

ダブルスのルールはシングルスと異なる部分が多いため、初めて組むペアとは事前に確認し合っておきましょう。

試合中の選手交代・補欠に関するルール

団体戦では、試合開始後の選手交代は基本的にできません。オーダーに記載された選手がそのまま出場します。

ケガや体調不良でやむを得ない場合は大会本部に相談することになりますが、認められるかどうかは大会規定・審判長の判断に委ねられます。

欠員・出場資格に関するNG例
  • 欠員が出た選手は1番手に固定されて不戦敗が確定する(チーム全体の棄権にはならない)
  • 未登録の選手が出場すると棄権扱いになる可能性がある

事前の競技者登録はチームとしてぜひ行っておきましょう。なお、Tリーグでは「ビクトリーマッチの出場選手はその場で指名可能」という特例ルールがありますが、一般・学生大会には適用されません。

フェアプレー・禁止事項の注意点

ルール違反にならないよう、試合中の行動にも気を配る必要があります。知らずにやってしまいがちな禁止事項を確認しておきましょう。

  • ベンチからのアドバイス:ラリー中は禁止。セット間休憩とタイムアウト時のみ許可される(JTTA公式)
  • 相手ミスへの歓声:バッドマナーにあたるため厳禁。味方のナイスプレーへの声援にとどめる
  • タイムアウトの要求:両手で「T」の字を示し、ラリーとラリーの間にのみ要求できる(JTTA公式)
  • ユニフォーム:登録メンバー全員が揃いのシャツを着用し、対戦相手と区別できる色・デザインであることが必要(靴・靴下を除く)
  • ラケット・ラバー:JTTA・ITTFが公認したものを使用すること。試合前にぜひ確認する
  • タオル使用のタイミング:得点の合計が6の倍数になったときのみ使用可能

フェアプレーの意識は技術と同じくらい重要です。ルールを守ることが、チーム全体の信頼につながります。

このセクションのまとめ
  • オーダーは提出前に全員で声に出して確認する
  • ダブルスのペアは大会種別ごとの制約を事前に把握する
  • 試合開始後の選手交代は原則できない。未登録出場は棄権扱いになる
  • アドバイスはセット間とタイムアウト時のみ。相手ミスへの歓声は禁止
  • ユニフォーム・ラケット・タオルのルールも事前に確認しておく
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よくある質問

団体戦は何人いれば出場できますか?

大会によって異なります。中学生の公式大会(全中など)では6人が必須です。高校生(インターハイなど)や一般・オープン大会では4〜6人で出場できる大会が多いです。

世界選手権・オリンピックは3人編成で行われます。Tリーグはベンチ入り最大8名(選手4〜6名+監督・コーチ等)の規定があります。(出典: 卓球Tリーグ公式「Tリーグについて」

出場人数のルールは大会ごとに細かく異なるため、ぜひ事前に大会要項を確認してください。

ダブルスのペアは誰でも組めますか?

一定の制約があります。国内公式大会・一般大会では、1番と2番のシングルスに出場した選手同士がダブルスを組むことは禁止されています。

中学の大会ではさらに厳しく、ダブルスに出場した選手はシングルスに出場できません(1人1試合限定)。高校・一般では、1番か2番のシングルスに出場した選手のどちらか一方はダブルスへの出場が認められています。

このルールに違反した場合、ダブルスが0−3の不戦敗になるペナルティが課されます。オーダー作成前にしっかり確認しておきましょう。

オーダーはいつ・どうやって提出するのですか?

試合開始前に、両チームが同時にオーダー表を審判長または大会本部へ提出します。相手のオーダーを見てからの変更は一切できません。提出後の変更も原則不可です。

提出締め切り時刻は大会要項で指定されているため(例: 試合予定時刻の30分前など)、事前に確認が必要です。

オーダー表には選手名・出場順(1番〜5番)・ダブルスのペア名を記載します。記入漏れがないよう、チームで事前にテンプレートを用意しておくと安心です。

団体戦の1セットは何点先取・何セットマッチですか?

1セット(1ゲーム)は11点先取です。10−10になった場合はデュースとなり、2点差がつくまで続行します。デュース中はサーブが1本交代になります(通常は2本交代)。

団体戦内の各試合は、大会規模に関わらず5セットマッチ(3セット先取)が基本です。7セットマッチは全国大会・国際大会のシングルス個人戦のみです。

(出典: 公益財団法人 日本卓球協会「卓球の基本的なルール」

中学と高校で団体戦のルールはどう違いますか?

大きく2点が異なります。①出場人数(中学: 6人固定/高校: 4〜6人)と、②ダブルスへの重複出場可否(中学: シングルスとの重複不可/高校: 条件付きで重複可)です。

一方、試合構成(4シングルス1ダブルス・全5試合・3勝先取)と進行順(①S→②S→③D→④S→⑤S)は中学・高校ともに同じです。

高校ではエースを2試合出場させる戦略が取れるため、少ない人数でも強豪と戦えるメリットがあります。中学では全員出場が実質的に義務となるため、チームの総合力が勝敗を左右します。

まとめ:卓球団体戦のルールを理解して試合に臨もう

ここまで解説してきた内容を振り返りましょう。団体戦は「個人戦の積み重ね」であると同時に、オーダーの駆け引きと戦略がチームの勝敗を左右する奥深い形式です。基本ルールをしっかり押さえて、自信を持って試合に臨んでください。

卓球団体戦ルール|おさえておくべきポイント
  • 基本形式は4シングルス+1ダブルスの5試合・3勝先取が最多。各試合は5セットマッチ(3セット先取)、1セットは11点先取
  • 大会ごとにルールが異なる:中学は6人固定・全員1回出場、高校は4〜6人で重複出場可、世界選手権は3人・5シングルス、オリンピックは3人・4S1D、Tリーグは3S1D+ビクトリーマッチ
  • オーダーは同時提出・提出後変更不可。相手のオーダーを読む駆け引きが団体戦の醍醐味
  • オーダー組みのセオリー:①ダブルスのペアを先に決める → ②エースの配置を考える → ③残りのシングルスを割り振る
  • 1番・2番シングルスに出た選手同士のダブルスは違反。違反した場合は0−3の不戦敗になる
  • オーダーミスのペナルティは重大。大会規定を事前に全員で確認することが必須

大会によってルールの細部は異なります。初めて出場する大会では、主催者の大会要項をぜひ確認し、指導者・チームメンバーと共有しておきましょう。

公式ルールの詳細は、公益財団法人 日本卓球協会(JTTA)公式サイトおよび卓球Tリーグ公式サイトでも確認できます。

団体戦のルールと合わせて、シングルスやダブルス単体のルールも復習しておくと、試合中の判断がさらにスムーズになります。以下の関連記事もぜひ参考にしてください。

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