卓球のルールを初心者向けに解説|得点・サーブ・反則まで一通りわかる

卓球のルールは、得点の数え方からサーブの決まり、反則になる行為まで、意外と細かく定められています。「なんとなく知っている」だけでは、試合中に迷ったり損をしたりすることも。

この記事では、初心者が試合前に知っておくべきルールを一通り網羅しています。得点・セット・サーブの順番・ダブルスの動き方・反則・マナーまで、順を追ってわかりやすく解説します。読み終えれば、初めての試合でもルールで迷わず、安心してプレーに集中できるはずです。

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目次

卓球の基本ルール:点数・ゲーム数・勝敗の決め方

「何点取れば1ゲーム勝ち?試合は何セットやるの?」という疑問にまとめて答えます。卓球の得点・ゲーム数・コート交代のルールは、以下の3点が基本です。

  • 1ゲームは11点先取(10-10からはデュース)
  • サーブは2本交代(デュース中は1本交代)
  • 3または4ゲーム先取で試合勝利

以下の内容は、公益財団法人日本卓球協会の競技規則に基づいています。
(出典: 日本卓球協会「日本卓球ルール 2025年6月1日改定」

1ゲームは11点先取(デュースあり)

先に11点を取った選手(またはペア)が1ゲームを獲得します。ただし10-10になった場合はデュースに突入し、2点差がつくまでラリーが続きます。

デュースの例を挙げると、12-10・13-11・15-13などが典型的なスコアです。点差さえつけば上限はないため、長いデュースになることもあります。

なお、かつては21点先取制が採用されていました。11点制への変更の経緯は、後の「歴史」セクションで詳しく触れています。

デュースのスコア例
  • 10-10 → どちらかが2点リードするまで継続
  • 12-10 で決着(2点差ついたため終了)
  • 14-14 → さらに続き、16-14 で決着、など

サーブは2本交代、デュース時は1本交代

通常のラリー中は、2本ごとにサーブ権が相手へ移ります。自分が2本サーブしたら次は相手の番、という流れを繰り返します。

10-10のデュースになった瞬間から、サーブは自動的に1本交代に切り替わります。どちらが得点しても次は相手のサーブになるため、緊張感が続くのが特徴です。

21点制時代はサーブが5本交代でした。現在の2本交代は11点制への移行にともなう変更です。

3ゲームまたは4ゲーム先取で勝利

試合形式は大会によって2種類あります。先に規定のゲーム数を取った選手が試合の勝者となります。

形式先取ゲーム数最大ゲーム数主な使用場面
5ゲームズマッチ3ゲーム先取5ゲーム地域大会・全日本など
7ゲームズマッチ4ゲーム先取7ゲーム世界選手権・オリンピックなど

国際大会(世界選手権・オリンピック等)では7ゲームズマッチが多く採用されています。地域の大会や練習試合では、時間短縮のために3ゲームズマッチ(2ゲーム先取)が使われることもあります。

ゲームごとにチェンジエンド(コート交代)

チェンジエンドとは、コート(エンド)を左右入れ替えること。1ゲームが終わるたびに両選手が場所を交代します。

照明の明るさや空調の向きなど、コートによって微妙な有利・不利が生じることがあります。チェンジエンドはその差を公平にするためのルールです。

最終ゲームではいずれかの選手が5点に達した時点で、ゲーム終了を待たずにチェンジエンドを行います。試合の折り返しで環境差をリセットする仕組みです。

ダブルスの最終ゲームでは、チェンジエンド時にレシーバーの組み合わせも変更されます。詳しくはダブルスのルールセクションで解説します。

基本ルールのまとめ
  • 1ゲームは11点先取。10-10はデュースで2点差がつくまで続く
  • サーブは2本交代。デュース中は1本交代に切り替わる
  • 試合は5ゲームズ(3先取)または7ゲームズ(4先取)マッチ
  • 1ゲームごとにチェンジエンド。最終ゲームは5点時点で交代

試合の流れ:開始から終了までの手順

「試合が始まったら何をするの?」という疑問を、試合前・中・後の流れに沿って整理します。ルールを頭に入れておくだけで、実際の試合でも落ち着いて動けるようになりますよ。

ジャンケン(コイントス)でサーブ権とエンドを決める

試合開始前に、ジャンケン(またはコイントス)で最初のサーブ権・エンドを決めます。ジャンケンで勝った側が「サーブ」「レシーブ」「エンド」のいずれかひとつを選び、負けた側が残りを選ぶという流れです。

たとえば「サーブを選びたい」と思えば相手にエンド(コート側)を選んでもらい、「コート側を選びたい」と思えば相手にサーブかレシーブを選んでもらいます。

ダブルスの場合はさらに「どちらの選手がサーブ・レシーブを担当するか」も決める必要があります。詳しくはダブルスのセクションをご確認ください。

ラケット交換と試合前練習

試合が始まる前に、両選手はお互いのラケットを見せ合い、ラバーの色や公認マークを確認し合うのが一般的な慣習です。

大会によっては、コートに入る前に用具検査が行われます。その場合はラケット・ラバーの検査を済ませてからコートへ向かいましょう。

試合前のウォームアップ(練習打ち)時間は大会規定によって異なります。事前に確認しておくと安心です。

試合開始からゲーム間の休憩の流れ

ゲームが終わるたびに最大1分間の休憩があります。この間はベンチでコーチのアドバイスを聞いたり、水分補給をしたりできます。

休憩後はチェンジエンド(コートを入れ替える)を行ってから次のゲームへ。次のゲームのサーブ権は、前のゲームでレシーブ側だった選手に移ります。

ゲーム間の流れまとめ
  • ゲーム終了
  • 最大1分間の休憩(アドバイス・水分補給)
  • チェンジエンド(コートを交代)
  • サーブ権が交代して次のゲーム開始

タイムアウトのルール

各選手(ペア)は1試合を通じて1回だけ、1分間のタイムアウトを申請できます。ゲームの途中で審判に申請すれば取得でき、その間はコーチからのアドバイスも受けられます。

なお、タイムアウト中の時間は促進ルール(試合が10分を超えると発動する特別ルール)のカウントには含まれません。

タイムアウトのNG例
  • 1試合で2回以上タイムアウトを申請する
  • 審判に申請せず勝手にプレーを止める
  • タイムアウト中に1分を超えてコートに戻らない

(出典: 日本卓球協会「日本卓球ルール 2025年6月1日改定」)

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タオル使用のルール

汗をタオルで拭けるのは、両選手の合計得点が6の倍数になったとき(6点目・12点目・18点目…)と、最終ゲームのチェンジエンド時に限られます。

ラリーの途中でタオルを使うことはできません。また、6の倍数以外のタイミングでタオルを使うと、マナー違反と見なされる場合があります。

タオルを使える時間は短時間のみです。長時間の使用は遅延行為と判断されることがあるため注意しましょう。(出典: 日本卓球協会「卓球の基本的なルール」)

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サーブのルール:正しい打ち方と注意点

サーブの反則は、卓球を始めたばかりの人が最も陥りやすいミスです。「普段の練習では問題なかったのに、公認審判員が入った試合でいきなりフォルトを取られた」という経験をする人は少なくありません。

サーブには細かいルールが複数あり、どれか一つでも守れていないと反則になります。ここでは基本6項目と見落としやすい注意点を整理します。

サーブの基本6つのルール(オープンハンド・トスの高さなど)

JTTAの競技規則に基づき、サーブで守るべき基本ルールを6つにまとめます。どれも「知らなかった」では済まされないので、しっかり確認してください。 (出典: 日本卓球協会「日本卓球ルール」)

  • オープンハンド:手のひらを開き、指を伸ばした状態でボールを静止させてからトスを上げる
  • トスの高さ16cm以上:ボールをほぼ垂直に16cm以上投げ上げる。ネットの高さ(15.25cm)を目安にすると感覚をつかみやすい
  • 落下中に打球する:トスの頂点を過ぎて落ちてくる途中で打つ。上がりざまを打つ「ぶっつけサーブ」は反則
  • エンドライン後方・台面より上で打つ:打球位置はエンドラインより後方かつプレーイングサーフェス(台面)より上でなければならない
  • ボールを隠さない:サービス開始からインパクトまで、体や衣服でボールを相手に見えなくしてはならない
  • 自コートでワンバウンドさせる:ボールは自分のコートで1バウンドし、ネットを越えて相手コートで1バウンドする軌道が正しい

ネットインサーブはレット(やり直し)

サーブがネットまたは支柱に触れてから相手コートに入った場合は「レット」となり、ノーカウントでやり直しになります。失点にはなりません。 (出典: 日本卓球協会「日本卓球ルール」)

ダブルスの場合は少し注意が必要です。ネットインして対角線上の正しいコートに入ればレット、入らなければ失点になります。

ラリー中のネットインは有効なリターンです。サーブ時のみレットが適用されるルールなので混同しないようにしましょう。

サーブが相手コートの外に出たら失点

以下のケースは、いずれも相手の得点になります。

  • サーブが相手コートに入らなかった
  • 自分のコートでバウンドせずに相手コートへ入った
  • ボールが天井に当たった
  • 一度トスを上げたボールを打たずにキャッチした

「トスを上げたらぜひ打つ」が鉄則です。体勢を崩してもキャッチは許されません。

初心者が見落としやすいサーブの反則

ルールを読んでいても、実際のプレーでついやってしまいがちな反則があります。試合前にチェックリストとして確認してください。

やりがちなNG例
  • トス高さ不足:緊張すると16cmに届かないトスになりがち。初回は警告(イエローカード)が出る場合もある
  • 手が一緒に上がる:トスと同時に手も上がり、実質的な高さが足りないと判断されてフォルトになるケースがある
  • 斜めトス:ほぼ垂直に上げるのがルール。大きく斜めになると反則になる
  • フリーハンドで隠す(ハイドサービス):ラケットを持っていない腕や体でインパクトの瞬間を隠すと反則
  • 相手の準備前にサーブ:相手が明らかに構えていない状態で打つのは反則
  • 空振り・キャッチ:トスして空振りした場合、またはキャッチした場合はいずれも失点
  • 2度打ち:ボールがラケットに2回連続で当たると失点
サーブのルール まとめ
  • オープンハンドでボールを静止させ、16cm以上トスを上げてから打つ
  • 打球位置はエンドライン後方・台面より上
  • 体や衣服でボールを隠してはいけない(ハイドサービス)
  • ネットインサーブはレット(やり直し)、アウトは失点
  • トスを上げたらぜひ打つ。キャッチは失点

得点が入る場面

得点が入るのは「相手がミスをしたとき」です。ラリー中のルールは意外と細かく、知らないと損する場面も多くあります。

得点が入るケース一覧

以下のいずれかに当てはまると、相手の失点(=自分の得点)になります。

  • 相手がボールを返せなかった(ミスショット)
  • 相手の返球が自分のコートに入らなかった(ネット・オーバーミス)
  • 相手がサーブのルールに違反した(フォルト)
  • 相手がラリー中に反則を行った(台への接触・身体でのブロック等)
  • 促進ルール下でレシーバーが13回の返球に成功した

促進ルールの詳細は、記事内の「促進ルール」セクションで解説しています。

エッジボールは有効、サイドは失点

ボールが台の角・ふち(エッジ)に当たった場合は「エッジボール」として有効なリターンです。一方、台の側面(サイド)に当たった場合はミスとなり、失点になります。

エッジかサイドかは審判が肉眼で判定します。微妙なケースでは審判の判断に従うのがルールです。

エッジ vs サイドの違い
  • エッジボール:台の上面のふち(角)に当たる → 有効
  • サイドボール:台の側面(垂直面)に当たる → 失点

なお、エッジボールになったときに相手へ軽く謝意を示すのがマナーとされています。

ラリー中の反則

失点になるのは「自分が反則をしたとき」です。フリーハンドの反則など、よく起きるシーンをまとめました。

フリーハンドで台に触れると失点

ラリー中にラケットを持っていない手(フリーハンド)が台面に触れると、即失点になります。バランスを崩した際に思わず台に手をついてしまうケースが多いため注意が必要です。

ただし、台のサイド(側面)に触れた場合は失点にならないとされています。台面(プレーイングサーフェス)への接触のみが反則対象です。

また、ラリー中にネットや支柱を動かした場合も失点になります。ラリー中は台・ネット周辺に不用意に触れないようにしましょう。

(出典: 日本卓球協会「日本卓球ルール」競技規則

意外と知らない細かい反則ルール

以下は「知らなかった」では済まされない反則です。初心者のうちに覚えておきましょう。

やってしまいがちなNG反則
  • ダブルヒット(2度打ち):ボールがラケットに2回連続で当たると失点
  • 身体・衣服への接触:ボールがラケット以外(腕・服など)に当たると失点
  • フリーハンドでの返球:ラケットを持っていない手でボールに触れると反則
  • 身体でのブロック:体や衣服を使ってボールをコートに返すのも失点

一方、ラリー中のネットイン(返球がネットに触れてコートに入る)は有効です。サーブ時のネットインはレット(やり直し)になりますが、ラリー中は続行となります。

また、ラリー中にボールが割れたり変形したりした場合はレット(やり直し)となります。

このセクションのポイントまとめ
  • エッジボールは有効、サイドボールは失点
  • フリーハンドが台面に触れると即失点(側面はセーフ)
  • ネットや支柱を動かしても失点になる
  • ラリー中のネットインは有効(サーブ時と異なる)
  • 2度打ち・身体への接触・フリーハンドでの返球はすべて反則
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ダブルスのルール:シングルスとの違いを解説

ダブルスはシングルスとルールが大きく異なります。初心者が特に混乱しやすいのが、以下の3点です。

  • 対角サーブ:サーブは決まったコースにしか打てない
  • 交互打ち:ペアの2人がぜひ1球ずつ交互に打つ
  • ローテーション:ゲームごとにサーブ順・レシーブ順が変わる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

シングルスとダブルスの主な違い
ルール項目シングルスダブルス
サーブコース制限なし右半面→対角の右半面のみ
打球順自由ペアで1球ずつ交互
ゲーム間のサーブ権前ゲームのレシーバーが次ゲームのサーバー同じく変わるが選手指定が必要

サーブは右半面から対角線(クロス)に打つ

ダブルスのサーブには、コースの制限があります。サーバー側コートの右半面(ライトハーフコート)でバウンドさせ、対角線上の相手コート右半面に入れなければなりません。

シングルスはサーブコースが自由なので、ダブルスとは大きく異なります。なお、台の中央にあるセンターライン(幅3mm)は、ルール上で両方の右半面の一部とみなされます。そのため、センターラインに触れたサーブは有効です。

サーブのNG例
  • 自分側コートの左半面でバウンドさせる
  • 相手の左半面(バックサイド)に入れる
  • ネットインしても正しいコース外に入った場合(レットにならず失点)

ペアが交互に打つ

ラリー中は、ペアの2人がぜひ1球ずつ交互に打球しなければなりません。同じ選手が連続して2打すると、相手の得点になります。

打球順の例:A(サーブ)→X(レシーブ)→B(Aのパートナー)→Y(Xのパートナー)→A→…という順番で進みます。

「取りやすい方が打てばいい」はルール違反です。ボールがどこに来ても、順番を守って打球する必要があります。

出典: 日本卓球協会「卓球の基本的なルール」

ゲームごとにサーブ順とレシーブ順が変わる

新しいゲームが始まるとき、まずサーブ側がどちらの選手がサーブするかを決め、その後レシーブ側がどちらがレシーブするかを決めます。

「前ゲームでレシーブした選手が、次のゲームでサーバーになる」と覚えると整理しやすいでしょう。また、次ゲームのレシーバーは、前ゲームで同じサーバーのサーブを受けた選手ではなく、もう一方の選手になります。

順番を間違えた場合の対処は以下の通りです。

  • ラリー中に気づいた場合 → レットでやり直し
  • ラリー終了後に気づいた場合 → 得点はそのまま有効にし、正しい順番に戻して再開
  • デュース時 → ダブルスでも1本交代になり、それに合わせてローテーション

ミックスダブルス特有のルール

混合ダブルス(ミックスダブルス)は、男女1人ずつでペアを組むことが必須です。基本的なルールは通常のダブルスと同じです。

戦略上の特徴として、前陣の女性選手と後陣の男性選手の連携が重要になりやすい点が挙げられます。体格やプレースタイルの違いを活かした役割分担がポイントです。

ミックスダブルスは1946年から全日本選手権の正式種目となっており、長い歴史を持つ競技です。

ダブルスのルール まとめ
  • サーブは右半面→対角の右半面のみ。センターラインに触れれば有効
  • ラリー中はペア2人がぜひ交互に1球ずつ打つ。連続打は失点
  • ゲームごとにサーブ順・レシーブ順が切り替わる
  • ミックスダブルスは男女1人ずつ必須。基本ルールはダブルスと同じ

出典: 日本卓球協会「日本卓球ルール 2025年6月1日改定」

用具のルール:ラケット・ボール・ユニフォームの規定

用具のルールは、試合前の用具検査で失格になる可能性もある、実害に直結する重要な知識です。特にラバーの認定マークや色の規定は見落としがちなので、しっかり確認しておきましょう。

なお、日本国内の公式大会ではJTTA(日本卓球協会)公認マークが必要な場合があります。国際大会や国内大会でそれぞれ必要な認定が異なるため、出場する大会に合わせて確認してください。

ラケットのルール(素材・ラバーの色・認定マーク)

ラケットのルールは「ブレード(板の部分)」と「ラバー」に分かれます。それぞれ細かい規定があるので、順に見ていきましょう。

ブレード(木の部分)の規定

ブレードは天然木材が85%以上である必要があります。カーボンやグラスファイバーなどの特殊素材を使用できますが、全体の15%以内に制限されています。

ラケットの大きさ・形状・重さに公式な制限はありません。ただし、グリップを含むブレード全体が均一な硬さの素材でなければならないというルールがあります。

ラバーの規定

ラバーには以下のルールがあります。

  • 色:片面は黒、もう片面は赤またはITTFが認めるカラー(ピンク・バイオレット・グリーン・ブルー等)。両面同色は不可
  • 認定マーク:ITTF公認品であること。国内公式大会ではJTTA公認マーク(J.T.T.A.A.の刻印)が必要な場合もある
  • 厚さ:スポンジを含めて4.0mm以内
  • 貼り方:ブレードの端からのはみ出しは最大2mm以内
  • 状態:表面に著しい損傷がないこと
注意:これをやると失格になるNG例
  • 補助剤(ブースター)をラバーに塗って使用する(使用禁止)
  • 片面が黒、もう片面も黒など両面同色のラバーを使う
  • ITTF・JTTA非公認のラバーを公式大会で使用する

ラバーの色に関する規定は2021年10月のITTFルール改定で変更されています。最新ルールはJTTA競技規則(日本卓球ルール 2025年6月1日改定)でご確認ください。(出典: 日本卓球協会「競技規則」)

ボールのルール(サイズ・素材・色)

公式大会で使用するボールには、サイズや素材に細かい規定があります。現在の主流は2014年に国際大会へ導入されたプラスチック(ポリ)製ボールです。

項目規定内容
直径40mm
重量2.7g
素材プラスチック(ポリ)製/「40+」と表記
白またはオレンジ(国際公式大会は白が主流)
認定ITTF公認の3スターボール

「40+」という表記は、プラスチック製移行後のボール規格を指しています。以前のセルロイド製ボールと見た目はほぼ同じですが、素材が異なるため弾み方や音に違いがあります。

プラスチックボールへの移行は国際大会で2014年7月から始まりました。国内大会でも現在はプラスチック製が標準です。(出典: 日本卓球協会「競技規則」)

ユニフォームと服装のルール

ユニフォームのルールは、レクリエーション大会では緩やかな場合もありますが、公式大会では厳格に適用されます。

  • 国内公式大会ではJTTA公認マーク付きのウェア着用が基本
  • シャツ・スカート・ショーツの色は試合で使用するボールと同色は不可(白ボールの試合で白のシャツはNG)
  • アンダーシャツの着用については、JTTAの指針に別途ルールがある
  • 広告・ロゴの表示に関する規定は大会ごとに異なる場合がある

シューズの具体的な規定や広告表示ルールは大会要項やJTTA審判関連情報で確認するのが確実です。(出典: 日本卓球協会「審判・ルール関連情報」)

用具ルールのポイントまとめ
  • ブレードは天然木材85%以上、特殊素材は15%以内
  • ラバーは両面異なる色(片面は黒が必須)、厚さ4.0mm以内
  • 補助剤(ブースター)の使用は禁止
  • ボールは直径40mm・重量2.7gのプラスチック製(ITTF公認)
  • ウェアはボールと同色不可。国内大会はJTTA公認マーク必須

促進ルール:発動条件と試合への影響

促進ルールは、試合が長時間にわたって膠着するのを防ぐために設けられた特別なルールです。「聞いたことはあるけど、詳しくは知らない」という方も多いのではないでしょうか。ここでは定義・発動条件・運用の順に、わかりやすく解説します。

促進ルールとは何か

促進ルールは英語で「エクスペダイトシステム(Expedite System)」と呼ばれ、国際卓球連盟(ITTF)のルールブック第2.15条に規定されています。 (出典: ITTF Handbook)

試合が終わらない状況が生まれやすいのが、カットマン同士の対戦のようなケースです。守備型選手どうしが延々とラリーを続けると、1ゲームが何十分にもなってしまう可能性があります。これを防ぐために設けられたのが促進ルールです。

日本国内の競技大会は、公益財団法人日本卓球協会(JTTA)の競技規則に基づいて運営されています。 (出典: 日本卓球協会「日本卓球ルール 2025年6月1日改定」)

発動条件と具体的な内容

促進ルールが適用されるには、以下の条件があります。

  • 1ゲームが開始から10分経過してもそのゲームが終了していない場合
  • ただし、両選手(ペア)の合計得点が18点以上の場合はこのルールは適用されない

また、10分のカウント中でもタイムアウト・ボール拾い・タオル使用の時間は計測に含まれません。 純粋にプレーが行われている時間だけがカウントされます。

さらに重要なのが継続適用の点です。一度促進ルールが発動すると、その試合の残り全ゲームに継続して適用されます。途中で解除されることはありません。

発動後のサーブ交代と判定方法

促進ルールが発動すると、通常の「2本交代」から「1本ごとのサーブ交代」に切り替わります。 そして、以下の特別な得点ルールが加わります。

促進ルール発動時のポイント
  • サーブは1本ずつ交代する
  • レシーバー(サーブを受ける側)が13回正しく返球すると、レシーバーの得点になる
  • 13回のカウントは専門の副審(カウンター担当)が行うのが原則
  • アマチュア大会では運用が簡略化される場合もある
  • ダブルスでも基本的なルール内容はシングルスと同様

13回返球のカウントは、公式大会ではカウンター担当の副審が専任で行います。 一方、地域の大会や練習試合などでは簡略化した運用になることもあるため、事前に確認しておくと安心です。

促進ルールについてさらに詳しく知りたい方は、卓球の促進ルールとは何か|適用条件と試合への影響をわかりやすく解説もあわせてご覧ください。

バッドマナーへの罰則制度

卓球には、ルールブックに書かれていないのに「知らないと恥をかく」暗黙のマナーがあります。同時に、公式ルールに基づく罰則制度も存在します。

この2つをしっかり区別して理解しておくことで、試合でも観戦でも自信を持って卓球を楽しめるようになります。

バッドマナーの具体例

審判に警告・罰則を受けうる行為を知っておきましょう。「悪気はなかった」では済まないケースもあります。

  • タオルを6の倍数ポイント以外で使う:サボタージュ目的とみなされます。タオルの使用は6点ごとに1回が原則です
  • 相手への罵声・暴言:聞こえる形での言葉は一発で警告対象になり得ます
  • ラリー中に不要な声や動作で相手を妨害する:故意と判断されれば失点につながります
  • 故意に試合を引き延ばす:ボールを拾わない・ゆっくり歩くなどの遅延行為も対象です
  • ラケットを台や床に叩きつける:器物損壊・威圧行為として警告を受けます
  • 審判判定への過度な抗議:冷静に一度確認するのは可ですが、繰り返せば警告対象です

相手の準備が整う前に素早くサーブを出す行為も、フェアプレーの観点からマナー違反とされます。審判の判断によっては注意を受ける場合があります。

イエローカード・レッドカードの基準と内容

バッドマナーへの罰則は、カード制度によって段階的に適用されます。 (出典: 日本卓球協会「日本卓球ルール」)

カード内容得点への影響
イエローカード最初の警告得点変動なし
レッドカード警告後も継続・悪質な行為相手に1点が与えられる
失格極めて悪質な場合その試合の棄権扱い

サーブのトスが規定の16cm未満など、技術的な軽微な反則でも最初はイエローカードが出るケースがあります。

「一度の警告で終わり」ではなく、同じ試合内での累積で段階が上がる点に注意しましょう。

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ネットインやエッジボールのときのマナー

ネットインやエッジボールで得点した場合、手を軽く挙げるか小さく会釈して謝意を示すのが日本の卓球界での慣習です。

これはルールブックに明記された義務ではありません。あくまでスポーツマンシップとして広く実践されているものです。

ただし、謝り続けたり毎回大きなリアクションをとるのも試合の流れを乱します。軽く一礼する程度がちょうどよいとされています。

国際大会ではこうした謝意の示し方が浸透していない場面もあります。観戦時に外国選手が無反応でも、マナー違反ではないことを覚えておきましょう。

このセクションのまとめ
  • 罰則(カード制度)は公式ルールに基づく。イエロー→レッド→失格の順に重くなる
  • タオルの使用・遅延行為・ラケットの乱打なども警告対象になりうる
  • ネットイン・エッジボール時に軽く会釈するのは日本の慣習。ルール上の義務ではない
  • 「ルールに書かれていないから何をしてもよい」は通用しない
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卓球ルールの歴史:21点制からの変更点

現在の卓球ルールは、2000年代に入ってから大きく変化してきました。単なる年表ではなく、「なぜ変わったのか」「その結果どうなったか」まで押さえておくと、試合観戦がグッと面白くなります。

ここでは主要な変更点を時系列で整理し、戦術への影響まで解説します。

2000年:ボールの大型化(38mm → 40mm)

2000年10月1日、ボールの直径が38mmから40mmに変更されました。重量も2.5gから2.7gへと増加しています。

変更の最大の目的は「ラリーの増加」と「テレビ中継での視認性向上」です。ボールが大きくなることで空気抵抗が増し、スピードと回転量がともに低下。サーブエースが減り、レシーブ側にもチャンスが生まれるようになりました。

この変更をきっかけに、ドライブ戦を主体とした打ち合いスタイルが主流になっていきます。

2001年:11点制への変更

2001年9月1日、得点制が21点先取から11点先取に変更されました。同時にサーブの交代も5本ごとから2本ごとに変わっています。

変更の狙いは、テレビ放映時間を読みやすくすることと、試合のスリルを高めることでした。1ゲームが短くなった分、序盤の1点が持つ重みが格段に増し、番狂わせも起きやすくなりました。

2001年以前のフォーマットは「21点先取・5本交代・3ゲームズマッチ」が基本でした。現代の選手が持つ集中力の高さは、この変更が大きく後押ししていると言えます。

2014年:プラスチックボールへの移行

2014年7月1日、長年使われてきたセルロイド製ボールがプラスチック(ポリ)製ボールに切り替わりました。「40+」と表記され、直径は40mm以上40.5mm以下とわずかに大きくなっています。

変更の背景には、次の3つの理由があります。

  • セルロイドの可燃性による輸送・保管時の安全リスク
  • 製造過程における環境負荷の問題
  • 品質均一性の向上

プラスチックボールは硬く弾みが大きい一方、回転がかかりにくい特性があります。カットマンは強い下回転(強切れカット)を出しにくくなり、チキータなどの台上技術の重要性がさらに高まりました。

国際大会での移行は2014年ですが、国内大会での完全移行は2015年以降とする資料もあります。競技規則の詳細は公式情報をご確認ください。(出典: 日本卓球協会「日本卓球ルール」)

そのほかの主なルール変更

ボールや得点制以外にも、プレースタイルに影響したルール変更がいくつかあります。

変更内容主な影響
2002年ハイドサーブ禁止(手・体でインパクトを隠すサーブを禁止)レシーブ側の視認性が上がり、読みやすいサーブ戦に
2021年ラバーカラーの自由化(ピンク・ブルー・グリーン・紫なども可)赤・黒の2色制限が緩和され、用具の個性が広がった

ルール変更が戦術に与えた影響まとめ

一連の変更は「より多くの人が楽しめる卓球」を目指した流れです。各変更が戦術に与えた影響を整理すると、次のようになります。

ルール変更と戦術への影響
  • ボール大型化(2000年):サーブエース減少・ドライブ戦が増加し、レシーブ側が反撃しやすくなった
  • 11点制への変更(2001年):1ゲームの重みが増し、集中力・メンタルの強さが勝敗を左右しやすくなった
  • プラスチックボール化(2014年):回転量が落ちカットマンには不利な面もある一方、攻撃選手は用具でカバーし影響は限定的との見方もある
  • ハイドサーブ禁止(2002年):サーブの読み合いがよりフェアな駆け引きに変化

よくある質問(卓球のルール)

卓球は何点先取で1ゲーム勝利になりますか?

11点先取で1ゲーム勝利です。ただし10対10になった場合はデュースとなり、2点差がつくまでラリーを続けます。

かつては21点制でしたが、2001年に現在の11点制へ変更されました。試合テンポが速くなり、逆転が生まれやすいルールです。

詳しくは「基本ルール」のセクションをご覧ください。

サーブが相手コートの横から出たらどうなりますか?

サーバーの失点(相手の得点)になります。

正しいサーブの軌道は「自分のコートでワンバウンド→ネットを越える→相手コートでワンバウンド」です。この軌道を外れると、すべてサーバーの失点となります。

詳しくは「サーブのルール」のセクションをご覧ください。

ラリー中にボールが台の角(エッジ)に当たったら有効ですか?

有効です(エッジボール)。台の角に当たった場合は正しいリターンとして認められ、得点になります。

ただし、台のサイド(側面)に当たった場合はミスになります。エッジは台の上面の端、サイドは台の側面です。見た目が似ていますが判定が異なるため注意しましょう。

詳しくは「得点が入る場面」のセクションをご覧ください。

ダブルスで順番を間違えて打ってしまったら失点になりますか?

タイミングによって扱いが変わります。ラリー中に気づいた場合はレット(やり直し)、ラリーが終わった後に気づいた場合はその得点が有効のまま確定し、次のラリーから正しい順番に戻して再開します。

ラリー中に気づいたら、プレーを止めて審判に申告し、審判の指示に従いましょう。

詳しくは「ダブルスのルール」のセクションをご覧ください。

タオルはいつでも使えますか?

いつでも使えるわけではありません。タオルを使えるのは両選手の合計得点が6の倍数のとき(6・12・18…)と、各ゲーム間のインターバルのみです。

ラリーの途中や6の倍数以外のタイミングでのタオル使用はバッドマナーとみなされます。試合中は相手や審判の印象にも関わるため、タイミングをしっかり守りましょう。

詳しくは「タオル使用のルール」のセクションをご覧ください。

上記のルールは、公益財団法人日本卓球協会の公式規則をもとにまとめています。最新の規則は公式サイトでご確認ください。(出典: 日本卓球協会「卓球の基本的なルール」 / 日本卓球協会「日本卓球ルール 2025年6月1日改定」

まとめ:卓球の基本ルールをおさらいしよう

ここまで解説してきた内容を、試合直前に見返せるチェックリストとしてまとめました。これだけ把握しておけば、初めての試合でも安心してプレーできます。不安な項目があれば、該当セクションに戻って確認してみてください。

試合前に確認!卓球基本ルール チェックリスト
  • 得点・ゲーム数:1ゲーム11点先取。デュース時は2点差がつくまで継続。サーブは2本交代(デュース時は1本交代)。試合は5ゲームズマッチ(3ゲーム先取)または7ゲームズマッチ(4ゲーム先取)
  • チェンジエンド:1ゲームごとにコートを交代。最終ゲームのみ、どちらかが5点に達した時点でも交代する
  • サーブの3大原則:①オープンハンドでトスを16cm以上ほぼ垂直に上げる ②落下中のボールを打つ ③ボールを体や腕で隠さない
  • エッジ・サイド:台の角(エッジ)に当たれば有効。台の側面(サイド)に当たれば失点
  • フリーハンドの反則:ラリー中にラケットを持っていない手で台面に触れると失点
  • タオル使用:合計得点が6の倍数のときとゲーム間のみ使用可
  • 促進ルール:1ゲームが10分経過かつ合計得点18点未満で発動。1本交代サーブに切り替わり、レシーバーが13回返球すると得点
  • ダブルス:対角線サーブ・交互打ち・ゲームごとのレシーバー変更の3点を押さえる
  • 用具:ラバーは片面黒、もう片面は赤または公認カラー。ITTF/JTTA公認品を使用する

ルールは改定されることがあります。最新の正式ルールは、ぜひ公式情報で確認するようにしましょう。

最新ルールは、公益財団法人日本卓球協会の公式サイトでいつでも確認できます。試合前や疑問が生じたときにチェックしてみてください。
(出典: 日本卓球協会「日本卓球ルール 2025年6月1日改定」

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